ノルウェー政府による新型コロナウイルス感染拡大防止措置(5歳から11歳に対するワクチン接種提供)

●1月14日、保健介護省は、5歳から11歳に対する新型コロナウイルスワクチン接種提供に関するプレスリリースを発出したところ、その概要は以下のとおりです。

1 5歳から11歳までの子どもを持つ親・保護者は、希望に応じ、子どもに対するワクチン接種の提供を受けることができる。接種は任意であり、同年齢層のすべての子どもに一律に推奨されるものではない。

 保健介護相は、「子どもが重症化する例はほとんどなく、稀に起きる副反応や長期間経た後に現れる副反応についての知識は限られている。ノルウェー公衆保健研究所(FHI)は、すべての5歳から11歳までの子どもにワクチンを接種することは推奨していない。右年齢層の子どもを持つすべての親・保護者に対し、(子どもへの)接種の機会を提供するが、実際は少数のグループのためのものである。」と述べた。

 対象者として、慢性疾患のある子ども、特別な保護を要する者と密接な接触がある家庭の子ども、感染率が高い国や医療サービスへのアクセスが十分でない国に滞在するために高いリスクにさらされる子ども、諸般の事情で特に脆弱な状況下で暮らしている子どもが考えられる。

2 FHIは、12歳から15歳に対する2回目のワクチン接種を推奨している。ただし、1回目の接種で高い効果が得られること、2回目の接種で心筋炎のリスクが高まる恐れがあることから、2回目の接種は一般的な推奨事項ではない。現時点で稀に起きる副反応の知見も限られており、接種は任意である。

3 保健介護相は、「政府は、子どもや若者への接種については、FHIの勧告に従う。接種は任意であり、接種するかは親が決定しなければならない。また、自治体による学校での接種計画を策定することには注意が必要であるというFHIの勧告を支持する。自治体が接種を強く推奨していると取られかねないためである」と述べた。

4 FHIの評価・推奨事項

 子どもや若者は、新型コロナウイルスで重症化するリスクが非常に低い。感染により入院する可能性はほとんどなく、平均的入院日数は1日である。FHIは、オミクロン株による症状に対するワクチンの効果が過去の変異株と比して大幅に減少しているが、重症化を防ぐ効果は維持されていると判断している。また、FHIは、5歳から11歳の副反応に関する知見は限られており、接種の際は注意が必要としている。したがって、FHIはすべての子どもに接種を行うことを一般的に推奨していないが、子どもや若者への1回又は2回の接種により、特定の子どもたちの疾病リスクを減らすことができると考えている。

5 今次発表の詳細は、以下で確認が行えます。

https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/koronavaksinasjon-av-barn-og-unge/id2895513/

【送信元】

ノルウェー日本国大使館 領事班

電 話: (+47)2201-2900

メール: ryouji@os.mofa.go.jp

※1 「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信停止をご希望の方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

URL: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete

※2 「在留届」を提出した方で帰国、第三国に転居した方は、以下のURLで帰国又は転出届を提出してください。

URL: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login