リトアニア国内における新型コロナウイルス感染者等の状況（９月8日）

１　リトアニア国内における感染者等（9月7日）

新規感染者：計845名（先週25日：695名）

累計感染者：計304,600名

31日付死亡者：計5名（先週31日：6名）

累計死亡者：計4,630名（先週比：+61名）

注意：感染者数等は政府公式HP等で発表されたものですが、後に変更されることもあります。

２　報道内容

・6日、ビリニュス大学附属サンタロス病院は、同病院の新型コロナ受入病床の使用率が約80％に達したため、近日中に追加予定であると発表しました。新型コロナ以外の治療への影響を最小限に留めるため、アリートゥス、ウクメルゲ、エレクトレナイのサポート病院や、ビリニュス市内の市立臨床病院にも協力を求めるとしています。入院患者の大半はワクチン未接種者ですが、免疫抑制剤を使用していたり、重度の疾患を抱える患者は、ワクチン接種後でも重症化、死亡する例が見られます。

・7日、国立社会保健センターは、1週間でクラスター件数が128件から130件へと僅かに増加したと発表しました。クラスター数に大きな変化は見られなかったとはいえ、感染が加速度的に拡大するなか、新学期も始まり、気を抜くことは許されないとしています。

・8日、国立社会保健センターの専門家が取材に応じ、現在、クラスター分析、感染経路調査などの疫学調査は遅延なく行われており、状況はコントロールできているが、新規感染者、入院患者、病床使用率の増加は懸念材料であると述べました。ワクチンの効果が100％ではないことを理由に再び接種スピードが鈍化しているが、リトアニアで6月以降に入院した患者の96％が未接種者であることからもワクチンの効果は明白であるとして、改めて接種を推奨しました。

・保健省は7日、医療従事者、介護施設関係者、65歳以上の高齢者等のうち、ワクチン接種完了日から180日以上を経過した者に対して追加接種を行うと発表しました。これを受け、カウナス病院は7日、感染リスクの高い緊急外来、ICU、麻酔科等の医療従事者に対してワクチンの追加接種を開始しました。ビリニュス大学附属サンタロス病院では8日から医療従事者への追加接種を開始する予定としています。

・9月7日付、過去2週間のリトアニアの10万人あたりの感染者数は329.4人(先週288.5人)です。

３　感染が疑われる場合のリトアニア国内の連絡先等について

【新型コロナ相談窓口】（1808）

在留邦人・旅行者の皆様に発熱と呼吸器系の症状が続くなど，新型コロナウイルスの感染が疑われる場合

ア　コロナ相談窓口（午前8時から午後8時，英語可能）「1808」に電話をして状況を説明する。

イ　指示により病院に行く必要がある場合には，バスやタクシーの使用は出来ず，自家用車で行く必要がありますが，自家用車が無い場合には，自治体が搬送することが義務づけられています。指示に従ってください。

ウ　検査後は，検査結果が出るまで自主隔離となります。陽性で，入院の必要があると判断される場合には，救急車が来ます。

上記のようなドライブスルー検査を行っております。

詳しくは，

「こちら（https://www.lt.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00030.html）」

をご覧ください。

ドライブスルー検査以外にも，有料ではありますが，私設のクリニックで検査を受けることもできます。なお，リトアニア国内では，日本語で受診できる病院はありません。