【緊急】ATMにおけるクレジットカード盗難被害の発生

●駐車場代の精算や駐車券の発行等を口実に被害者をATMに案内し,ATMにクレジット/デビットカードを挿入するよう指示して,巧みにカードをすり盗り,暗証番号を入力させて盗み見る事件が発生しています。犯人がカードを盗んで立ち去った後は,カードが不正使用されます。

●ATMで駐車場代の精算は行えませんし,駐車券が発行されることもありません。

●ATMを他人の指示で使用しないでください。また,ATM使用中に他人が声を掛けてきた場合は,直ちに利用を中止し,カードを手元に確保して,その場を離れてください。

1 23日(土)午後6時頃,ヨハネスブルグ市サントン地区リボニアのリボニアビレッジにおいて,邦人が買い物を終えて駐車場代を精算しようと精算機の前に立ったところ,ポロシャツにチノパン姿でバインダーを持ち,店舗関係者のようにも見える男から,割引精算方法を教えると言われてATMに案内されました。男が被害者の駐車券を使ってATMで精算する素振りを見せたものの,(精算機ではないため,当然ながら)精算できませんでした。

 そこで,被害者は精算機に戻って精算しようと試みましたが,うまくいかず,困っていると,同じ男が声を掛けてきて再びATMに案内され,クレジットカードを出すように指示されました。ここで南ア現地銀行のデビットカードを出したところ,国際クレジットカードを出すように指示され,クレジットカードを受け取った男がこれをATMに挿入する仕草をして,暗証番号の入力を促されました。促されるままに暗証番号を入力すると男は逃げて行きました。

 被害者は速やかにクレジットカードの停止手続きを取りましたが,すでに不正使用された後でした。

2 24日(日)午前9時20分頃,邦人が,東ケープ州ポートエリザベス・セントラルにあるDonkin Reserveの駐車場に車を止めたところ,

Construction Vehicle(工事用車両)と表示された車に乗った公園関係者にも見える男達から駐車券を持っているのかと尋ねられました。持っていないと答えると,すく近くで買えるから車で付いてくるようにと言われてATMに案内され,「Vehicle Finance」のボタンを指して,駐車券発行のためにクレジットカードを出すように指示されました。不審に感じた被害者が,指示を無視して立ち去ったため実害を逃れました。

つきましては、以下の点に留意して安全対策を講じるようにしてください。

(1)ATMで駐車場代の精算や駐車券の発行はできないので,他人の指示でATMを使用しない。

(2)現金の払出し等でATMを使用する場合は,周囲にこちらを観察しているような不審な人がいないことを確認する。また,操作中は人を近づけない。

(3)他人が声を掛けてきた場合には最大限警戒するとともに,声かけには応じず,直ちにその場を離れる。ATM利用時は取引を中止する。

(4)ATM以外(券売機等)であっても支払い手段としてクレジットカード等を機械に挿入するときは,他人の声かけによるすり盗り被害があり得るので,同様に注意する。

(5)クレジットカードやデビットカードの盗難紛失窓口の電話番号を日頃から把握して,いつでも連絡ができるようにしておく。

(6)窃盗犯であっても銃やナイフ等の凶器を持っている可能性が高いため、無理には抵抗しない。

3 万一、事件・事故等に巻き込まれた場合は、その概要を在南アフリカ日本国大使館に連絡してください。

【問い合わせ先】

南アフリカ日本国大使館

HP: http://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

住所: 259 Baines St, Cnr Frans Oerder St, Groenkloof, Pretoria

電話: +27 12 452 1500 領事・警備

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