イランにおいて、ヘジャブ指導を受けた女性の死亡を発端とする抗議活動が首都テヘランを含むイラン全土で断続的に発生しており、引き続き不測の事態に巻き込まれないよう十分な注意が必要です。
１ イランにおいて、ヘジャブ指導を受けた女性の死亡を発端とする抗議活動がテヘラン市ほかイラン各都市の主要道路・広場において散発的に発生しており、複数の死傷者及び拘束者※が発生しています。また、イラン全土で当局のインターネット規制によるものとされる通信障害も発生している模様です。
※１０月２５日付の海外メディアの報道は、今次抗議活動によりイラン全土で２３４名が死亡した旨報じています。
２ テヘラン市内では、引き続き日中から広場、通り、大学等市内各所で抗議活動が散発的に発生しており、特に夕刻（概ね１８時頃）以降の抗議活動が盛り上がりを見せている状況が見受けられます。また、イラン各地でも抗議活動の発生が報じられており※、全土でインターネット通信が不安定な状況も続いております。
※１０月２６日までの報道等によると、最近以下の地域等で抗議活動が行われたとされています。なお、１０月２６日は今次抗議活動の発端となった女性が亡くなった日から４０日目を捉えた抗議活動がテヘラン市含むイラン全土で行われた模様です。
〔テヘラン市北部〕
ヴァリーアスル通り 等
〔テヘラン市中部〕
ハフテティール地区、コンピューター・バーザール・コンプレックス、イーラン・シャフル地区、スルラワルディ通り、ファーテミ・カーレギャル交差点、テヘラン大学、テヘラン大学技術科学部、テヘラン大学外国語学部、テヘラン大学学生寮、ボレ・ギーシャー地区、アミール・アーバード地区、教員育成大学、スーレ大学等
〔テヘラン市南部〕
テヘランバーザール地区、ラーレザール地区、イマーム・ホメイニ広場、ハイヤーム通り、アミール・キャビール通り、ダルヴァーゼ・ドラウト地区、バハーレスタン地区 等
〔テヘラン市東部〕
アグダシエ地区、アルテシュ広場、科学技術大学 等
〔テヘラン市西部〕
サーデギーエ地区、サッタールハーン地区、アルザフラ大学、シャリーフ工科大学 等
〔その他の地域〕
クルディスタン州（サッゲズ等）、東アゼルバイジャン州（タブリーズ大学）、アルダビール州（アルタビール・モハッゲグ大学）、ハマダーン州（ハマダーン自由大学）マルキャズィ州（アラク自由大学）、ケルマーン州（ケルマーン大学）、マーザンダラン州（バーボル・ヌーシラヴァン大学）、ロレスタン州（ボルージェルド自由大学）、フーゼスタン州（アフワーズ自由大学）、ヤズド州（ヤズド大学）、ホラサーン・ラザヴィ州（マシュハド市、サブゼヴァール大学）、シスタン・バルチスタン州（ザヘダン医科大学）等
３ つきましては、イランに渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は、上記情勢に留意の上、不測の事態に巻き込まれないよう当面の間、幅広く最新の情報の入手に努めつつ行動してください。また、抗議に参加する意図はなくとも、抗議活動の現場においてデモ隊と治安当局の衝突等に巻き込まれることにより、暴行を受けたり、身体を拘束されたりする等不測の事態に遭遇するおそれがあるため、抗議活動が行われている場所には近づかない、周辺状況を踏まえて早めの帰宅を行うなど、自らの安全確保に努めてください。
４ 当地滞在中の邦人の方で、邦人の被害を知り得た方は、以下大使館代表電話に連絡をお願い致します。
５ 連絡先及び問合せ先
在イラン日本国大使館 領事班
電話：+98-021-22660710(代表)
FAX ：+98-021-22660746
e-mail： consular@th.mofa.go.jp
HP： http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html
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