政府の新型コロナウイルス感染症対策と医療情報(モンゴル)

・1月28日(火)午前11時の時点で,モンゴル国内で新型コロナウイルス感染例は確認されていません。

・現在,モンゴル政府は,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,空港や国境検問所での旅客や貨物の検疫を強化するとともに,中国など発生地への渡航自粛を呼びかけています。

・1月27日(月)から3月2日(月)までの間,モンゴル国内の全教育機関が休校となり,多数の人が集まる芸術・文化・スポーツイベント及び会議等の開催が禁止となりました。

・1月27日(月)から3月2日(月)までの間,通常,午前4時までの営業が許可されているバーやクラブ等の深夜飲食店の営業時間が,午前零時までに短縮されました。

・1月28日(火)から当面の間,「観光ビザ」を取得している外国人は,「自動車」を利用した国際国境ポイントから中国への出国(モンゴル→中国)は許可されるものの,入国(中国→モンゴル)することができなくなりました。

・現在までのところ,航空機や鉄道を利用する出入国には制限は設けられていません。

・通常のインフルエンザ対策と同様に,手洗いの励行,マスク着用及び人混みに近づかないなどの予防対策を講じてください。

・体調不良(発症)から遡って2週間以内に新型コロナウイルス発生地への渡航歴がある場合など,同ウイルスに感染している可能性が認められる場合には,速やかに「国立感染症センター」に連絡の上,受診してください。

・SNS上で様々なフェイクニュースが飛び交っており,モンゴル国保健省はデマに惑わされないよう注意喚起しています。保健省及び当館が発表する公式情報を基に状況判断することをお勧めします。

・日本人コミュニティで感染例が判明した場合には,当館(休日・夜間の場合は,「緊急連絡窓口」)までご連絡ください。

モンゴル国内での発生】

 モンゴル保健省が毎日午前11時に実施している記者会見によると,1月28日(火)午前11時の時点で,モンゴル国内での新型コロナウイルス感染例は認められないと発表しています。

モンゴル国政府の対応】

 モンゴル政府が1月28日(火)までに実施している新型コロナウイルス感染症対策は以下のとおりです。

1.検疫体制の強化

 チンギスハーン国際空港及び中国との国境であるザミンウード等の各国境検問所において,サーモグラフィー(赤外線放射温度計)を用いた体温測定を実施するなど,旅客・貨物の検疫体制を強化しています。

2.発生国への渡航自粛要請

 中国など,新型コロナウイルス感染者が確認された発生地への渡航を自粛するよう,繰り返し呼びかけています。

3.自動車での中国出入国の制限

 1月28日(火)から当面の間,「観光ビザ」を取得している外国人は,「自動車」を利用した国際国境ポイントから中国への出国(モンゴル→中国)は許可されるものの,入国(中国→モンゴル)することができなくなりました。

※観光ビザ以外の長期滞在ビザを取得している外国人(例:モンゴル人配偶者及びその家族,労働ビザ取得者)には本制限は適用されず,これまでと同様に制限なく出入国可能です。

※今回の観光ビザ取得者に対する入国制限措置は,あくまでも「自動車利用」に限定されており,航空便(チンギスハーン国際空港の国際定期便)及び鉄道(モンゴル鉄道利用,ザミンウード国境検問所からの出入国)については,検疫体制は強化されるものの,これまでと同様に出入国可能です。

