新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(4月2日の感染状況,デモ発生注意等)

●4月2日発表の一日当たりの新規感染者数は,5,808人,死者が145人となっており,新規感染者数は6,000人前後,死亡者数は140人前後で高止まりしています。また,集中治療を受けている患者が1,454人と増加しており,特にブカレストの集中治療室の状況は深刻と報道されています。

ルーマニア政府は,昨年から,新型コロナウイルス感染防止策として緊急事態及び警戒事態を発出し,夜間外出規制などを実施していますが,3月28日以降新たに取られた措置に反対する人々のデモが,ブカレストを中心に各地で発生しています。皆様におかれては,デモの現場には興味本位に近づかないようにし,安全な場所へ避難するように心がけてください。

1.ルーマニア国内の新型コロナウイルス感染状況

(1)4月2日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積964,726人,前日からの増加は,5,808人。死亡者数は,累積23,819人で,前日からの増加145人。感染者数,死亡者数が高止まりしているので,引き続き感染防止にご注意願います。また,集中治療を受けている患者は,1,454人と1,000人以上の期間が長期間継続しているため,全土で病床数が逼迫し,特にブカレストの状況は深刻であると度々報道されています。

以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

(2)本日の時点で,直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合が3人を超えている県は,イルフォブ県(9.25人),ブカレスト市(7.05人),クルージュ県(6.33人),ティミシュ県(5.51人),ブラショフ県(5.12人),フネドアラ県(4.66人),コンスタンツァ県(4.32人),アラド県(3.698),アルバ県(3.68人),シビウ県(3.46人),ジュルジュ県(3.44),ガラツィ県(3.09人),ヴルチャ県(3.06)と増加しています。また,ルーマニア全土でも3.96人と3人を越える状態となっています。

本日現在1,000人あたりの新規感染者数の情報は以下のリンク先で確認できます。

https://www.mai.gov.ro/informare-covid-19-grupul-de-comunicare-strategica-2-aprilie-ora-13-00-2/

(3)1,000人あたりの新規感染者数の割合が高いイルフォブ県では,24

市町村(Bragadiru, Chiajna, Cornetu, Otopeni, Branesti, Berceni, Popesti-Leordeni, Tunari, Voluntari, Pantelimon, Jilava, Domnesti, Chitila, Ciorogarla, Magurele, Corbeanca, Clinceni, Balotesti, Mogosoaia, Snagov, Stefanesti de Jos, Dobroesti, Glina, Dragomiresti-Vale, Cernica)が既に検疫隔離に置かれています。またVoluntariは,日本人学校がある地域です。

なお,空港が所在するOtopeniに検疫措置が置かれていますが,空港へ向かう場合には,チケットの提示などで通行可能の由です。

検疫隔離におかれている市町村リストのリンク先

https://www.igsu.ro/Resources/IU/Ordine/1617358501048.pdf

引き続き,マスク着用,手洗い励行,人混みを避ける等の最大限の注意をしてください。

2.各地におけるデモの発生について

(1)3月28日以降5日間連続,ブカレスト市のビクトリエイ広場や大学広場では,新型コロナウイルス感染防止策に反対するデモが発生しています。また,突発的に時間や場所を特定せずにルーマニア各地で発生していると報道されています。

 明日3日からブカレスト市では,18時に商店が閉まり,20時〜5時の間は外出禁止になる規制強化が本格的に開始されるため,これに不満を持つ人々がデモを行う可能性があります。

(2)100名以上が集まるデモは,現在の警戒事態下では違法であるため,警察による拘束や罰金の対象です。また,フーリガンのような過激化した行動に巻き込まれて,怪我をするまたは警察に拘束される恐れもありますので,万一デモが行われている場所に遭遇した場合は,興味本位に近づくことは絶対に避け,迅速に安全な場所へ避難するように心がけてください。また,もしも被害にあった場合は,当大使館にご連絡ください。

【問い合わせ先】

ルーマニア日本国大使館領事部

電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)

メール:consular@bu.mofa.go.jp

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