新型コロナウイルス感染症関連情報（規制緩和、ヨルダンにおける感染状況及び感染者数等：２月１０日〜２月１７日分）

【ポイント】

●ヨルダン政府は、３月１日から適用される新型コロナウイルス感染症関連規制緩和策につき、感染者の隔離期間の５日への短縮、濃厚接触者の隔離の撤廃、入国に際してのＰＣＲ検査の撤廃等を発表しました。

●ヨルダン保健省は新規感染者数、陽性率等を次のとおり発表しました。新規感染者数が依然として高く推移していますので、引き続き、感染防止対策及び健康管理の徹底を心がけてください。

【本文】

１　１７日、シュブール・メディア担当相及びハワーリ保健相は記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症関連規制緩和策等について以下のとおり発表しました。なお、この緩和策は３月１日から適用されるとのことです。

（１）感染者の隔離期間を５日（陽性検体採取日から起算）に短縮し、隔離終了時のＰＣＲ検査は不要とする。また、濃厚接触者の隔離を撤廃する。

（２）空路・陸路・海路で入国する者（ヨルダン人、外国人双方）に対するＰＣＲ検査を撤廃する。ただし、入国者用プラットフォーム・ウェブサイト（注：いわゆるVisitJordanウェブサイトと、それを通じて入手するＱＲコードを指すものと思われます）は維持される。

（３）集会への参加に際し、ＰＣＲ検査の陰性結果の提示を不要とする（ただし、ワクチンの２回接種要件は維持）。

（４）移動検査及び無差別検査等の廃止によりＰＣＲ検査数を段階的に減らし、１日４千件程度とする。

（５）来週から、スポーツ・シティのワクチン接種会場において、５〜１１歳の年齢層に対するワクチン接種を開始する

（６）現在の感染拡大の波が収まった後、現在、日毎に発表している新規感染者数等のレポートを週毎の発表へと変更する。

（７）防衛令に変更はなく、マスク着用義務は維持される。

（８）学校の次学期は、以前決定されたとおり、２月２０日から開始する。ただし、感染者が１０％を超えた場合に遠隔授業に移行する決定を撤回し、感染者の５日間の隔離のみとする。

２　２月１０日、バルビーシ保健担当首相顧問は、オミクロン株感染状況及びワクチン接種状況につき以下のとおり述べました。

（１）新規感染者のうち９０％がオミクロン株による感染。また、オミクロン株の感染者のうち、入院率は１％であり、入院率が５％であった以前の変異株と比べて症状は軽い。

（２）ワクチン接種に関し、１８歳以上の対象人口のうち、１回目接種を終えている者は７２％、２回目接種も終えている者は６６％に上っている。４６．５万人は３回目接種を終えたが、３回目接種者数は比較的少ないので、変異株への効果的な免疫を得るため、積極的に３回目接種を受けていただきたい。なお、１２〜１７歳の年齢層については、１９．４万人が接種を行った。

３　ヨルダン保健省は新規感染者数、陽性率等を次のとおり発表しました。新規感染者数が依然として高く推移していますので、引き続き、感染防止対策及び健康管理の徹底を心がけてください。。

2月10日：21,460名（アンマン8,676名）陽性率29.42％死者22名 PCR検査数72,951件

2月11日：18,872名（アンマン8,332名）陽性率29.25％死者25名 PCR検査数64,528件

2月12日：14,048名（アンマン6,998名）陽性率26.86％死者21名 PCR検査数52,297件

2月13日：17,550名（アンマン5,810名）陽性率26.92％死者31名 PCR検査数65,199件

2月14日：22,113名（アンマン8,958名）陽性率27.86％死者24名 PCR検査数79,378件

2月15日：18,477名（アンマン7,866名）陽性率26.68％死者22名 PCR検査数69,245件

2月16日：17,322名（アンマン6,380名）陽性率26.87％死者31名 PCR検査数64,460件

2月17日：15,107名（アンマン6,622名）陽性率22.99％死者23名 PCR検査数65,715件

−新型コロナウイルス感染症の予防法について−

　まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。

　具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。