【ポイント】
●７月９日以降、連日、ソフィア市中心部ほか、全国各地において、大規模な反政府デモが行われており、本日（７月２０日）で１２日連続の実施となりました。
●デモは数千人、さらにはそれ以上の規模に拡大し、交通にも大きな影響が出ています。デモ隊の座り込みによりソフィア市中心部の幹線道路が終日封鎖されていることに加え、一部暴走したデモ参加者により地下鉄が一時的に止められるという事件が発生しました。
●デモの主催者の一人は、ＳＮＳ上で、道路、駅、空港等の封鎖を行うよう呼びかけており、今後も交通機関に大きな影響が出る可能性があります。
●最新の報道等で今後のデモの動向に注意の上、新型コロナウイルス感染予防の観点からも、デモの実施場所には近づかないでください。
●特に、明日（７月２１日）午前１１時３０分から、国民議会において、ボリソフ内閣に対する不信任決議案への投票が行われる予定であり、特にその時間帯は議会周辺でのデモが激しくなるおそれがありますので、ご注意ください。
【本文】
○７月９日以降、連日、ソフィア市中心部にある閣僚評議会や国民議会付近を中心に広範囲においてデモが行われ、周囲の交通にも大きな影響が出ています。
○デモはソフィア市内だけではなく、全国各地で行われており、ソフィアでは、本日（７月２０日）で１２日連続の実施となりました。
○デモはＳＮＳを通じて広範囲に呼びかけられており、数千人からそれ以上の規模に拡大しています。
○報道によると、ソフィア市中心部では、デモ参加者が朝から道路に座り込み、幹線道路が完全に封鎖されたほか、本日（７月２０日）午後２時３０分頃、一部暴走したデモ参加者が、ソフィア市内の地下鉄の非常停止ボタンを押し、一時的に地下鉄を止めるという事件が発生しました（地下鉄はまもなく復旧し、現在は平常通り運行）。
○デモの主催者の一人は、ＳＮＳ上で、引き続きソフィアにおけるデモへの参加を呼びかけると共に、ソフィアに来られない者は、今いる場所で想像力を発揮してあらゆる政府機関をブロックするよう呼びかけている他、車、トラック、農機具等を使って、重要な交差点、道路、高速道路、駅、空港の封鎖を行うことも呼びかけています。
○内務省の発表によりますと、デモは、これまでのところ概ね平和的に行われているとのことですが、市民に対して、一部の扇動者による過激な挑発に屈しないよう呼びかけています。
○今後も不測の事態が発生するおそれがあることに加え、新型コロナウイルス感染予防に必要な社会的距離の確保が困難となるなど、様々なリスクが考えられますので、最新の報道等でデモの動向に注意の上、デモの開催予定場所には近づかないようにしてください。
○特に、明日（７月２１日）午前１１時３０分から、ソフィア市中心部の国民議会において、ボリソフ内閣に対する不信任決議案の投票が行われる予定であり、この時間帯は国民議会付近でのデモが激しくなるおそれがあることから、国民議会付近には近づかないよう、また、地下鉄の駅等、重要交通インフラでも影響が出るおそれがあるので、十分ご注意ください。
○デモ隊と遭遇した場合は、周囲の状況に注意しながら、早急にその場を離れる等、身の安全の確保を第一に考えてください。
在ブルガリア日本国大使館領事警備班
電話：（国番号359）2-971-2708（代）（24h）
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