【ポイント】
●10月28日時点で、ブルガリア国内の新規感染者数は2,569名、累計42,701名(うち1,161名死亡、18,943名治癒)です。
●新規感染者数(2日連続)、アクティブケース(累計感染者数から治癒数と死者数を引いた数:29日連続)、入院患者数(26日連続)が過去最多を記録しました。
●この2日間で、新規感染者が、全国で4,812人記録されました。特に、ソフィア市だけで1,998人記録されており、複数の専門家が「違うステージに入った」と述べている状況です。
●ブルガリア政府新型コロナウイルス対策本部メンバーの数学者によると、「楽観的な数字」として、11月に68,500名の感染者が記録されると試算されています。
●ここ数日、医療施設の逼迫、医師不足、救急車の対応が回らない等の報道が相次いでいます。
●ブルガリアを含め、欧州各地で感染が急拡大しています。感染予防にくれぐれもご留意ください。
●7月9日以降、連日、ソフィア市ほか全国各地で大規模な反政府デモが行われています。デモは今後も続く見込みです。不測の事態に巻き込まれないよう、また、新型コロナウイルス感染予防の観点からも、デモには近づかないようご注意ください。
【本文】
○10月28日時点のブルガリア国内の感染状況は以下のとおりです(ブルガリア保健省発表)。本日も、新規感染者数等、複数の数値が過去最多を記録したほか、地域別では、これまでで最も多い14地域(ブルガリア全国の半数)で過去最多の新規感染者数を記録しました。そのうち、ソフィア市を含む6地域が2日連続の過去最多を記録しました。
検査数 11,226件(陽性率22.88%)
感染者累計 42,701名(前日比+2,569名 ※過去最多(2日連続))
死者累計 1,161名(前日比+25名)
治癒累計 18,943名(前日比+293名)
アクティブケース 22,597件 ※過去最多(29日連続)
入院中 2,217名 ※過去最多(26日連続)
集中治療中 145名
感染医療従事者累計 2,020名(前日比+72名)
地域別の前日からの新規感染者数(アルファベット順)
ブラゴエフグラド : 91
ブルガス :101 ※過去最多
ヴァルナ :169 ※過去最多(2日連続)
ヴェリコ・タルノヴォ: 37 ※過去最多(2日連続)
ヴィディン : 13 ※過去最多
ヴラツァ : 53 ※過去最多
ガブロヴォ : 32
ドブリッチ : 15
カルジャリ : 54 ※過去最多
キュステンディル : 35 ※過去最多
ロベチ : 16
モンタナ : 22
パザルジク : 26
ペルニック : 25
プレーヴェン : 63 ※過去最多
プロブディフ :230 ※過去最多(2日連続)
ラズグラッド : 31 ※過去最多
ルセ : 98 ※過去最多(2日連続)
シリストラ : 6
スリヴェン : 19
スモリャン : 6
ソフィア県 : 69 ※過去最多(2日連続)
ソフィア市 :1,085 ※過去最多(2日連続)
スタラ・ザゴラ : 81
タルゴヴィシテ : 39
ハスコヴォ : 32
シューメン : 95 ※過去最多
ヤンボル : 26
前日からの死者25名の年齢及び性別は以下のとおりです。
40代:男性1名
50代:男性2名、女性1名
60代:男性4名、女性2名
70代:男性5名、女性5名
80代:男性1名、女性3名
90代:男性1名
○欧州疾病予防センター(ECDC)の統計によりますと、10月28日時点で、ブルガリアの直近14日間の人口10万人当たりの新規感染者数は241.8です。当館が保健省の発表に基づいて独自に集計している統計によりますと、以下の地域が国内平均よりこの値が高い(=感染が特に拡大している)ので、この地域に滞在中の方は特にご注意ください。
タルゴヴィシテ県 :499.1
ソフィア市 :461.2
シューメン県 :331.4
ブラゴエフグラド県:305.6
ガブロヴォ県 :297.2
スリヴェン県 :244.0
○9月中旬以降、ブルガリア国内の感染が急激に拡大しています。保健省の発表を基に当館において取りまとめた1週間毎の新規感染者数の推移は以下のとおりです(括弧内は前週比)。
9/6-9/12: 845
9/13-9/19: 934(+10.5%)
9/20-9/26: 1,095(+17.2%)
9/27-10/3: 1,508(+37.7%)
10/4-10/10: 2,535(+68.1%)
10/11-10/17: 4,634(+82.8%)
10/18-10/24: 8,014(+72.9%)
10/25-10/28(4日間): 6,182
○現在の劇的な感染拡大状況に関して、複数の専門家が、「違うステージに入った」と述べており、10月28日、新型コロナウイルス対策本部のメンバーでもあるビタノフ教授(数学者)は、「楽観的な数字」として、11月に68,500名の感染者が記録されると試算しました。
○このような急激な感染拡大を受け、入院患者数、及び集中治療中患者数が急激に増加しているだけでなく、医療従事者の感染も連日数十人規模で発生しており、この数日、医療機関の逼迫、医師不足、救急車の対応が追いつかない等の報道が相次いでいます。
(1)10月28日、アンゲロフ保健大臣
「我々は野外病院設置の可能性を排除しない。しかし、我々はまず、医師、看護師、ヘルスケアアシスタントを確保しなければならない。」
(2)10月27日、ソフィア市軍病院
「医療従事者の不足と疲弊が懸念事項であり、ボランティアを募集している。既に最終学年の医学生、看護学生たちに協力を求めた。」(その他、各地域の病院が同様にボランティアを募集しています)
(3)10月27日、スンガルスカ・ソフィア市広報官
「現在、ソフィア市では、毎日、15から20の緊急医療チーム(救急車)が稼働しているが、極めて不十分である。最低でも80チームが必要な状況である。全ての救急医が時間外勤務をしている。ソフィア市の新型コロナウイルス対応病棟の大部分は既に疲弊している。そのため、病院への搬送にさらなる遅れが生じている。ベッドが空いていると聞いて搬送しても、到着時には既にベッドが埋まっていることがある。また、患者が正直に話してくれないため、救急医が高い感染リスクにさらされている。一日で5名の救急医が感染した。医師不足のリスクは非常に高い。」
○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、毎日、新型コロナウイルス関連情報を掲載しています(基本的には領事メールと同じ内容)。これまでに当館が配信した領事メールを確認できますのでぜひご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen
在留邦人の皆様が滞在されている各地域の感染状況の実態(例えば、病院の様子等)に関して、他の在留邦人の参考となりそうな情報がもしあれば、上記FBの当館からの投稿にコメントとして書き込んでいただけると幸いです。
なお、あくまでも在留邦人の皆様のための新型コロナウイルスに関する情報共有として書き込みを呼びかけているものであり、新型コロナウイルスに直接関係のない話題はお控えいただくとともに、当館へのお問合せや御要望は、従来通り、メールや電話でお願いいたします。
○当館ツイッター(日本語)では、システム上の都合により領事メールでは掲載できない新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表も毎日掲載しています。→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria
○欧州域内の感染状況はこちら(欧州疾病予防センター(ECDC)HP)→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea
○感染が疑われる場合の連絡先や、日本における各種水際対策、ブルガリアの入国規制等はこちら(当館HP)→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html
○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
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○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html
【参考】
https://www.mh.government.bg/bg/
■ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)
電話 028078757(24時間)
■日本厚生労働省
〇新型コロナウイルス関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■外務省海外安全ホームページ(ブルガリア)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_171.html#ad-image-0
■世界保健機関(WHO)
https://www.who.int/health-topics/coronavirus
在ブルガリア日本国大使館領事警備班
電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)
e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp
HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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