コンゴ(民)における麻しんの大流行

● コンゴ(民)国内全域で麻しんの大流行が続き,6,000人以上が亡くなっています。

● 厚生労働省では、麻しんにかかったことが明らかでない人、麻しんワクチンを2回接種していない人または接種歴が不明な人は、予防接種を受けることを検討するよう呼びかけていますので、コンゴ(民)に渡航を計画している人もワクチン接種を検討してください。

1 1月7日付世界保健機構アフリカ支部(WHO Africa)の発表によると、2019年1月以来コンゴ(民)国内全域で続く,最大規模の麻しんの流行により,これまでに約31万人が発症し、6,000人以上が亡くなっています。

2 麻しんの流行を防ぐためには、国民の95%が免疫を有していなくてはなりませんが、コンゴ(民)ではワクチンの定期接種率が低く,流行収束のめどは立っていません。現在、政府と国際機関、非政府組織が協力して、大規模なワクチン接種キャンペーンを継続して実施しています。

3 麻しんは、はしかとも呼ばれ、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。感染すると約10日後に、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状で発症し、2〜3日経過後、高熱と発疹が出現します。通常7〜10日ほどで回復しますが、肺炎や中耳炎を合併しやすく,患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も,先進国であっても患者1,000人に1人と言われています。

4 非常に感染力が強く、年齢にかかわらず、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは予防はできません。麻しんワクチン接種が最も有効な予防法です。厚生労働省では、麻しんにかかったことが明らかでない人、麻しんワクチンを2回接種していない人または接種歴が不明な人は、予防接種を受けることを検討するよう呼びかけています。コンゴ(民)への渡航を計画されている方は、あらかじめ麻しんワクチン(または、麻しん含有ワクチン)接種を検討してください。また、コンゴ(民)での麻しんワクチン接種を希望される場合は、現地医療機関や在コンゴ(民)日本大使館担当までお問い合わせください。

(参考)

○外務省海外安全ホームページ:海外における麻しん(はしか)・風しんに関する注意喚起(その3)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2019C132.html

厚生労働省ホームページ:麻しんについて

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html

国立感染症研究所ホームページ:麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方(PDF)

https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/MRvaccine_20180417.pdf

○WHO Africaの発表(英文)

https://www.afro.who.int/news/deaths-democratic-republic-congo-measles-outbreak-top-6000

(本件担当)

コンゴ民主共和国日本国大使館

医療担当 浅川(+243 81 880 5582)

領事担当 上島(+243 81 880 5912)

出発前には海外安全ホームページをチェック!

https://www.anzen.mofa.go.jp/

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