黒人男性死亡事件に関する抗議運動の暴徒化に引き続きご注意ください

ミネソタ州での黒人男性死亡事件(5月25日)を受け,米国各地で抗議運動が発生。この週末,ボストンでの暴徒化事件の後,2日未明にかけてはロードアイランド州州都のプロヴィデンスでも破壊活動が発生するなど,危険な場面が発生しています。治安当局が警戒を強め,抑止に努めていますが,引き続き警戒し,こうした人の集まる場所に近づかないようご注意願います。

●以下に,ニューイングランド地域で主な状況をご紹介します。

1 マサチューセッツ州

 5月29日夕刻,市警察第4区支部前で衝突があり,11名が逮捕されたほか,5月31日夜には複数の繁華街で商店の破壊・略奪,警察車両放火などに発展,逮捕者は50名を超えると報じられています。週明け6月1日夜は,治安部隊が厳重な警戒を敷き,平穏に推移した模様ですが,引き続き注意が必要です。

 西部のウースターにおいても,1日夜,警察車両に対する投石などがあり,一部商店のガラス戸が壊される被害が発生しています。

2 コネティカット州

 州都ハートフォードで,6月2日午後から長時間抗議デモが発生。一時幹線道路の障害となり救急車を通すよう警察が誘導する場面があった,イェール大学のあるニューヘイブンなどでも小規模な集会が行われたが,目立った衝突には至っていないと報じられています。

3 メイン州

 州都ポートランドで,6月1日,約1千名が抗議デモを行い,夜になって,市街地の交通を妨害したグループを排除しようとした警察との衝突で8名が逮捕されたと,ポートランド警察が発表しました。また,複数の商店でガラスの損壊,スプレーでの落書きなどがあったことが報じられています。

4 ニューハンプシャー州

 5月29日,マンチェスターで100名余りが警察本部前で抗議,2名が銃の所持を誇示したため,排除・誘導されたといった報道がありました。週明けからは,いまのところ,目立った抗議運動はみられていません。

5 ロードアイランド州

 先週は,約1000名が平和裏に州議事堂に向かって行進し,混乱なく終了したと報じられましたが,6月2日未明にかけ,警察車両への放火,商店のガラス戸を破壊し品物を略奪する行為が横行するなど,暴力的事件が発生し,少なくとも65名が逮捕されたと報じられました。

6 バーモント州

 この週末にかけて,バーリントンでデモがあり,大方平和裏であったものの,警察署の窓の損壊とスプレーでの落書きがあったと報じられています。週明け以降,目立った活動はみられていません。

【問い合わせ先】

在ボストン日本国総領事館 領事班

Consulate-General of Japan in Boston

TEL: 617-973-9772, FAX: 617-542-1329

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