【注意喚起】イランにおける抗議活動の発生(その9)

イランにおいて、ヘジャブ指導を受けた女性の死亡を発端とする抗議活動が首都テヘランを含むイラン全土で断続的に発生しており、引き続き不測の事態に巻き込まれないよう十分な注意が必要です。

1 イランにおいて、ヘジャブ指導を受けた女性の死亡を発端とする抗議活動がテヘラン市ほかイラン各都市の主要道路・広場において散発的に発生しており、複数の死傷者及び拘束者※が発生しています。また、イラン全土で当局のインターネット規制によるものとされる通信障害も継続している模様です。

※11月12日付の海外メディアの報道は、今次抗議活動によりイラン全土で326名が死亡した旨報じています。

2 特に11月15日から17日にかけては、2019年11月に発生したガソリン価格の引き上げの発表を発端とした大規模デモから3周年を捉えた抗議活動が呼び掛けられており、11月15日に関してはイラン各都市で継続している昨今の抗議活動と結びついて一定の盛り上がりを見せた模様※です。テヘラン市内では15日、日中から商店が休業し、広場、通り、大学等各所で抗議活動が行われたと報じられています。

※11月15日の報道によると、同日は以下の地域等で抗議活動が行われたとされています。

テヘラン市北部〕

 シャリアティ地下鉄前 等

テヘラン市中部〕

 テヘラン大学、アミール・キャビール大学、ジョムフリ通り、エンゲラーブ広場 等

テヘラン市南部〕

 テヘラン大バーザール、、アミール・キャビール通り、サアディ通り 等

テヘラン市東部〕

 テヘラン・パールス、ナールマク、ヘラヴィ広場、

テヘラン市西部〕

 シャフラケ・ガルブ地区、サアーダト・アーバード地区、サーデギーエ、プーナク、ボルバーレ・フェルドゥース通り、ギーシャー通り 等

〔その他の地域〕

 クルディスタン州(サナンタジ、カミヤラン等)、東アゼルバイジャン州(タブリーズ大学)、西アゼルバイジャン州(ウルミエ)、アルボルズ州(キャラジ)、マルキャズィ州(アラク)、ケルマーン州ケルマーン)、マーザンダラン州(アーモル等)、ギーラーン州(ラシュト)、ゴレスタン州(ゴルガーン)、フーゼスタン州(イーゼ)、イスファハン州(イスファハン等)、ファールス州(シーラーズ、マルヴダシュト等)、ホラサーン・ラザヴィ州(マシュハド等) 等

3 つきましては、イランに渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は、上記情勢に留意の上、不測の事態に巻き込まれないよう当面の間、幅広く最新の情報の入手に努めつつ行動してください。また、抗議に参加する意図はなくとも、抗議活動の現場においてデモ隊と治安当局の衝突等に巻き込まれることにより、暴行を受けたり、身体を拘束されたりする等不測の事態に遭遇するおそれがあるため、抗議活動が行われている場所には近づかない、写真や動画等の撮影はしない、周辺状況を踏まえて早めの帰宅を行うなど、自らの安全確保に努めてください。

4 当地滞在中の邦人の方で、邦人の被害を知り得た方は、以下大使館代表電話に連絡をお願い致します。

5 連絡先及び問合せ先

在イラン日本国大使館 領事班

電話:+98-021-22660710(代表)

FAX :+98-021-22660746

e-mail: consular@th.mofa.go.jp

HP: http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。

※ 「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続をお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete