在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルス関連情報(12月11日)

 12月11日までのカザフスタンにおける新型コロナウイルス関連情報は以下のとおりです。

1 カザフスタン国内感染者数等

●感染者累計数は139,995名です。

●死亡者累計数は2,088名です。

●快復者累計数は124,056名です。

●COVID-19の兆候がある肺炎患者累計数は43,498名です。

●COVID-19の兆候がある肺炎死亡者累計数は458名です。

●COVID-19の兆候がある肺炎快復者累計数は31,217名です。

(参考1)州・直轄市ごとの感染者数等、詳細は下記のカザフスタン政府コロナウイルス対策ページから参照可能です。

https://www.coronavirus2020.kz/ru

(参考2)世界各国のCOVID-19感染者数(WHO作成)は下記から参照可能です。

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/

2 カザフスタン国内の新型コロナウイルスに関する発表及び報道は以下のとおりです。

(注)以下は、一般的事項及び在留邦人のおられる都市の情報を中心に作成しています。

(1)新規感染者数

●12月7日に新規に確認された感染者数は670名です。

●12月8日に新規に確認された感染者数は729名です。

●12月9日に新規に確認された感染者数は777名です。

●12月10日に新規に確認された感染者数は836名です。

(2)検疫・医療等

●7日、カザフスタン入国規則に関する新たな国家主任衛生医師令が発出されました。医師令の概要は以下のとおりです。

◎2020年10月23日付け「カザフスタン国民のコロナウイルス感染予防措置の更なる強化に関する」国家主任衛生医師令に、配偶者が到着3日以内に入手されたCOVID-19PCR検査陰性結果証明書を所持することを条件に出産への立ち合いが許可される旨変更が加えられる。

◎外国から航空便でカザフスタンに到着する者に対しては次の措置が適用される。全ての者はカザフスタンの国境を通過する際、到着3日以内に入手されたCOVID-19PCR検査陰性結果証明書を提示する義務を負う。例外となるのは、保護者が証明書を所持することを条件に5歳未満の子供、カザフスタン政府代表団及び航空会社乗員である。

◎例外となる者のリストから以下が削除された。すなわち、カザフスタン外務省の招待を受けてカザフスタンに到着した外国政府と国際機関の構成員、カザフスタンで認証された外交団、領事機関及び国際機関代表部の職員とその家族である。今後は上記の者もPCR検査陰性結果証明書を提示しなければならない。PCR検査陰性結果証明書を所持せずに到着した者は、ラボのCOVID-19PCR検査実施のため最大3日間検疫所に移送される。

◎鉄道、海上・河川交通及び自動車によってカザフスタンに到着した者も越境3日以内に入手されたCOVID-19PCR検査陰性結果証明書を提示する義務を負う。例外となるのは、保護者が証明書を所持することを条件に5歳未満の子供、カザフスタン政府代表団、機関車職員及び鉄道、海上・河川交通による運輸業関係者である。

◎例外となる者のリストから削除されたのは、カザフスタン外務省の招待を受けてカザフスタンに到着した外国政府と国際機関の構成員、カザフスタンで認証された外交団、領事機関及び国際機関代表部の職員とその家族である。

◎(新たな)国家主任衛生医師令は2020年12月8日0時以降効力を有する。

●7日、サンギタエフ・アルマティ市長は、コロナウイルス感染第二波に対する同市の準備についてブリーフィングの際に述べました。

◎同市長によると、250台の蘇生病床を含む7011台の病床を備える23棟のコロナウイルス感染症常設診療所が用意されました。パンデミックの期間に民間投資を利用して3棟の新たな感染症病院が建設され、2棟の病院が改修されました。

◎同市長は、「病院の物質的・技術的基盤を強化する作業が実施されている。昨年、病院の医療機器設置の近代化に関する三か年計画が採択された。本年は74棟の診療所及び病院を対象に4197点の医療機器が購入された」と述べました。これに加えて35台の新たな救急車が購入され、12月16日までに50台、2021年初頭には更に50台が供給されます。

◎また同市長は、市内診療所が直接利用できる形で、コンピューター断層撮影、核磁気共鳴画像法及びレントゲン撮影の一元的バンクが創設されたと述べました。人工知能に基づくITプラットフォームは、肺の最も損傷が激しい部位を特定し、医師が正確な診断を行い治療の質を向上させることにつながります。

◎現在、同市では一日あたり1万4000件以上のPCR検査が実施されており、一日あたり2万2000件まで拡大させることが可能です。第一カテゴリーの診療所に対し、酸素を含む医療用ガスの中央化されたシステムを確保する市全体のプログラムが実現されており、第一医療衛生支援の取り組みが強化されています。

◎同市長は、「昨年、我々は医療サービスが手に届くことを保障する市の三か年計画を採択した。計35棟の外来診療所が建設された。既に16棟の外来診療所が稼働しており、翌年には更に11棟が稼働する」と指摘しました。

◎医薬品の確保に関しては、アルマティ市特別安定化基金に68種類から成る800万点を下回らない薬品の在庫が用意され、このために100億テンゲが支出されました。また、個人防護用品の二か月分の在庫が用意されました。470万点の個人用防護用品が保有されており、更に460万点が「SK製薬」より供給される予定です。これに加えて同市では、一週間あたり100万点の生産力で医療用マスクの製造が軌道に乗りました。

