レバノンにおける新型コロナウイルス関連 2020.6.30 日本における水際対策強化にかかる新たな措置 感染者数1745名

レバノン保健省は,6月29日(月)に国内で新たに5名の新型コロナウイルスの感染者が確認され,国内の感染者は合計1745名になったと発表しました。細部は下記1の「レバノンにおける感染者数」をご参照ください。

● 同日,日本において「水際対策強化に係る新たな措置」が決定されました。これにより,レバノンは入国拒否対象地域に追加(日本国籍者は対象外)されるほか,検疫強化措置の地域に追加(日本国籍者も対象)されます。過去14日以内にレバノンに滞在歴のある方は本邦空港におけるPCR検査の対象となります。細部は下記4(2)「日本への帰国関連」をご参照ください。

1 レバノンにおける感染者数

 レバノン保健省は,6月29日(月)に国内で新たに5名の新型コロナウイルスの感染者が確認され,国内の感染者は合計1745名(この内,死亡者34名,治癒者1170名)になったと発表しました。

 今後,抗議活動や総動員措置の段階的緩和等により,人と人の接触の機会が増えて感染リスクが増すおそれがあります。

2 レバノン政府による新型コロナウイルス感染拡大防止措置(総動員)

 レバノン政府は3月15日(日)から7月5日(日)までの間,新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした総動員(General mobilization)を発動しています。これにより,ベイルート空港(空港再開の見通しについては下記4を参照)を含む陸海空全ての出入国地点及び一部機関・施設等の閉鎖,外出制限等が行われています。現在確認されている主な規制等の内容は次のとおりです。

 ・夜間の外出禁止(午前0から午前5時まで)

 ・車両運行に関する制限

  ベイルートの中心部(Minet al Hosn, Bab Idriss, Nejmeh, Majidiyeh, Serail)においては,午後6時から翌朝午前6時までの間,バイクの乗り入れが禁止となります。

  自家用車に乗る際はマスクを着用するほか,同一家族である場合を除き,搭乗者数はドライバーを含めて3人までとされています。

 ・教育関連施設(技術学校等一部を除く),公園及び映画館等の閉鎖

 ・マスクの着用

  徒歩での移動時及び公共交通機関(タクシー、バス、バン)利用時にマスクを着用していない者に対して50,000レバノンポンドの罰金が科せられます。なお,運動中はマスクを着用しなくても良いとされています。

 治安機関による取締りが行われる可能性があるほか,国家警察軍(ISF)は拡大防止対策に違反し公衆衛生に危害を与える者を発見した場合は通報するよう市民に要請しています。引き続き不要不急の外出を避けていただくほか,外出時にはマスクを着用し,身分証明書を携帯するなど,十分注意願います。

3 在レバノン日本国大使館医務室からのお知らせ

 レバノンにおける新型コロナウイルスの感染拡大に関し,引き続き予断を許さない状況が続いています。在留邦人の皆様におかれましては,改めて以下の感染予防策をご確認の上で十分注意していただくようお願い申し上げます。

・不要不急の外出を避けてください。やむを得ず外出する場合にはマスクを着用してください。

・三つの密(密集,密閉,密接)を避けてください。

 密集:混雑する場所を避けてください。

 密閉:密閉空間を避け換気を心掛けてください。

 密接:他人と2m以上の距離を保ってください。

・石けんでの手洗い又はアルコール(70-80%濃度)での手指消毒を励行してください。

・むやみに目・鼻・口を触らないで下さい。

(ウイルスが粘膜から感染する可能性があります。)

4 空港再開,レバノンへの入国,日本への帰国

(1)ベイルート国際空港の再開,レバノンへの入国

 ベイルート国際空港は現在通常の商用便の運行を停止していますが,7月1日(水)より同運航が再開されます。当面の間,同空港に到着する乗客は1日あたり2,000名程度に制限されます。従来よりも運行数が減少すると予想されますので,航空便をご利用予定の方は早めの手配をお勧めします。

 7月1日以降,当地のミドル・イースト航空(MEA)等がベイルート空港での運行再開を予定している模様です。細部は各航空会社にお問い合わせください。

(参考:MEA 空港再開のお知らせ,運行計画,搭乗時の注意点等)

https://www.mea.com.lb/english/about-mea/news-and-press-releases/news-and-press-releases/reopening-of-beirut-airport  

(参考:ベイルート国際空港のHP)https://www.beirutairport.gov.lb/

 レバノン入国時にはPCR検査の実施が求められます。レバノンの民間航空当局は,各国をPCR検査の実施国及び非実施国に区分しており,出発地がそのどちらに該当するかによって入国時の手続きが異なります。細部は下記をご参照ください。

