北キブ州におけるエボラウイルス病(エボラ出血熱)の再発生

1 コンゴ(民)保健大臣は、7日、北キブ州ブテンボ市ビエナ(Biena)で採取された検体がエボラウイルス病の陽性反応を示したことを発表しました。

2 2020年6月に終息した第10次エボラウイルス病(死亡者約2300名)は、今回同様、東部地域(北キブ州、南キブ州、イツリ州)で発生しており、今後、発症地域や発症者数が周辺地域に拡大することが懸念されます

3 また、東部地域(北キブ、南キブ州、イツリ州等)は、日本国外務省海外安全情報で危険情報レベル4(退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)。)を発出している地域であり、「ISIL中央アフリカ州」による犯行声明が継続して出され、ADF(民主同盟軍、ウガンダ系反政府武装勢力)等の武装勢力による襲撃が激化している地域でもあるので(国連調べでは、2020年7月〜12月までの間、ADFによる襲撃で約500人が殺害されている)、絶対に渡航は止めてください。

4 エボラウイルス病は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は、家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起こることが報告されています。

 現在、安全性や有効性が確立された予防のためのワクチンや治療薬は存在せず、治療は対症療法が基本となります。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり、嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。

5 アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに、エボラウイルス病の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。

 エボラウイルス病に感染しないよう、以上を参考に、感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け、野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど、エボラウイルス病の感染予防を心掛けてください。

(本件担当)

コンゴ民主共和国日本国大使館

領事担当 上島(+243 81 880 5912)

医療担当 浅川(+243 81 880 5582)

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