ペルー海外安全対策情報（2021年10月〜12月：邦人被害例等）

ペルー安全対策情報（邦人被害例等）（2021年10〜12月分）。最新の治安情報を入手し、十分注意してください。

１　一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

（１）全般

ア　外出制限の影響に伴い各地で減少していた一般犯罪の発生件数は、現在では国家緊急事態令による制限開始前の水準にまで戻っており、ミラフローレス地区等を中心に日中でもオートバイを使用した犯人らによる、ひったくりや強盗が多発している。また銀行のＡＴＭから現金を下ろした者を出口付近で確認し後をつけ、人気のない場所でけん銃を突きつけ襲うといった従来からの手口の強盗がリマ市内を中心にするようになっており、注意を要する。

イ　当面の間は携帯電話を狙った、ひったくりの発生の増加が予想される。外出時は自分の持っている携帯電話は犯人にとって「高級品」であることを自覚し、十分注意することが肝要である。

ウ　サン・イシドロ区、ミラフローレス区等にて、路上強盗が頻発しており、短時間の犯行の場合や被害者が無抵抗であっても暴行を加える等、犯行が獰猛（どうもう）化している傾向がある。また、一般人を装った共犯者（連絡役）が市内各所（店舗の出入口、銀行・ATM前、飲食店内、空港の出入口付近等）に配置されており、共犯者が、被害者を物色・選定し、実行犯に連絡するという手法が取られていることから、これまで以上に所持品・携行品は他人から見えない様に携行し、華美な服装は避ける等といった、ターゲットにならないための注意を払う必要がある。

（２）犯罪被害例等

ア（強盗）クスコ州よりイカ州に向けて移動していた長距離バス（Cruz del Sur社）が、夜間、イカ州ナスカ郡−アヤクチョ州ルカナス郡間にて、武装した5名の覆面強盗に襲われ、乗客は金品・所持品を強奪された。金品等の引渡しに応じず抵抗した乗客がいたことから、強盗の1人が発砲し、乗車していたスペイン人観光客が右足を負傷した。

イ（強盗）リマ市ミラフローレス区にて、午後3時30分頃、ショッピングセンターで買い物をしたペルー人男性が自宅に戻り降車した際に、自宅前にバイクに乗った二人組が現れ、被害者の身につけていた金品（金のネックレス等）を強奪しようとした。被害者が抵抗したところ強盗が被害者の腕に発砲し、被害者は腕を負傷した。

ウ（強盗）リマ市ミラフローレス区にて、午前8時に、ペルー人女性が1人で犬の散歩をしていたところ、デリバリー配達員の服装をした強盗2名がバイクに乗って一旦女性のそばを通り過ぎた。女性が携帯を取り出したところ、それを見た強盗はバイクで戻り、女性に銃器を突きつけ携帯電話を奪おうとしたが、事態に気づいた近隣住民の声を聞いて逃走した。

２　テロ・爆弾事件発生状況

アプリマック・エネ・マンタロ川渓谷（ＶＲＡＥＭ）地域の一部地域では、引き続き武装組織と治安部隊との衝突が度々発生しており、非常事態宣言が延長されている。

また、過去にはリマ市内で、手榴弾を路上に置き去る事案が発生していることから、不審物を発見した際は決して近づいたり触ったりすることなく、速やかに警察に通報し処理を委ねることが肝要である。

３　誘拐・脅迫事件発生状況

ペルーではリマ市を含む各地で、年少者被害の誘拐や、ＡＴＭから現金を引き下ろさせる目的の誘拐強盗（短時間誘拐）が発生している。

また、建設関連業者等に対してみかじめ料等を求める脅迫、恐喝、殺人事件が発生している。普段からパターン化した行動を避け、犯人に行動を予知されないようにすることが肝要である。

【問い合わせ先】

在ペルー日本国大使館　領事部

住所：Av. San Felipe 356，Jesus Maria, Lima, Peru

電話:（+51-1）219-9551

Fax :（+51-1）219-9544

consjapon@li.mofa.go.jp