●トゥグジャノフ副首相はアルマティ市を実務訪問し、同市の感染症対策に関する一連の指示を出しました。

コロナウイルスの拡大状況から、アルマティ市は「イエロー」ゾーンに位置しています。秋の初めから中頃にかけて発症率が下がっていましたが、そののち上昇が見られています。感染者の増加が0.2%まで上昇し、再生産率が安定して1を超えています。最も感染源の多い地区は、ボスタンディク、アルマリン、アウエゾフ、メデウの各地区です。感染の増加理由及び感染源となっているのは、人々が公共の場所に集まること、家庭内の感染源との接触、公共交通機関、仕事場、外国からの持ち込みであると市行政府はみなしています。

◎アルマティ市行政府に対しては以下のとおり指示が出されました。

・職員が15人以上の機関については60〜80%の職員を遠隔業務に移行させること。

・就学前児童の対面保育及び学校の通常状授業クラスを休止すること。

・ショッピングセンターの営業を土曜日は17時までに制限し、日曜日の検疫日は閉鎖すること。

・商業娯楽施設内にあるものも含めて、一般外食施設の営業を19時までから23時までに拡大するが、店内は50席以内とし、大規模行事は行わず、主任衛生医師令による要請を遵守すること。

・各機関に、工業、建設業、輸送業の従業員の通勤に、通勤用輸送を利用するよう勧めること。

・住民サービスの営業を平日の10時から18時まで、土曜日の10時から15時までとし、主任衛生医師令の要請を遵守すること。

・観光施設の営業は、試験的な営業形式で定められた制限措置を遵守した上で継続すること。

●9日、ベクシン・アルマティ市主任衛生医師は、同市社会保健局により、コロナウイルスの無症状感染者及び軽症者の病院搬送を義務付ける決定について述べました。

◎同医師は、「アルマティ市社会保健局により、患者全体の最大36%が感染した、家の中での感染源を減少させる目的で、具体的な診療所を特定し、コロナウイルス感染の軽症者及び無症状者を、保護された診療所や検疫隔離施設にてウイルスの出現が止むまで遅滞なく隔離、治療する(決定が採択された)」と述べました。

◎同医師によると、無症状者と軽症者を自宅に収容する戦術は効果的ではなく、子供をはじめとする市民の主要な感染源の一つになっており、「家には子供がいる。我々がどれほど努力しようと(病院でさえ防護服が着用されている)、いずれにしても感染が起こっている。だからこそ本日の時点で患者の36%については無症状者から軽症者まで家で感染が起こっている」と説明しました。

◎また同医師は、家では完全な消毒及び清掃の実施がかなり難しいと考えており、従って、これに関してアルマティ市では「それほど高くない感染率」でも「市民が家族を感染させないように隔離される」可能性があります。

●10日、ヌルスルタン市が、コロナウイルスの拡大状況に鑑みて「レッドゾーン」に移行しました。

◎ヌルスルタン市内では約1.25という高い再生産率(R)を示しており、また、10万人当たりの感染者数も、1週間で51人と多い部類に入っています。

◎他に「レッドゾーン」にあるのはパヴロダール州です。「レッドゾーン」に入ると、各地域で執られているような厳しい検疫制限措置が導入される可能性があります。

◎北カザフスタン州は反対にこのゾーンを脱し、「イエローゾーン」に移りました。ここと共にこのゾーンにあるのは、アルマティ市、東カザフスタン州、コスタナイ州、アティラウ州です。その他の地域は「グリーンゾーン」となっています。また、カザフスタン全体としては「イエローゾーン」となっています。

(当館注)

「グリーン」ゾーン=過去7日間における人口10万人あたりの感染者が50人以下で、再生産率(R)が1未満。

「イエロー」ゾーン=過去7日間における人口10万人あたりの感染者が20−50人で、再生産率(R)が1以上。

「レッド」ゾーン=過去7日間における人口10万人あたりの感染者が50人以上で、再生産率(R)が1以上。

●11日、クリギノフ・ヌルスルタン市長は、同市がコロナウイルスの感染拡大につき「レッド」ゾーンに入ったものの、総面積2000平米以上のショッピングセンターを24時間営業とする旨を発表しました。

◎同市長は、「検疫に関して言えば、我々は再び『レッド』ゾーンに入った。これはつまり、我々は更に厳しく制限措置を遵守しなければならないということである」と強調した。

◎同市長はまた、これに関連して一連の制限措置が導入される見込みだが、新年直前に大型ショッピングセンターが24時間営業を行うことを許可する決定を下したことを発表した。

◎同市長は、「実体験が示しているとおり、スーパーマーケットが夕方6時や7時までしか営業していなければ、人々は買い物を間に合わせようと混乱してしまう。それゆえ衛生医師やショッピングセンターの支配人たちと共に検討した。2000平米を超える大型ショッピングセンターは24時間営業することが可能であるという決定を下した。これで我々の住民一人一人が、各々自分に都合の良い時間に買い物に行くことができる」と述べた。

●キヤソフ保健省次官は、国内のコロナウイルス感染ピークが1月末〜2月に来るとの見通しを述べました。

●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007

●当館フェイスブック https://www.facebook.com/embassy.jp.kz/ にもコロナウィルス関連情報を掲載しています。

(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047