イスラエル・パレスチナにおける注意喚起、安全対策7/9

当地に在留・滞在又は渡航を予定している邦人の皆様へ

イスラエル日本国大使館

2020年7月9日

イスラエルパレスチナにおける注意喚起、安全対策7/9

(ポイント)

● 7月以降、イスラエルによるヨルダン川西岸地区の一部に対する主権適用に関する発表が行われる可能性があります。同発表が行われた場合、パレスチナ自治区内(ヨルダン川西岸地区及びガザ地区)及びイスラエルにおいて抗議行動が行われる可能性が見込まれます。

抗議活動の参加者と治安部隊との衝突等が発生するおそれがありますので、抗議活動や治安部隊の姿を見かけた際には近づかないでください。

また、当地報道等から最新情報の入手に努め、外出の際は上記の衝突その他の暴力的事態が生ずるおそれのある場所や施設に近づかないよう、十分注意してください。

● 7月9日現在、パレスチナにおいて、新型コロナウイルス感染者の再増加を受けた緊急事態宣言が発令中です。パレスチナ自治政府は、8日(水)朝から5日間、ヨルダン川西岸地区の全都市でロックダウンを延長し、同期間中、薬局や食料品店を除く全店舗を閉鎖し、県内や県をまたぐ公共交通機関を停止させる旨を発表しました。

感染拡大防止措置の最新情報等の詳細についてはパレスチナ保健省等の関連情報をご参照下さい。

● 7月9日現在、イスラエルへ入国を希望する外国人の入国拒否措置は継続しています。また、これまでお伝えしているように、イスラエル国内での新型コロナウイルス感染者数再増加により、一部の行動規制が強化されています。

  政府内で検討中であった路線バスの乗車人数等の規制は、本日から施行されました。この規制により、路線バスの乗車人数はバスの座席数の50%までとすること、エアコンを作動させつつ窓も開放して走行すること等が定められました。

当地におけるその他の新型コロナウイルス感染防止策については下記【参考情報】をご参照ください。

【参考情報】

イスラエル保健省)

英語版 

https://govextra.gov.il/ministry-of-health/corona/corona-virus-en/

ヘブライ語

https://govextra.gov.il/ministry-of-health/corona/corona-virus/

パレスチナ保健省)

アラビア語

https://www.facebook.com/mohps/

新型コロナウイルスに関し当館から発出したこれまでの情報提供)https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0970

https://www.israel.emb-japan.go.jp/itpr_ja/tokou-jouhou20200623.html

新型コロナウイルス感染が疑われる場合の対処方法のご案内)

https://www.israel.emb-japan.go.jp/files/100070221.pdf

(外務省海外安全情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

● ヨルダン川西岸地区及びエルサレム旧市街を含む東エルサレム

従来から、パレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突やナイフ等を使った襲撃事案が、主にイスラエルとの境界にあるチェックポイントやイスラエル人入植地付近で発生することがありますので、危険情報に従って慎重な行動を心がけて下さい。特に毎週金曜日午後の礼拝後の時間帯は注意して下さい。場所のいかんを問わず、抗議活動や騒動の現場に遭遇した場合には、決して近づかず、直ちに安全な場所に避難して下さい。

● ガザ地区及び同地区周辺:従来からイスラエルとの境界付近で、パレスチナ人による抗議デモや焼夷凧/風船、ロケット弾等の飛来が発生しており、それらに対しイスラエル軍が反撃する状況がたびたび起こっています。

ガザ地区及びその周辺地域は危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されていますので、これらの地区・地域には近寄らないで下さい。

● 北部国境:イスラエル北部のレバノンとの国境地帯は危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されていますので、同地帯には近寄らないで下さい。

● ゴラン高原イスラエルが事実上支配しているゴラン高原では、シリア側からミサイルが発射される事案がこれまで発生しています(直近の発射事案は2019年11月19日)。

  イスラエルが事実上支配している地域を含め、ゴラン高原はシリアの危険情報として危険レベル4(退避勧告)に指定されていますので、同地域には近寄らないでください。

(外務省海外安全ホームページイスラエルヨルダン川西岸地区及びガザ地区の危険情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2018T099.html#ad-image-0

1 注意事項

 既に累次の注意喚起でもお知らせしていますとおり、当地に渡航・滞在される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう具体的に以下の対応に努めてください。

(1) 最新の関連情報を入手して下さい。

(外務省海外安全ホームページイスラエルでの各種安全情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_044.html#ad-image-0

(ご参考:主要イスラエルニュースサイト(英語))

https://www.jpost.com/Israel-News

https://www.haaretz.com/israel-news

https://www.ynetnews.com/home/0、7340、L-3083、00.html

https://www.i24news.tv/en

(2) 海外安全情報の中の危険情報に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域への渡航は止めてください。レベル2に指定されている地域には不要不急の渡航は止めてください。レベル1に指定されている地域への渡航は十分注意してください。

(3) 当地ではガザ地区等からのロケット弾等の飛来の可能性があることを常に考慮し、ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には、近隣のシェルター又は堅牢な建物に避難できるよう日頃より心がけて下さい。

(ご参考:イスラエル国民防衛軍ウェブサイト(英語))

http://www.oref.org.il/894-en/Pakar.aspx

(4) 衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、東エルサレムヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近、イスラエル人入植地付近等にはできるだけ近寄らない等、十分注意を払って下さい。

(5) テルアビブ南部の旧中央バスステーション付近は、比較的犯罪発生件数が多い場所でもあることから、できるだけ近寄らないよう注意して下さい。

(6) 以下の施設・機関に出入りし、接近し、又は利用する際は、十分注意して行動してください。

米国大使館及び同国関連施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)、教会・モスク等宗教関係施設、公共交通機関、観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケット、ナイトクラブ・映画館等の不特定多数の人が集まる施設

(7) 訪問場所及び付近の治安状況を十分確認の上、状況次第では予定している行動を変更(中止)することも検討して下さい。万が一、抗議活動や騒動の現場に遭遇した場合には、決して近づかず、直ちに安全な場所に退避して下さい。

(8) 行動にあたっては、「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに、海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)、当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等から、最新の治安情報を入手するように心がけて下さい。

(9) イスラエル北部地域のガリラヤ湖近辺では、昨年7月にマグニチュード3程度の地震が複数回発生しました。最近発生した地震による人的被害の発生は確認されておりませんが、当地の建造物、特に1980年より前に建てられている建造物については、耐震構造上脆弱なものが多く、イスラエル北部地域では既にいくつかの建造物内にひび割れ等の症状が発生していると報じられていますので、ご注意ください。また、以下のサイトには、地震発生時の対処方法等の情報が掲載されておりますので、参考にして下さい。 

(ご参考:イスラエル国民防衛軍ウェブサイト(英語))

http://www.oref.org.il/894-en/Pakar.aspx

(10)当地でも、置き引き、スリ、空き巣、車上狙い等により旅券等の貴重品が盗難される事案が発生しています。滞在先(特に民泊やゲストハウス等の簡易宿泊所)での貴重品の管理・保管が難しい場合には、旅券や現金等の金品で携帯できる貴重品については、目立たない場所に収納先を分散させて携帯するといった防犯対策を行いましょう。

(ご参考:安全対策基礎データ(イスラエル

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_044.html

2 問い合わせ先

イスラエル日本国大使館  

Tel: +972-(0)3-6957292

Fax: +972-(0)3-6960340

Eメール: ryouji@tl.mofa.go.jp

大使館HP: https://www.israel.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

在留届電子登録・変更(3か月以上の滞在):

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

たびレジ登録・変更(3か月未満の渡航):

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html