安全情報:ルサカ市内における暴動に関する警察公式見解について

○昨日(2月13日)及び本日,ザンビア警察が,昨日来ルサカ市内で発生している暴動等について発表したところ,概要は以下のとおりです。

1 事象の事実関係

・13日,カニャマ(Kanyama)において暴動が発生。未明に群衆の一部が民家に化学物質を散布したとの嫌疑で身元不明男性1名を殺害。同人の遺体を搬出しようとする警察に対して,複数の道路を閉鎖したのち,駆けつけた警官に対して投石等を行い,捜査を妨害するとともに警察車両や警察署を含む公共施設を破壊した。その後,群衆は交番を壊し,身元不明の1名を殺害した。

・同日,チャワマ(Chawama)において暴動が発生。群衆は1名を殺害し,治安維持に当たった複数の警官は重傷を負った。

・同日17時から18時の間,チャザンガ(Chazanga)及びチプワル(Chipwalu)において暴動が発生。群衆は警官3名を負傷させ交番施設を破壊した。この暴動により,1名の死者が出た。

・14日深夜1時頃,マテロ(Matero)のエデン大学(Eden university)学生寮において正体不明の犯人が化学物質を散布。学生11名が病院で治療を受けた。

・同日,チボリヤコンパウンド(Chiboya)においては,化学物質散布の疑いを持たれた男性1名が殺害され,遺体が焼かれた。

・同日3時頃,チョングエ(Chongwe)において有毒ガス被害の発生。就寝中の女子生徒5名が室内で巻き込まれ窒息した。

2 警察の呼びかけ

・人々は,落ち着いて行動し,警察の捜査に協力してほしい。

・警察は現在,有毒ガスにより罪のない市民に危害を加えようとする犯罪者の件を捜査しているが,一般の人々が警察を攻撃し暴動に加わることは,群衆による暴動に注意を逸らすことになるので,捜査の目的を妨害することになる。

・人命が失われたことは遺憾である。しかし,勝手に法を自らの手で執行するのは重大な結果をもたらすことを警告する。自らの手で容疑者を殺害することは非合法であり,ザンビアの文化に反する。

・警察は現在捜査継続中であり,今回起きている事象の背後にある犯罪組織を解明できるよう可能な限りの捜査を行う。

・MTN本社においてガソリンらしき物がまかれた事件に関して,容疑者3名を逮捕した。

○大使館からの注意喚起

・市内の情勢は昨日に比べて平静になっていますが,引き続き治安情勢に関する最新の情報を収集して,自ら身の安全の確保に努めて下さい。

・被害が発生している地域及びその周辺の群衆には近寄らず,また周囲の状況を常に確認するよう心がけて下さい。

・自宅の窓,扉等の施錠確認を徹底して十分な注意を払い行動して下さい。

○被害の報告等,緊急時は下記連絡先までご連絡下さい。

【問合わせ先】

ザンビア日本国大使館 領事警備班

+260-977-77-1205

+260-977-77-120