【緊急】新型コロナウイルス感染症関連(コトヌ市内の強制隔離施設について)

・6日,ベナン外務・協力省および保健省は,コトヌ市内に新設された強制隔離施設を外交団に公開しました。PCR検査の結果,陽性と判明すると,同施設に強制的に隔離されます。

・同施設は,新型コロナウイルス陽性患者の隔離に重点が置かれ,付き添いは認められていません。医師,看護師を含む5−6名の医療スタッフが寝泊まりして患者のケアを行う体制です

・同施設での強制隔離を回避するためにも,新型コロナウイルスの感染を防ぐ対策を充分取られることをお勧めします。

6日,ベナン外務・協力省は外交団に対し,新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の陽性患者を隔離する強制隔離施設の公開を行いました。同施設はコトヌ市内に所在し,旧警察学校敷地内に保健省の予算で新設された,ベナン国内最初の隔離施設です。

発熱,咳,頭痛などの症状が出た場合,当局救急サービス(SAMU)への連絡が義務付けられており,保健省の検査官が,喉および鼻の粘膜を採取して行うPCR検査を実施します。検査の結果,陽性と判明すると,同施設に強制的に隔離されます。

1.施設の状況について

陽性患者の経過観察室は男女別に2部屋あり,それぞれベッドが5床用意されていますが,ベッドの間は衝立てにより仕切られており,個室ではありません。また,トイレとシャワー室も共用です。治療室は1部屋でベッド10床が並んでいます。

同施設は,陽性患者の隔離に重点を置いており,付き添いは認められていません。また,他者との接触や飛沫拡散を防ぐ上で望ましいとされる個室が用意されておりません。治療スタッフ(医師,看護師,検査技師,補助者)5−6名のグループが寝泊まりして患者のケアを行う体制です。

2.保健大臣の発言内容について

○感染拡大を防ぐため,自己隔離の遵守と症状が出た場合のSAMUへの連絡を徹底していただきたい。

○検査体制は整えたが,検査キットが不足している。

○予防のための啓発活動も行っている。

○今後,国内2カ所に施設が建設される予定となっている。

○マスクの国内在庫は政府が管理下に置いている。患者用,感染疑い者用,医療従事者用として十分確保している。

3.当館からのお願い

皆さまも,アフリカ各国では保健衛生体制が十分ではないことを認識されていると思います。COVID-19に限りませんが,何より,感染症にかからないための日頃の意識づけと予防対策の実施,健康・体力作りが必要ですので,以下の対策を取っていただきますようお願いいたします。

○通常の予防対策を励行する(うがい,手洗い,咳エチケット)。

○食事や睡眠を十分に取り,健康的かつ衛生的な生活を送る。

特にCOVID-19に関し,

○大人数が集まる集会やイベントの参加を控える。

○室内の十分な換気を行う(換気の悪い閉鎖空間を作らない)。

同時に,これまでどおり,当地での発症例が多い熱帯熱マラリアやラッサ熱等の感染症対策についても,おろそかにならないようにご注意ください。

皆さまにとって何かと行動制限や自粛を伴い,ご不便をお掛けすることになりますが,新型コロナウイルス感染症を巡る情勢は依然厳しく,ご理解の上ご協力いただきますようお願い申し上げます。

(現地大使館連絡先)

○在ベナン日本国大使館

住所:Zone Residentielle de Cotonou sis a Djomehountin, 12eme arrondissement, COTONOU, BENIN(郵便物宛先:Ambassade du Japon 08 B.P.283 Tri Postal, Cotonou, Benin)

電話:(市外局番なし)21-30-59-86  (執務時間外・緊急の場合)97-97-56-99

国外からは(国番号229)21-30-59-86

FAX:(市外局番なし)21-30-59-94

国外からは(国番号229)21-30-59-94

ホームページ:https://www.bj.emb-japan.go.jp/j/

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