リトアニア国内における新型コロナウイルス感染者等の状況(10月27日)

●10月26日付,リトアニア国内の新規感染者は,3,509人で非常に高い数字となっています。

●10月21日付,ECDC発表によると人口10万人あたりの感染者数で,リトアニアEUワースト2,人口当たりの死亡者数もワースト3となっています。

1 リトアニア国内における感染者等(10月26日)

新規感染者:計3,509名(先週19日:3,331名)

累計感染者:計396,047名

26日付死亡者:計22名(先週19日:11名)

累計死亡者:計5,720名(先週比:+169名)

注意:感染者数等は政府公式HP等で発表されたものですが,後に変更されることもあります。

2 報道内容

・22日,リトアニア政府が感染状況に関する発表を行いました。その中で,現在,西リトアニアの一部自治体を除くほぼ全ての自治体で,感染者,入院患者,死亡者が増加しており,第4波は,間もなく,コロナ禍始まって以来国内最大規模のものとなるだろうと予測しています。また,入院患者の75%,死亡者の80%が1回もワクチン接種を受けていないとし,入院・死亡事案の75%以上をワクチン未接種のハイリスクグループが占めているとしました。現在,ワクチン接種者と既感染者の合計が国内住民の72%以上に達しているとする一方で,コロナ感染者の陽性確定から60日以内のあらゆる死因による死亡者数は,統計上予測されるよりも10倍多いことから,ワクチン接種と感染による抗体獲得では,伴うリスクが異なると指摘しています。

・26日,国立社会保健センター(NVSC)は,1週間でクラスター登録件数が842件から965件に増加,教育機関,医療機関,工業,サービス業,外食産業で感染拡大が見られたと発表しました。依然としてクラスター件数が最も多いのは教育機関で675件だということです。NVSCでは,感染拡大を抑える為にあらゆる対策を講じる必要があるとして,改めてリモートワークの導入を強く訴えています。特に学童期の子供はワクチン未接種者も多く,家庭にウイルスを持ち込むリスクも高いため,学校・家庭・職場という感染拡大ルートに歯止めをかけるには,リモートワークの導入が効果的だとしています。

リモートワークの推奨はリトアニア政府決定にも明記されており,法的拘束力がないとは言え,感染状況改善のためには従うべき対策の一つだと強調しています。

・26日,保健省は,11月1日,2日の祝祭日を伴う連休を迎えるにあたって,感染予防に努めるよう注意喚起を行いました。可能であればお墓参りの時期をずらすこと,体調不良の際には外出を控えること,屋内外で人と接するときには2mのソーシャルディスタンスを維持,それができない時にはマスクを着用すること,握手や抱擁は控える,こまめにマスクを交換し,手を消毒すること,人混みや親族の集まりなど日頃接していない人との集会は避けることなどを推奨しています。また,連休後に濃厚接触者の連絡を受けた場合には,ワクチン未接種の者は自主隔離,ワクチン接種者は隔離の必要はないものの,検査(無料)を受けることを推奨するとしています。

・10月26日付,過去2週間のリトアニアの10万人あたりの感染者数は1,364.6人(先週1,186.6人)です。

・10月14日付,ECDC(European Centre for Disease Prevention and Control)によるとリトアニアは,14日間の10万人当たりの感染者数が1,163.35人でEUワースト2,人口当たりの死亡者数もワースト3と感染状況が悪化しています。(https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea

3 感染が疑われる場合のリトアニア国内の連絡先等について

【新型コロナ相談窓口】(1808)

在留邦人・旅行者の皆様に発熱と呼吸器系の症状が続くなど,新型コロナウイルスの感染が疑われる場合

ア コロナ相談窓口(午前8時から午後8時,英語可能)「1808」に電話をして状況を説明する。

イ 指示により病院に行く必要がある場合には,バスやタクシーの使用は出来ず,自家用車で行く必要がありますが,自家用車が無い場合には,自治体が搬送することが義務づけられています。指示に従ってください。

ウ 検査後は,検査結果が出るまで自主隔離となります。陽性で,入院の必要があると判断される場合には,救急車が来ます。

上記のようなドライブスルー検査を行っております。

詳しくは,

「こちら(https://www.lt.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00030.html)」

をご覧ください。

ドライブスルー検査以外にも,有料ではありますが,私設のクリニックで検査を受けることもできます。なお,リトアニア国内では,日本語で受診できる病院はありません。

4 感染症の予防について

  基本的なことですが,以下の対策を続けることが重要です。

(1)石鹸やアルコール等を用い,定期的な手洗いを励行する。

(2)外出先から帰宅すれば,手洗いとうがいを徹底する。

(3)なるべく公共交通機関や人込みを避ける。

(4)咳や発熱の症状のある人との接触を避ける。

5 大使館からのお願い

在留邦人の皆様におかれましては,リトアニアに滞在しているご友人やご学友等で未だ在留届を提出していない方がいらっしゃれば,登録するようお声がけをお願いいたします。また,既に帰国された方は,下記URLから帰国届けの提出をお願いします。

【在留届及び「たびレジ」への登録のお願い】

 海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。帰国届けも下記URLから行えます。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)

6 参考

(1)リトアニア政府コロナウイルス情報ページ(英語)

http://koronastop.lrv.lt/en/

(2)リトアニア外務省コロナウイルス情報ページ(英語)

https://urm.lt/default/en/important-covid19

(3)リトアニア外務省領事局ホームページ(リトアニア語)

http://keliauk.urm.lt/lt/pranesimai

(4)リトアニア保健省

http://sam.lrv.lt/en/

(5)リトアニア保健省所轄国立社会保健センター

http://nvsc.lrv.lt/en/

(6)外務省海外安全ホームページ(日本語)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

(7)厚生労働省ホームページ(日本語)

https://www.mhlw.go.jp/index.html

【問合せ先】

リトアニア日本国大使館 Embassy of Japan in Lithuania

電話 +370 523 10462

FAX +370  523 10461

E-mail consular@vn.mofa.go.jp