在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルス関連情報(7月21日)

 7月21日までのカザフスタンにおける新型コロナウイルス関連情報は以下のとおりです。

1 カザフスタン国内感染者数等

●累計感染者数は73,468名です。

●累計死亡者数は585名です。

●累計快復者数は45,376名です。

(参考1)州・直轄市ごとの感染者数等、詳細は下記のカザフスタン政府コロナウイルス対策ページから参照可能です。

https://www.coronavirus2020.kz/ru

(参考2)世界各国のCOVID-19感染者数(WHO作成)は下記から参照可能です。

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/

2 カザフスタン国内の新型コロナウイルスに関する報道等は以下のとおりです。

(注)以下は、一般的事項及び在留邦人のおられる都市の情報を中心に作成しています。

(1)新規感染者数

●7月20日に新規に確認された感染者数は1,630名(うち無症状745名)です。

(2)検疫・医療等

●マミン首相主宰政府会合(21日)

同会合において、国内の疫学対策措置及び7月18日にトカエフ大統領が行った指示の遂行状況が検討されました。首相府発表によれば、主な内容以下のとおりです。

カザフスタンでの感染は比較的安定した水準に入った。国内全体での感染者増加率は2.1%。最も増加率が低かった州・直轄市シムケント市(1%)、クズルオルダ州(0.9%)、トゥルケスタン州(0.8%)、アクトベ州(0.5%)。

◎病床数は全体で30,400床から49.700床に増強された。

◎仮設病床の使用率は89%から69%に低下した。

◎救急車の呼出し回数は23%減少した。

◎入院を伴わない診療のレベルでは、在宅医療支援のため、プライマルヘルスケアの移動部隊が2,962グループ創設された。

◎現在、感染症病棟及び仮設病棟に1,958器の人工呼吸器があり、追加的に4,183器以上を調達予定。

◎現在、PCR検査の能力は32,000回/日。8月1日までに35,600回/日、9月1日までに64,000回/日に強化予定。

◎「SKファーマシー」は、7月末までに追加的な1か月分の医薬品を調達し、各州・直轄市に分配するよう指示を受けた。

●ヌルスルタン市の状況

上記政府会合(21日)において、クリギノフ・ヌルスルタン市長は主に以下を報告しました。

◎現時点で状況に安定化が見られる。感染者数は8,619名。2,262名が入院施設で治療を受けている。重症患者は30%減少した。他方で212名が死亡した。

感染症病棟及び仮設病棟は3か所から16か所に増え、病床は3,911床増えた。さらに予備病床が1,000床ある。

◎検疫開始時に1か所しかなかったPCR検査ラボ(300回/日)は、9か所に増え、5,000回/日以上の検査を実施している。本日時点で延べ270,000回以上のPCR検査が実施された。

◎肺炎症状を伴って入院する患者は33%減少した。現在肺炎と診断され入院している患者は903名である。2週間前は1,348名であった。

●WHO専門家グループのカザフスタン訪問

ショラノフ保健省第一次官は、カザフスタンに到着したWHO専門家グループと20日18時からオンライン会見を実施しました。保健省発表の主な内容以下のとおりです。

◎マルクレヴィッツ医師を長とするWHOの専門家グループが、ラボ施設の診断能力強化に係る技術的助言を行うため、カザフスタンに到着した。ショラノフ第一次官は専門家グループを歓迎した。

◎同グループは、今後2週間のあいだ、PCR検査を実施する一連のラボを訪れる(アルマティ市、ヌルスルタン市、タルディコルガン市、シムケント市、パヴロダール市)。

◎訪問の最後に、カザフスタン各省等の代表らとの総括オンライン会合が実施され、訪問結果の協議と、勧告の作成が行われる予定である。

●計画的医療の段階的再開

ツォイ保健大臣は、(コロナウイルスによる)病床使用率が50%を下回るようになれば、然るべき消毒作業ののち、各診療科及び計画的医療用の病床を50%再開する計画であると説明しました。

コロナウイルス治療プロトコルの変更

ギニヤト保健省次官は21日、カザフスタンにおけるコロナウイルス治療プロトコルの変更につき概要以下を説明しました。

◎7月15日、合同品質委員会はコロナウイルス感染症治療プロトコル第10版に追加及び変更を行った。

◎抗ウイルス薬の「ロピナビル」及び「ヒドロキシクロロキン」はWHOの勧告により効果的でないとされたため(プロトコルから)除外された。

◎現時点で、「レムデシビル」及び「ファビピラビル」がコロナウイルス感染症の重度の傾向に効果を与えるとのデータがある。そのためこれらの医薬品が臨床研究の目的で臨床プロトコルへ追加された。コロナウイルス感染症の重度の傾向に際し、これらの抗ウイルス薬が適用される。

(3)生活

●アクモラ州の保養地閉鎖

アクモラ州内の保養地である「ブラバイ(バラヴォエ)」及び「ゼレンダ」は、検疫強化のため7月24日から8月3日まで閉鎖されます。区域には10か所の自動車検問所(ブロックポスト)が設けられます。

●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007

●当館フェイスブック https://www.facebook.com/embassy.jp.kz/ にもコロナウィルス関連情報を掲載しています。

(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047