4.教育機関の休校措置

 1月27日(月)から3月2日(月)までの間,国公立・私立を問わず,モンゴル国内の大学,専門学校,幼稚園などの全教育機関が休校となりました。

5.イベント開催の禁止,遊戯施設の利用制限

・1月27日(月)から3月2日(月)までの間,多数の人が集まる芸術・文化・スポーツイベント及び会議等の開催が禁止となりました。

・ゲームセンター,幼児用遊戯施設の利用及び18歳未満の者の映画館利用が禁止されました。

6.深夜飲食店の営業制限

 1月27日(月)から3月2日までの間,午前4時まで営業が許可されているバーやクラブ及びレストランなどの深夜飲食店の営業時間が,午前零時までに短縮されました。

【予防対策】

モンゴル国保健省は,以下の予防対策を講じるよう推奨しています。

1.発生・流行地への渡航を自粛する。

2.動物などにはむやみに触れない。

3.手洗いを励行する。

4.マスクを着用する。

5.生肉や生卵を食べない。

6.可能な限り人混みを避ける。

【受診医療機関

1.新型コロナウイルスの感染可能性が高い場合

 急な発熱など体調が悪い方で,「最近2週間以内に中国など新型コロナウイルスの感染発生地への渡航歴がある場合」「最近2週間以内に発生地への渡航歴がある人と濃厚接触した場合」には,新型コロナウイルスに感染している可能性があるため,速やかに100(感染症センター救急車)又は103(救急)へ連絡し,受診してください。

<国立感染症センター>

所在地:バヤンズルフ区第第14ホロー ナラントール・ザハの北側

電話:(11)-450491

診療時間:月〜金 08時〜15時

概要:HIV/AIDS,ウイルス性肝炎,結核,ペスト,インフルエンザなど,すべての感染症の専門病院。隔離病棟あり。予防接種や感染症検査も受けられます。広い敷地内に建物が分散しているため,通訳とともに受診することが望まれます。

2.その他の場合

 上記「1」に該当はしないものの,発熱及び呼吸器症状がある方は,最寄りの医療機関を受診してください。特段のかかりつけ医が無い場合は,最新の医療設備が充実している「インターメッド病院」への受診をお勧めします。

<インターメッド病院>

所在地:ウランバートル市ハンオール区第15ホロー チンギス通り

電話:7000-0203, 7710-0203

診療時間:月〜金08時〜17時, 土08時〜13時

診療科:内科,循環器内科,外科,婦人科,耳鼻科,眼科,歯科,皮膚科など

概要:2014年9月開院の私立病院。設備はモンゴル国内で最新かつ最高レベルのものを揃えています。中等症までであれば受診できる医療機関です。

3.判断に迷う場合

 国立感染症センターでは,新型コロナウイルス関連の相談窓口を開設していますので,判断に迷う場合には,同窓口を利用することをお勧めします。

国立感染症センター相談電話(モンゴル語) 

8008−6829

【注意事項】

 フェイスブックなどのSNS(ソーシャルメディアネットワーク)上では,様々なフェイクニュースが飛び交っており,市民の不安を煽っているようです。モンゴル国保健省では,このようなデマに惑わされないよう注意を呼びかけています。

※保健省では毎日午前11時から,WHOなどの関係機関と連携して記者会見を開催し,当国政府の公式見解を発表していますので,本情報及びこれら公式情報を基に当館が発表する情報に従って状況判断されることをお勧めします。

【情報提供のご依頼】

 日本人コミュニティもしくは会社内等において,感染例(またはその可能性が高い場合)が判明した際には,当館(休日・夜間の場合は,「緊急連絡窓口」)までご連絡をよろしくお願いします。

当館代表電話:976−11−320777

緊急連絡窓口:976−7004−5004

(参考)

モンゴル国保健省ホームページ(モンゴル語

https://www.mohs.mn/home

日本国厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/index.html

日本国立感染症研究所新型コロナウイルス関連情報)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9324-2019-ncov.html

外務省海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

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【問い合わせ窓口】

在モンゴル日本国大使館 領事・警備班

EMBASSY OF JAPAN IN MONGOLIA

C.P.O.Box 1011

Elchingiin gudamj 10,Ulaanbaatar 14210,Mongolia 

電話:(976)11-320777 開館時間:9:00-13:00,14:00-17:45

FAX:(976)11-313332 メール:consul-section1@ul.mofa.go.jp