ノルウェー政府の新型コロナウイルス対策措置(12月4日現在)

●4日、ノルウェー政府はコロナウイルス・ワクチンの接種について発表しました。

 4日、ホイエ保健介護大臣は、ノルウェーにおけるコロナウイルス・ワクチンの接種について記者会見を行い、プレスリリースを発出しました。その概要は以下の通りです。

(1)ワクチン接種は養護施設入居者、介護付き住宅入居者及び高齢者が最優先される。また、接種は自発的かつ無料である。

(2)ノルウェーはEU各国と同等の条件でワクチンを供与される取り決めに参加している。最初のワクチンは新年に入荷する見込みである。

(3)優先順位

ア ホイエ保健介護大臣は、「すべての国民にワクチンが行き渡るようにしたいが、当初は限られた数しか入手できない見込みである。したがって優先順位を設定する必要がある」旨述べた。

イ FHIの勧告に基づき、養護施設入居者、介護付き住宅入居者及び高齢者が最優先される。その次に、65歳以上の高齢者、特定の既往症疾患を持つ18―64歳までのものが続く。

ウ 65歳以上または深刻な既往症疾患を持つリスクグループは約130万人である。患者と接触する医療従事者は34万人である。ホイエ保健介護大臣は、「感染が拡大またはコントロールできない状況になった場合は、医療従事者をリスクグループに優先してワクチン接種することとなろう。」旨述べた。

(4)ワクチン接種の目的

ア コロナウイルスのワクチン接種プログラムの目的は政府のコロナ対応の戦略及び計画の最重要目的と同様、健康を守り、社会の断絶を減らし、経済を守るところにある。ワクチン接種は、疾病の予防に最も効果的な方法のひとつであり、脆弱なグループに早期にワクチンを接種し疾病を抑えることが目的である。

イ ホイエ保健介護大臣は、「ワクチン接種が進むまで規制措置を継続する必要がある。リスクグループがワクチンを接種できれば、規制措置を緩和できると期待している。ワクチンが承認され、メーカーの製造・配給が予定通り行われることを前提に、来年のイースターは現在と全く異なる状況になっているであろう。」旨述べた。

ウ 2021年第一上四半期の間に、合計250万本のワクチンを、Pfizer-BioNTech、Moderna、およびAstraZenecaの3社から入手でき、これらは125万人に投与できると見越している。これには、これら3社全てのワクチンが薬事当局に認可されることが前提となる。

(5)ワクチン分配・接種計画

ア ホイエ保健介護大臣は、「我々は強固な保健介護サービスを持っているという強みがあり、地方自治体はワクチンを割り当てて接種計画を立てるのに慣れている。ゆえに、各自治体は、最も高支持を得るために最も適すると思われる形でワクチンを提供すべきである。しかしながら、コロナワクチン接種プログラムについては状況は異なる。すべての必要なワクチンを一気に入手できない、ワクチンには複数の違ったタイプがあるといった事情のためである。」旨述べた。

イ 個人がワクチン接種についてかかりつけ医に照会する必要はなく、第一段階で接種が優先されるグループについては当局から連絡が行われる。ワクチン接種について国民からの申請が必要となる場合には別途発表される。

ウ FHIはコロナワクチン接種プログラムについて責任があり、ワクチン分配及び接種の仕組みについて現在検討している。右検討に従い、政府は、1月に優先順も含めて改めて発表を行う。

※詳しくは、以下の12月4日付ノルウェー保健介護省プレスリリースをご参照ください。

https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/regjeringens-mal-og-prioriteringer-for-koronavaksinasjon/id2789597/

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