新型コロナウイルス感染新規症例の発生(17日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

1 本17日,ベルギー公衆衛生省の発表によると,ベルギー国内において新型コロナウイルスの新規症例が新たに1,329件確認され(フランダース地域:585名,ワロン地域:581名,ブリュッセル:143名,居住地不明:20名)その結果,当地での確定症例数は36,138件となりました。

また,3月15日から4月16日までの間に,7,961名の方が治癒して退院(過去24時間中の退院者は399名)しました。

死亡者数は以下のとおりです。

(1)24時間の合計:313名(病院における死亡者114名,老人ホームにおける死亡者199名)

(2)これまでの合計:5,163名(内訳:病院における死亡者2,486名,老人ホーム等における死亡者2,586名(確定症例202名(7.8%),疑い例2,384名(92%))、自宅0.6%,その他の場所0.2%)

16日現在,病院のベッドについて,5,161名の感染者(過去24時間で148名減少)が利用しており,そのうち1,140名が集中治療室(過去24時間で42名減少),846名が人工呼吸器(過去24時間で22名減少)を利用している状況です。

策16日の感染検査実施数は5,084件,検査実施総数は約150,000件です。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))

https://www.info-coronavirus.be/fr/news/399-patients-sortis-de-l-hopital/

(参考アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ)

https://epidemio.wiv-isp.be/ID/Pages/2019-nCoV_epidemiological_situation.aspx

2 なお,本日の記者会見で発表された内容のポイントは以下のとおりです。

(1)ベルギー国立公衆衛生研究所(Sciensano)のサイト(www.sciensano.be)で統計数値に関する分析が毎日公表されている。

(2)(独では感染率が3月の3から現在では0.7まで下がっているが,ベルギーではどうかとの問いに対し)感染率とは,1人の感染者が周囲で何人感染させるかを表す数値。これまで,国に拠らずコロナウィルスが蔓延する速度(感染率)は約3人と考えられ,どの国でも同じような状況が観察されてきた。現在の一連の措置の目的は,この速度をできるだけ遅らせること,つまり各感染者が他に感染させる人数をできるだけ少なくすることにある。現在,ベルギーでの感染率は0.8であり,現在我々がとっている措置は,この速度を遅くさせるのに一定の効果を上げている。数値がゼロに近づくにつれ,ウィルスの蔓延をよりよく抑制することができる。そのためには,一定数の措置の維持,あるいは新しい措置が追加される必要がある。

我々は,毎日の振る舞い方に,そして感染疑いがある時は他人をリスクに晒さないように,十分気をつけなければならない。

(3)(イースターの週末のため(多くの人が措置を守らなかったとされている),感染・入院者数が再び増加し新しいピークを迎えるに違いないと言われているが,それはいつ頃起こるのか?飽和状態に近いいくつかの病院は危機的状況に置かれ得るかとの問いに対し)ピークが再び到来するとは考えておらず,また現時点でその兆候はない。しかし,現在の我々の個人または集団での行動の影響が(数字に)現れるのは2週間後であることを我々は承知している。仮に何らかの理由で措置がきちんと遵守されなければ,その影響は2週間後に現れることになる。

(4)(ソーシャルメディア上で,入院しているのは外出制限措置を守らなかった者のみであることが確認されていると出回っているが本当か,人々の間で感染に脆弱なコミュニティは存在するかとの問いに対し)毎日,新たな感染が一定数確認されているが,外出制限措置を守らない人のみが感染しているとの確証は何もない。中には,置かれた環境ゆえ,外出制限措置を守るのが難しい場合もある。または,(感染の他の要因として)老人ホーム等の施設で見られるように社会的距離を取るのがより困難な場合もある。さらに,家族間で感染する場合もある。措置をきちんと守っている人の間でも,一旦家族の誰かが感染すると,他の家族構成員が高い感染リスクに晒されることなども考えられる。

(5)(ウィルスの起源は中国の研究所に由来している可能性はあるか,例えば人為的なミス,あるいは研究の過程での事故によりウィルスが漏洩した可能性はあるかとの問いに対し)複雑な状況に置かれた時,犯人捜しをしたくなるのは理解できる。しかし,このコロナウィルスは自然界に由来したものである可能性が非常に高いことを我々は承知している。今回のコロナと極めて似たウィルスが中国のコウモリの間で流行している。おそらくそのウィルスが何らかの事故で,他の動物を媒介してヒトに感染した,あるいは中国でコウモリが食料として消費されたことでヒトに感染したと考えられる。コロナウィルスが中国の研究所から漏洩した,あるいは研究所で製造・改変されたことを示す確証は何もない。

このウィルスの遺伝子構造は天然の遺伝子構造を示しており,仮に遺伝子が改変されたのであれば,容易に気づく痕跡が残るが,そのようなしるしは何もない。歴史上見られた多くの病原体と同様,今回のコロナウィルスは,動物間で流行していたものが何らかの事故によりヒトに感染し,やがてヒトの間で伝播する能力を獲得し,それが広く蔓延した可能性がおそらく極めて高い。

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