日系企業を狙った詐欺電話・詐欺メールが連続発生しています。

1 昨年5月以降、ノルトライン=ヴェストファーレン州をはじめ欧州各地で、日系企業を狙った詐欺電話が連続発生しています。本年1月に入ってからも依然として同種の電話が発生しているほか、2月には同種手口と思われる詐欺メール事案が発生しており、今後も引き続き当該事案への注意が必要です。

2 本件事案の具体的な手口は、以下のとおりです。

● 日系企業事務所宛てに、「日本の本社代表電話番号」又は「日本の本社で使用しているものと酷似したドメインを有するメールアドレス」から連絡がなされ、その際、相手方は本社の社長又は取締役(以下、「不審者」という。)を名乗る。

● 不審者は担当者に対して、「現在、ある企業の買収に関して水面下で動いている。今から伝える弁護士宛にメールを送付し,連絡を取ってもらいたい。」、「指定の口座に今すぐ資金を振り込んでほしい。」などと伝達する。

3 本件事案に係る注意点

● 不審者が使用する電話番号は、例えば,「+81 3××××××××」となっており、この電話番号は、日本の国番号である「81」及び当該企業本社の電話番号(代表)である「03−××××−××××」から構成されています。一見すると、日本に所在する本社から当地事務所に国際電話が架けられたものと信じ込ませる電話番号となっている点で、綿密かつ計画的な犯行であると考えられます。

● 不審者が使用するメールアドレスは、本社社長の姓が使われており、さらに、当該企業が使用しているメールアドレスのドメインと酷似しているため、真偽の判断が極めて困難です。この種メールを受信した場合は、メールアドレスの構成をよく精査し、企業内で用いているドメインと若干でも異なる、内容的に不自然な点が見られるなどの場合は、相手方への返信を控えるほか、幹部に報告し、メールの内容を紙媒体で保存するなど証拠保全措置を講じた上で、メールボックス内から削除しておくとより安全です。

● 今後、このような電話又はメールを受けた場合は、安易に相手の指示に従って対応するのではなく、社内幹部に報告し指示を仰ぐなど、慎重に対応してください。

4 その他

● 当館HP上に、本件事案に関する詳細な情報を掲載しておりますので、こちらも参考としてください。

URL:https://www.dus.emb-japan.go.jp/itpr_ja/E-Mail-Betrug.html

● 同種事案の発生等、本件に関する情報がございましたら、今後も引き続き、当館までお知らせくださいますようお願いいたします。

【連絡先】

デュッセルドルフ日本国総領事館

住 所:Breite Str.27 40213 Duesseldorf

電 話:0211 164820

FAX:0211 357650

メール:konsul@ds.mofa.go.jp

海外渡航や在留の際に、緊急事態が発生した場合、外務省からは随時情報を提供いたします。緊急事態の発生に際しては、「たびレジ」や在留届等であらかじめメールアドレスを登録いただいた方には、一斉メールにより、情勢と注意事項をお伝えしています。

■外務省海外旅行登録「たびレジ」(3ヶ月未満の渡航の方)

  https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#

■在留届(3ヶ月以上滞在される方)

  http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

スマートフォン用「海外安全アプリ」

  http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html

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  https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete