新型コロナウイルス関連(3月10日=2)

○3月10日,クウェート保健省は,新たに4名の新型コロナウイルス感染者を確認しました。内訳はエジプトからの渡航者2名(いずれもクウェート人),アゼルバイジャンからの渡航者との接触があった者1名(エジプト人。当館注:当地では初の輸入感染以外の発症例と考えられます),イランからの渡航者1名(クウェート人)です。累計で感染者数は69名となりました。4名が集中治療を受けており,1名は重篤,3名の容体は安定しています。

○3月9日の閣議決定により,クウェートへの入国のための査証発給は,在外公館でのみ,かつ保健省の承認後に発給されることとなりました(オンアライバルでの査証発給は行われません)ので,クウェート渡航する際は事前に出発地のクウェート大使館で査証申請を行う必要があります。

○その他にも,3月9日の閣議において,クウェート政府は,学校,大学等全ての教育機関を3月26日まで休校とすることや,次の指示があるまで映画館や劇場等の全ての娯楽施設及び結婚式場等を閉鎖することを決定しました。

○2週間以内に日本滞在歴があるものは入国できないとの措置が引き続き適用されています。日本以外にも,中国,香港,イラン,イラク,イタリア,シンガポール,韓国及びタイにも同様の措置が適用されています。また,2週間以内にバングラデシュ,エジプト,インド,レバノン,フィリピン,スリランカ及びシリアへの滞在歴があるものは入国できないとの措置が3月7日から14日までの期間限定で適用されています。

○3月9日付クウェート保健省発表によると,日本を含むアジア,中東諸国11か国からの渡航者には,入国後2週間の自宅検疫が義務づけられ,体調不良等の際には保健省ホットライン(+965-2497-0967)に電話連絡するとのことが義務づけられることとなりました。同発表はこれまでの入国制限措置を撤回するものではないとのことです(2月25日の入国制限措置発表直後に入国した日本人やクウェート人の配偶者として入国する日本人等が対象となると考えられます)。3月10日,過去2週間以内に日本滞在歴のある邦人が入国しましたが,クウェート人の配偶者として例外が認められたものです。今後,2週間の自宅検疫が適用されます。

○3月9日に保健省が発表した上記の措置の概要は以下のとおりです。

(1)中国,韓国,香港,イタリア,イラン,イラクからの渡航者は14日間施設での検疫義務。

(2)シンガポール,日本,タイ,バングラデシュ,インド,フィリピン,スリランカ,エジプト,シリア,レバノンアゼルバイジャンからの渡航者は14日間の自宅検疫義務。

(3)ドイツ,フランス,スペイン,米国,オランダ,ノルウェー,英国,ベルギー,スウェーデン,スイスからの渡航者は,不要不急の外出を避け,人が大勢集まる集会等を避け,体調不良等の際はホットラインに連絡する義務。

新型コロナウイルスに関連するクウェート政府による入国制限や入国後の行動制限等の措置については,下記クウェート民間航空局ホットラインにWhatsAppでテキストメッセージを送信すると,同局から最新情報に基づく回答を得ることができます。

 +965-9729-8989

○当地においてはSNSや口コミ等で,様々な噂や憶測が広まっていますが,公式筋からの情報入手に努め,これらに惑わされないようにして下さい。クウェート保健省は,新型コロナウイルスに関して下記ホットラインを提供しています(24時間体制で対応)。

 +965-2497-0967

 +965-9604-9698

 +965-9904-8619

新型コロナウイルスにつきましては,引き続き最新情報を入手するとともに,御自身や周囲の人のためにも,うがい手洗いを励行し,体調不良のときには外出を控えるなど,予防にも努めて下さい。(了)