エチオピアのボレ国際空港内で邦人被害の恐喝事件が発生

1.エチオピアにあるボレ国際空港(アディスアベバ)内において、以下のとおり、邦人が現金を脅し取られる事件が発生しました。

(1)発生日時

  9月8日(木)午後9時ころ

(2)発生場所

  ボレ国際空港 搭乗口エリア(制限区域内)

(3)事案の概要

  アフリカ在住の邦人が、日本へのトランジットのためボレ国際空港に到着し、乗り継ぎ便の搭乗口に向かって歩いていたところ、外国人の男4人組に取り囲まれ、腕を掴まれるなどして、人気がなく、衆人からの死角となるような場所に無理やり連れて行かれた。男らは英語ではない言語を話し、被害者を取り囲んで、被害者が所持していたパスポートケースを指さしてきたことから、金銭を要求されていると思い、その場の状況から抵抗することなく現金を渡した方がよいと判断した。被害者が男らに現金を渡すと、男らはその場から立ち去っていった。

2.防犯対策と被害に遭った際の対応

(1)空港の制限区域内においても、このような事案が発生しています。空港内であっても常に周囲を警戒し、不審な者が近付いて来たと感じたら、速やかにその者から距離を取る、付近の空港職員や警察官に分かりやすい言葉で助けを求めるなどの対応を取ってください。

(2)複数人に取り囲まれる、身体を掴まれて人気のないところに連れて行かれるなどして金銭を要求された場合、抵抗すれば身体的危害を加えられるリスクも考えられるため、要求に従うなど、不用意に相手を刺激しないでください。

(3)被害に遭った場合、自力で被害品を取り返そうとせず、まずは身の安全を確保し、その場ですぐに付近の空港職員や警察官に事件の通報を行い、速やかに最寄りの在外公館乃至は当館まで連絡してください。