●8月22日、ガボン政府はガボンにおける最初のエムポックス感染が確認されたことを発表し、アドリアン・ンググー保健大臣が注意喚起のための声明を発出しました。
●つきましては以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診療を受けてください。
1.症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
2.エムポックスウイルスを保有する可能生のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
3.石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。
・8月22日、ガボン政府はガボンにおける最初のエムポックス感染が確認されたことを発表し、アドリアン・ンググー保健大臣が声明を発出しました。声明によりますと、感染者は流行国のウガンダに2週間滞在していたガボン人(30歳)で、21日に病院に到着後、隔離され治療されたとのことです。患者の健康状態は良好で、接触者は現在特定中とのことです。
・エムポックスは、エムポックスウイルス感染による急性発疹性疾患で、主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、8月14日、WHOの緊急委員会が開催され、同委員会はテドロスWHO事務局長に対して、コンゴ民主共和国及びアフリカの複数国におけるエムポックスの感染拡大は、アフリカ大陸外にまで広がる可能生があり、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」と考えれると助言し、それを受けて、同事務局長は、この感染拡大がPHEICに該当する旨を宣言しました。
・エムポックスの症状及び予防法は以下のとおりですので、感染予防策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
1. 症状
潜伏期間は5〜21日(通常は6〜13日)、致死率は数%〜10%と報告されています。症状は、発疹、発熱、筋肉痛、頭痛、咽頭痛、リンパ節の腫れ、肛門直腸痛、その他皮膚粘膜病変であり、発熱後1〜3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘との鑑別が重要です。
2. 予防法
(1)症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
(2)エムポックスウイルスを保有する可能生のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
(3)石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。
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