(参考:レバノンにおける新型コロナウイルス関連 2020.6.29-2 レバノン入国時の手続き)https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=93354

 現在,レバノン感染症危険情報レベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))に該当します。在留邦人及び渡航者の皆様におかれては,感染の地理的拡大の可能性に注意し,現地の状況が悪化する可能性も念頭に,各国の出入国規制や検疫措置の強化に関する最新情報を確認するとともに,感染予防に万全を期してください。

(参考:各国に対する感染症危険情報の発出(レベルの引き上げ又は維持 6月5日))

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/info0605.html  

(2)日本への帰国関連

 ベイルート国際空港の再開後,当地を出発する航空便も減便となる可能性がありますので,帰国を検討されている方は早めに手配されることをお勧めします。

 当地の滞在許可については公安総局(General Security)の所掌となります。

 公安総局によれば,2019年10月17日以降に滞在許可の期限が満了した方について,2020年7月30日までに申請を行った場合は期限の超過に伴う罰金を科さないとされております。滞在許可の細部については,公安総局にご確認ください。

(参考:公安総局) https://www.general-security.gov.lb/en    電話:1717

 6月29日,日本において「水際対策強化に係る新たな措置」が決定されました。これにより,レバノンは入国拒否対象地域に追加(日本国籍者は対象外,7月1日以降)されるほか,検疫強化措置の地域に追加(日本国籍者も対象)されます。過去14日以内にレバノンに滞在歴のある方は,本邦空港にてその旨を申告することが義務づけられるほか,空港において質問票の記入,体温の測定,症状の確認等が求められます。また,全員がPCR検査の対象となり,自宅等,空港内のスペース又は検疫所長が指定した施設等で結果が判明するまでの間待機いただくこととなります。細部は下記をご参照ください。

(参考:日本における新型コロナウイルス感染症に関する水際対策強化(新たな措置))

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C057.html 

 厚生労働省は帰国された方に対し,検疫所長が指定する場所(自宅等)における14日間の待機のほか,御自宅等へは公共交通機関を使わず,ご家族やお勤めの会社等による送迎でのお帰りをお願いしております。細部は下記をご参照ください。

(参考:水際対策の抜本的強化について(新型コロナウイルス))

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00098.html

 日本人に対する各国・地域の入国制限措置等については下記をご参照ください。

(参考:海外安全情報 日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限)https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html  

5 在レバノン日本国大使館への来館について

 当館においては現在も領事業務を行っており,各種申請を受け付けておりますが,感染拡大を防ぐため,お急ぎでない場合は来館を延期されるようお願いします。来館される方々に対しては,発熱(必要に応じ検温),風邪症状(咳,喉の痛み,倦怠感など)の質問,消毒液(入り口設置)による手の消毒の励行をお願いしております。なお,来館を予定されている方は必ず事前にご連絡ください。連絡先等,細部はこちらをご参照ください。 https://www.lb.emb-japan.go.jp/files/100040209.pdf  

6 その他(レバノン保健省の専用ダイヤル等)

 レバノン保健省は,国民に対して冷静に対応し,手洗いやマスクの着用等の予防策を徹底するよう呼びかけています。

 レバノン渡航,滞在中の皆様におかれましては,厚生労働省世界保健機関(WHO)及びレバノン保健省のウェブサイト等を参考に常に最新情報の入手に努めてください。症状が確認された場合はレバノン保健省の専用ダイヤル01−594459又は1214にまで連絡してください。

 

【参考】

■外務省(海外安全HP)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

海外安全HP 在レバノン大使館からの安全情報(新型コロナウイルス関連含む)

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0961

厚生労働省

新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

感染症情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html

○咳エチケット

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187997.html

新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針

https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_h_0514.pdf

世界保健機関(WHO)

https://www.who.int/health-topics/coronavirus

レバノン保健省(Ministry of Public Health)

https://www.moph.gov.lb/en

専用ダイヤル: +961-(0)1-594459,1214

 邦人の方の感染にかかる情報及びご不明な点がございましたら下記の連絡先までご照会ください。

●在レバノン日本国大使館

 代表電話番号:+961-(0)1-989751〜3

 領事直通:+961-(0)1-989856/01-989855

 領事携帯:+961-(0)3-366018/03-345977

 領事緊急:+961-(0)3-362540

 FAX番号:+961-(0)1-989754

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