新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(号外:12月24日の感染状況)

●12月24日発表の一日当たりの新規感染者数は,4,000人台へと減少してきていますが,集中治療室の患者数が11日に1,299人と最多を更新し,本日も1,234人と(11日の報道によれば,集中治療室は現在1400床とされる)ほぼ満床状態が続いています。

●特に,ブカレスト市周辺部での感染者数の増加には注意が必要で,現在も12の町村が,検疫措置の対象となっています。また,ブカレスト市の新規感染者も1,096人/1日となっており十分な注意が必要です。

●年末年始には,海外在住の多数のルーマニア人が一時帰国します。これに伴う,新たな感染拡大の可能性もありますので,ご注意ください。

ルーマニアは,現在警戒事態下にあります。入国・滞在・行動等に際しては,十分に注意願います。

1.12月24日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積608,561人,前日からの増加4,310人。また死亡者数は,累積14,912人で,前日からの増加が8日に最多の213人となった後,本日も146人と多くなっています。集中治療を受けている患者は,11日に1,299人と最多数を更新した後,本日も1,234人となっているため,全国レベルで集中治療室の病床がほぼ満床となっている状態が継続しています。感染して治癒した者の数は,累積523,829人。検査は,27,653件(累計約469万件)が行われました。

引き続き,マスク着用,手洗い励行,人混みを避ける等の最大限の注意をしてください。

以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

2.各地域の感染状況

(1)地域的な検疫措置

ア 24日時点で、直近14日間の1,000人あたりの感染者数の割合等が多い17か所の自治体では,域外との申立書なしの往来の原則的な禁止,夜間(22時から翌日6時)の外出禁止等の検疫措置が実施されています。

関係する方は,十分に注意してください。

12月21日時点での,ルーマニア政府作成による検疫措置に置かれている全国自治体の最新リストはこちら。

https://www.igsu.ro/Resources/IU/Ordine/1608541197027.pdf

イ ブカレスト市郊外で感染者数が増えており,24日現在,人口1,000人あたり,感染者が多数となった以下の12の町村に引き続き検疫措置が行われていますのでご留意ください。

ベルチェニ(Berceni),キアンジュナ(Chianjna),ブラガディル(Bragadiru),オトペニ(Otopeni),モゴショアイア(Mogosoaia),コルベアンカ(Corbeanca),ドブロエシュティ(Dobroesti),ポペシュティ・レオルデニ(Popesti-Leordeni),オスタラール(Ostraru), ペトレシュティ(Petresti), タマシ(Tamasi), フンデニ(Fundeni)。

なお,オトペニについては,国道1号線は封鎖されておらず,空港利用者はチケット等を提示することで通過可能です。

(2)本日の時点で,直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合が3人を超えている自治体は,以下のとおりです(カッコ内が,それぞれの当該人数。)。ブカレスト市及びその周辺であるイルフォブ県及び人口の多い地方都市の数値の高い状態が継続しています。

イルフォブ県(6.43人),

ブカレスト市(5.13人),

ブラショフ県(4.13人),コンスタンツァ県(4.17人),

クルージュ県(4.04人), ティミシュ県(4.0人),

ブライラ県(3.1人)。

(3)年末年始のルーマニアの状況

 欧州各国には,多数のルーマニア人が仕事等の関係で滞在していますが,クリスマス及び年末年始にかけて,これら多数のルーマニア人が一時帰国します。そのため,家族や親族等の大勢で集まる機会が増えること等から,さらに感染が拡大する可能性があります。

 また,上記(2)のように,ブカレストやその周辺では,新型コロナウイルス感染率の高い状態が継続していますので,皆様におかれては,引き続き十分な感染症防止対策を心掛けてください。

3.ルーマニアの警戒事態

(1)既に累次領事メールで御案内のとおり,現在ルーマニアは警戒事態下にあり,12月14日から30日間延長されています。また,新型コロナウイルスの感染状況如何によっては,更に延長されることが予想されます。

警戒事態下では,23〜5時の夜間外出禁止,レストランの営業時間や営業形態への規制,劇場・映画館等娯楽施設の営業停止,ホテル営業への規制等があり,違反した場合は罰金を科せられるなど,通常の滞在状況とは異なっておりますので,ご注意ください。なお,各種規制措置の詳細については,以下の当館作成和訳を含む政府決定第1065号のリンク先をご確認願います。

 また,ルーマニア政府は日本人に対する入国規制を現時点では行っていませんが,我が国政府は,ルーマニア新型コロナウイルス感染が拡大していることに対して,感染症危険情報レベル3「渡航を止めてください」を引き続き発出していますので,観光目的等の不要不急の渡航は止め,真に必要な渡航目的に限ることをお願いします。

海外安全HPのルーマニアへのリンク

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_177.html#ad-image-0

ルーマニアの現在の警戒事態を定めた政府決定第1065号原文リンク

http://legislatie.just.ro/Public/DetaliiDocument/235076

当館作成和訳

https://www.ro.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00247.html

(2)警戒事態下で,業務等のやむを得ない理由のため,夜間外出禁止時間(23時から5時まで)の間に外出が必要な場合のための証明書書式を,以下に改めて御案内します。

雇用証明書リンク

https://stirioficiale.ro/storage/0611_Adeverinta%20pentru%20angajatori.pdf

当館邦訳を付したもののリンク

https://www.ro.emb-japan.go.jp/files/100113260.pdf

夜間外出禁止申立書リンク

https://stirioficiale.ro/storage/0611_Model%20Declaratie%20proprie%20Raspundere.pdf

当館邦訳を付したもののリンク

https://www.ro.emb-japan.go.jp/files/100113261.pdf

【問い合わせ先】

ルーマニア日本国大使館領事部

電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)

メール:consular@bu.mofa.go.jp

領事メールの受信希望の方は,以下のリンク先から手続きをお願いします。

3か月以内の滞在の方は「たびレジ」,滞在されていない方は「たびレジ」簡易登録

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

3か月以上滞在予定の方は,「在留届」登録

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

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