新型コロナウイルス感染症関連情報(ヨルダン政府の措置とヨルダン国内感染者数等:4月19日,20日)

●19日(日),ヨルダン政府は,一部の業種(家具,本,文房具,眼鏡・コンタクト,家電,テレビ製造,印刷関連,新聞等)が21日(火)より30%の稼働率で午前10時から午後6時に限り業務を再開することを発表しました。

●19日(日),ヨルダン政府は,外出禁止令の変更対象地域を22日(水)午前からカラク,タフィーレ,マアーンに拡大すると決定したと発表しました。

●20日(月),ヨルダン政府は,一部の製造業,商業,サービス業施設に関して,21日(火)から営業再開が許可され,電子プラットフォーム(http://stayhome.jo)上で登録・許可証発給申請を行う旨発表しました。

●19日(日)の新規感染者は4名,20日(月)は,ヨルダン国外から入国したトラック運転手8名(ヨルダン人3名,外国人5名)の感染が確認され,感染者数は累計425名となりました。

1 国家政策会議での議論

 19日(日)の記者会見でアダーイレ・メディア担当大臣は次のとおり述べました。

(1)19日,アブドッラー国王は国家政策会議を開催し,医療及び食料備蓄状況や友好国の支援の可能性につき確認すると共に,感染症調査チームによる検査数の増加及びアカバ県以外での外出禁止令緩和の必要性を強調した。

(2)外出禁止令の変更対象地域を22日(水)午前からカラク,タフィーレ,マアーンに拡大すると決定した。同日より越県移動を完全に閉鎖し,午前10時から午後6時まで県内の移動を許可する。同措置は3日間に亘り評価観察され,違反が散見された場合は改めて外出禁止を厳格化する等,厳しく対応する。

2 経済活動の段階的再開

 19日(日),ハンムーリ産業・貿易・供給大臣は記者会見で次のとおり述べました。

(1)食糧備蓄量は,ラマダン月に向けて万全の備えができており,基礎的商品の備蓄量は十分である。

(2)一部の業種(家具,本,文房具,眼鏡・コンタクト,家電,テレビ製造,印刷関連,新聞等)は21日(火)より30%の稼働率で午前10時から午後6時に限り業務を再開する。

(3)同日より,既に部分的に再開されている製造業等については,稼働率を20%から30%へ上昇させる。

(4)業務再開には,社会保障登録,稼働率の遵守,ヨルダン人従業員の優先,電子決済のみの対応,保健・医療基準の遵守等の条件を満たす必要がある。違反がある場合は,業種を再度閉鎖する等厳しく対応し,許可の発行については追って発表する。

3 社会保障措置

 20日(月),アダーイレ・メディア担当大臣は,記者会見で次のとおり述べました。

 19日に発表した一部の製造業,商業,サービス業施設に関して,21日(火)から営業再開が許可される。許可証の発行に関しては,以下のとおり。

(1)電子プラットフォーム上(http://stayhome.jo)で施設や経営責任者に関する必要書類を提出・追加することになり,民間企業監査事務局,民事事務局,社会保障機構を通して,その有効性が判断される。

(2)本件に関する詳細は,公式メディアチャンネル及びソーシャルメディア上で公表する。

(3)被雇用者は,社会保障に登録している者であることが,営業再開許可証を発行する上での前提となる。

(4)各方面からの意見を基に,21日,公的社会保障機関が,社会保障の対象外の施設にも電子プラットフォームを立ち上げる。同電子プラットフォームでは,社会保障でカバーされない事務所でも,ヨルダン人及び外国人労働者について直接登録申請ができる。また,同電子プラットフォームは,通行許可証システムと直接リンク付けされ,プラットフォームを通じて登録された労働者への許可証を申請できる。

(5)全ての組織は,電子決済システムの使用,あるいは雇用者の健康・安全を確保するための予防措置を徹底することは重要である。電子決済システムの試験的活用のため,今週から,各県を巡回する監視チームが展開する。

(6)銀行に関しては,24時間のみ有効な許可証を1日当たり10,000枚発行できる。健康上又は緊急事態のための許可証に関しても,要請を受けて,1日最大10,000枚の許可証が発行されることになった。

4 ヨルダンにおける感染者数

 19日(日),20日(月)の記者会見でジャーベル・保健大臣は次のとおり述べました。

(1)19日に確認された新規感染者は4名で,20日においては,国内での新規感染者は確認されなかったが,ヨルダン国外から入国したトラック運転手8名(ヨルダン人3名,外国人5名)の感染が確認されたため,感染者数は累計425名となった。

 なお,19日の4名のうち,2名は既に入院している感染者の妻と娘,2名はスイスより帰国した者の兄弟による感染。

(2)19日に7名が,20日には6名が,退院。退院者数は累計282名。

 本情報は,当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており,今後変更があり次第連絡いたします。

 いずれにしても,外出禁止令は引き続き出されていますので,これを遵守して頂くようお願い致します。

新型コロナウイルス感染症の予防法について−

 まずは,一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。

 具体的には,石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い,できる限り混雑した場所を避けてください。また,十分な睡眠をとっていただくことも重要です。

 さらに,人込みの多い場所は避けるとともに,屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。

外務省海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

外務省海外安全ホームページ 新型コロナウイルス

(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html

厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111

https://www.moh.gov.jo/

ヨルダン保健省 新型コロナウイルス関連ページ(アラビア語

https://corona.moh.gov.jo/ar

在ヨルダン日本国大使館

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