新型コロナウイルス関連(3月4日)

○報道によれば,3月3日,クウェート保健省は,関係機関に対し,日本,シンガポール,タイ,フランス,ドイツからの渡航者(当館注:国籍や過去14日間の滞在歴等に言及なし)は,入国後に外出せずに14日間自宅で待機させる措置(当館注:当地では,自宅検疫と呼んでいる)を講じる旨通知したとのことです。

○3月4日,クウェート保健省は,クウェート国内において新たな新型コロナウイルス感染者は確認されなかったと発表するとともに,これまでに確認された同ウイルス感染者56名のうち,2名が重篤になり,治療の結果1名は回復したものの,もう1名は引き続き重篤状態にあり治療を継続していることを発表しました。

○また,3月3日,クウェート民間航空局(Civil Aviation)は,フィリピン,インド,バングラデシュ,エジプト,シリア,アゼルバイジャン,トルコ,スリランカジョージア及びレバノンからの渡航者全員に対し,渡航前に出発地でメディカル・チェック(PCR検査)を受け,新型コロナウイルスに感染していないことを確認するよう呼びかけるとともに,3月8日以降,入国時に陰性反応を示すPCR検査結果を携行していない上記10か国からの渡航者の入国を禁止すると発表しました。

○当地報道によれば,クウェート内務省は,今後,日本を含む全ての外国籍者に対する査証発給を大幅に制限するとのことです。

○空港や保健所では,相当な混乱が見られ,各種規制や手続きの運用は不明です。空港では,係官が,日本国籍者は一律にクウェートに入国できないと誤解していることもあります。

○また,クウェート政府による新型コロナウイルス対策が,今後,事前予告なく変更・実施される場合もありますので,十分にご注意下さい。新型コロナウイルスに関する質問は,クウェート保健省のホットラインにて24時間体制で対応可能です。

1.報道によれば,3月3日,クウェート保健省は,関係機関に対し,日本,シンガポール,タイ,フランス,ドイツからの渡航者(当館注:国籍や過去14日間の滞在歴等に言及なし)は,入国後に外出せずに14日間自宅で待機させる措置(当館注:当地では,自宅検疫と呼んでいる)を講じる旨通知したとのことです。また,同省は,無症状の場合は,咽頭拭い等の新型コロナウイルスPCR検査を受けずに入国できること,37.5℃を超える発熱や咳・痰・鼻汁等の呼吸器症状を有する場合は,上述のPCR検査を受け,陰性の場合には14日間の自宅検疫の措置になること,上記の措置は,今後の国際情勢に応じて変更し得ることも通知したとのことです。

2.3月4日,クウェート保健省は,クウェート国内において新たな新型コロナウイルス感染者は確認されなかったと発表するとともに,これまでに確認された同ウイルス感染者56名のうち,2名(いずれも70歳台のクウェート人女性)が重篤になり,治療の結果1名は回復したものの,もう1名は引き続き重篤状態にあり治療を継続していることを発表しました。また,同省の発表によれば,これら2名は持病を患っており,これら2名を除く全ての感染者の健康状態は良好とのことです。

3.また,3月3日,クウェート民間航空局(Civil Aviation)は,フィリピン,インド,バングラデシュ,エジプト,シリア,アゼルバイジャン,トルコ,スリランカジョージア及びレバノンからの渡航者全員に対し,渡航前に出発地のクウェート大使館が指定する保健所(出発地にクウェート大使館がない場合には,出発地の政府が指定する保健所)等においてメディカル・チェック(PCR検査)を受け,新型コロナウイルスに感染していないことを確認するよう呼びかけるとともに,3月8日以降,入国時に陰性反応を示すPCR検査結果を携行していない上記10か国からの渡航者の入国を禁止すると発表しました。また,同局は,今回の措置により入国禁止となった渡航者は即座に出発地に送還されること,クウェート政府は送還に係る

費用を負担しないこと,今回の措置に違反した航空会社には罰金が課されることも発表しました。

4.クウェート政府による上記措置の実施発表を受け,当館からクウェート外務省に事実関係を照会し,日本の感染防止対策や日本国内の状況を丁寧に説明しているところです。

5.また,クウェート保健省は,クウェート国民及びクウェート在住外国人に対し,人が多く集めるイベント等を避け,またクウェート国外への渡航をやめるよう呼びかけており,クウェート出国時には,クウェートに再入国する際にクウェート政府が実施する検疫を含む新型コロナウイルス対策措置に応じる旨の誓約書に署名するよう呼びかけています。

6.今後,事前予告なく入国時の対応等が変更・実施される場合もあります。また,新型コロナウイルスに関連し,各国では様々な対応がとられていますので,渡航する際にはご注意して下さい。外務省では,海外に渡航される皆様に「たびレジ」の登録をお願いしていますが,実際の渡航の予定がない方でも「簡易登録」することで,希望する国に関する渡航者用・在留邦人宛のメール情報を入手することが出来ますので,ご活用下さい。

(たびレジ登録)https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 

7.また,当地においてはSNSや口コミ等で,様々な噂や憶測が広まっていますが,公式筋からの情報入手に努め,これらに惑わされないようにして下さい。クウェート保健省は,新型コロナウイルスに関して2種類のホットラインを提供しています。新型コロナウイルスに関する質問は,下記ホットラインにて24時間体制で対応可能です。

 +965-2497-0967

 +965-9604-9698

 +965-9904-8619

 さらに,健康調査票(Health Surveillance Card:空港等で入国時に署名し,保健所に健康状態を報告する書類)や新型コロナウイルスに関する質問は,以下の地区別のホットラインにご連絡下さい。

 Capital : +965-2253-1092

 Hawally : +965-2531-1346

 Farwania: +965-2479-6729

 Ahmady : +965-2394-0197

 Jahra : +965- 2457-2456

 Sabah : +965-2482-6592

8.空港や保健所では,相当な混乱が見られ,各種規制や手続の運用は不明です。空港では,係官が,日本国籍者は一律にクウェートに入国できないと誤解していることもあります。

9.新型コロナウイルスにつきましては,引き続き最新情報を入手するとともに,御自身や周囲の人のためにも,うがい手洗いを励行し,体調不良のときには外出を控えるなど,予防にも努めて下さい。(了)