○ポイント
●5月15日,スロベニア国内で新たな感染者1名が確認され,現在の感染者数は累計1,465名となりました。
●14日,政府は,現在の感染率は減少傾向にあるとして,新型コロナウイルス感染症の流行の終息を宣言しました。他方で,流行の終息宣言は,コロナウイルスが完全に消滅したことを意味するのではないとし,引き続き,感染症関連法に基づいて,患者のコロナウイルス検査及び隔離,検疫措置,手洗い及び消毒,ソーシャルディスタンス等の対策は実施されます。
●5月15日より,国外からスロベニアに入国する市民(外国人を含む)に対する入国制限が変更され,EU加盟国の永住者またはEU加盟国における滞在許可を持つ者で,14日間以上EUを離れておらず健康状態が良好な人は,入国の際,公衆衛生研究所のガイドラインを受け取るのみの措置となります(これまでの自主隔離等の措置は不要)。
●引き続き,最新情報を入手し,感染予防に努めて下さい。
○本文
1.感染者数関連情報
5月15日午前0時現在,スロベニア国内で新たな感染者1人が確認されました。関係当局によれば,これまで計67,701名を検査し,計1,465名の感染が確認されています。死亡者数は変わらず計103名です。
(地域別感染者数(前日比))
スロベニア中心部 :417(+0)
ドレンスカ・ベラクライナ地方 :152(+0)
サヴィンスカ地方 :306(+0)
ポドラウスカ地方 :125(+0)
ゴレンスカ地方 : 86(+0)
ポムルスカ地方 :188(+0)
オバルノ・クラシュカ地方 : 24(+0)
ゴリシュカ地方 : 23(+0)
コロシュカ地方 : 52(+0)
プリモルスコ・ノトランスカ地方: 31(+0)
ポサウスカ地方 : 13(+0)
ザサウスカ地方 : 35(+0)
その他調査中 : 13(+1)
(内数名が外国人と報じられています。)
なお,以下のスロベニア国立衛生研究所のリンクでは,自治体別の感染者数が記載されています。
https://www.nijz.si/sl/dnevno-spremljanje-okuzb-s-sars-cov-2-covid-19
2.コロナウイルス流行の終息宣言
14日,政府は,新型コロナウイルス感染症の流行の終息を宣言する政令を発布しました。政府は,本年3月4日に初のコロナウイルス陽性者が判明して以来,5月13日までに合計1,464名の感染者が確認されていますが,過去14日間においては,新規に判明した感染者数が合計35名にとどまっている等,現在の感染率は減少傾向にあり,この減少傾向はコロナウイルスの封じ込め及び抑制のための対策を段階的に解除することを可能とするとしました。
他方で,流行の終息宣言は,コロナウイルスが完全に消滅したことを意味するのではなく,引き続き感染リスクは存在するため,感染症関連法に基づいて,これまでに決定された患者のコロナウイルス検査及び隔離,検疫措置,手洗い及び消毒,ソーシャルディスタンス等の対策は引き続き実施されるとしています。
引き続き,最新情報を入手し,感染予防に努めて下さい。
3.スロベニアへの入国制限の緩和等について
政府は,スロベニアへの入国制限に関する新たな政令を発布しました。これにより,5月15日より,全ての移動手段によって,国外からスロベニアに入国する市民(外国人を含む)に対する入国制限が変更され,以下のとおりとなります。
(1)EU加盟国の永住者または滞在許可を持つ者で,且つ14日間以上EUを離れておらず健康状態が良好な人は,入国の際,公衆衛生研究所のガイドラインを受け取るのみの措置となり,これまでの7日間の自己隔離及びコロナウイルス検査はなくなります。
一方,国境において,抽出検査として,ヘルスチェックが行われているため,これを拒否した場合は入国拒否となる場合がありますので,ご注意ください。
(2)また,スロベニアに永住地(stalno prebivalisce)を持たない外国人の内,新型コロナウイルスの陽性者または明らかな感染の症状(咳,発熱,息切れなど)が見られる者は,入国が認められません。
(3)そのほか,EU加盟国における永住者でない,あるいは,EU加盟国における滞在許可を持たない(日本人を含む)第3国出身の外国人は,入国後,全て14日間の自己隔離をすることとなります。
なお,この措置の対象外となる者は次のとおりです。
越境通勤者,隣国に土地を持つ農業従事者,貨物輸送車,トランジットで同日のうちにスロベニアを出国する者,外交旅券保持者,隣国で葬式に参加しその日のうちにスロベニアに戻ってくる者,及び,警察,消防,医療,緊急人道支援等の業務のために入国する者。
4.オーストリアとの国境地点の追加等
政府は,新たに開通する国境地点に関する政令を発布しました。現在,開通が認められているオーストリアとの国境地点は,以下のとおりです。今後,実際の開通状況及び開通時間については,関係諸国との協議に基づいて決定され,随時変更される可能性があります。最新情報は,スロベニア警察のホームページをご参照ください(https://www.policija.si/nase-naloge/nadzor-drzavne-meje/prehajanje-drzavne-meje-med-epidemijo-zaradi-koronavirusa スロベニア語のみ)。
(1)Gornja Radgona−Bad Radkersburg
(2)Korensko sedlo−Wurzenpass
(3)Karavanke−Karawankentunnel
(4)Vic−Lavamund
(5)Ljubelj−Loibltunnel
(6)Trate−Mureck
(7)Radlje−Radlpass
(8)Gederovci−Sicheldorf
(9)Sentilj(高速)−Spielfeld
(10)Sentilj(一般道)−Spielfeld
(11)Holmec−Grablach
(12)Svecina−Berghausen
【参考情報】
1.外務省海外安全ホームページ
本サイトでは,各国・地域での新型コロナウイルスの発生状況,新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)等の情報を掲載しています。
2.たびレジ簡易登録
本サービスは,メールアドレスとメール配信を希望する国・地域を選択するだけで,当該在外公館から領事メールを受信することが出来ます。ぜひご活用下さい。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/register
3.スロベニア国立公衆衛生局は,国内状況や感染予防の方法等について公開しています。
(主にスロベニア語)
4.スロベニア政府が,新型コロナウイルスに関する特設サイトを開設しました。コロナウイルスに関連した保健省の特設電話番号はこちらに掲載されています。
https://www.gov.si/en/topics/coronavirus-disease-covid-19/
5.新型コロナウイルス感染症に備えて 〜一人ひとりができる対策を知っておこう〜(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
6.新型コロナウイルス感染症に関する情報について(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
7.リュブリャナ空港ホームページ
https://www.fraport-slovenija.si/en/Main
8.スロベニア政府の下記のツイッターアカウント等で,随時情報発信が行われておりますので,こちらもご確認ください。
●政府(英語):https://twitter.com/govslovenia
●政府(スロベニア語):https://twitter.com/vladars
(英語版と若干内容が異なります。)
●外務省:https://twitter.com/mzzrs
(主にスロベニア語)
●保健省:https://twitter.com/minzdravje
(主にスロベニア語)
9.スロベニア当局による国内行動制限措置及び出国に関する制限や手続きのポイントをとりまとめましたので,参考にしてください。(5月11日更新)
当館HP:https://www.si.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00037.html
Embassy of Japan in Slovenia /
Veleposlanistvo Japonske v Sloveniji
Trg republike 3/XI, 1000 Ljubljana
tel: +386 1 200 8281
fax: +386 1 251 1822
http://www.si.emb-japan.go.jp/
email: info@s2.mofa.go.jp