●在南アフリカ日本国大使館は,同館に在職する医務官(日本の医療資格を有した館員)の取りまとめ(その3)として,
以下のメールを発信しましたので,西ケープ州在住の皆様にも転送いたします。
【以下,大使館からのメール】
●当館医務官から南アの医療状況をとりまとめましたので,感染予防に努めてください(4月15日付,南アの医療情報の続報)。
1.ダーバン市内のNetcareグループの病院で院内感染が続いております。
最初お伝えしたNetcare Augustine’s Hospitalでの大規模院内感染の事例では依然19日(日)に7名の新規感染例を認めており,引き続き病院を閉鎖しております。
また,同市内ではこの他にNetcare Kingsway Hospitalにおいても10名の病院スタッフの感染を認め,現在一時的に閉鎖しております。
同院は,Covid-19陽性の患者を認めた場合には,公立病院へ移送しております。
この他にParklands Hospitalでも救急部門を一時的に閉鎖しておりますが,これは移設のためであり,Covid-19とは関係ないとNetcare Groupは発表しております。
2.クワズール−・ナタール州保健省大臣は,19日にCovid-19陽性患者の自己隔離について方針を変えると発表しました。
現在,軽症者でかつ自宅環境に問題のない人は,自宅での自己隔離を行うことが政府の方針でしたが,同州では多くの人が自己隔離の規則を守らず,感染をより広めている状況を鑑み,19日より陽性の判定を受けた者を政府が認可した隔離施設に強制的に移すとの方針を示しました。
しかし,翌日20日には,隔離をする自宅環境がない者,自己隔離の規則を守らない者においてのみ,隔離施設に移す方針だと訂正しております。
3.西ケープ州の私立病院グループ「Melomed Hospital Group」は,院内感染を防ぐ目的で,今後新規に入院する患者の全てにCovid-19の検査を行うと発表しました。
メディカルエイド(民間医療保険)に加入の方においては,検査費用は保険でカバーされますが,それ以外の方においては自費となります。
4.17日より1日感染者数は100人を超える日が続いており,18日には251人と今までで一番高い感染者数を記録しました。
一方で,実施検査数も順調に増えており,1日に6000件以上と以前の約2倍となっております。
検査数が増えれば陽性者数も増えるというロジックであり,ムキゼ保健大臣はこの状況を想定しながらも,まだまだ検査体制の拡充が必要だと述べました。
一方で注目すべきは公立の検査数の増加であり,20日発表の1日検査実施数6,799件のうち,約70%が公立の検査であると政府は発表しております。
懸念されていた公立の検査機能の拡充は少しずつ進んでいることが読み取れます。
https://sacoronavirus.co.za/2020/04/20/update-on-covid-19-20th-april-2020/
【南アの情報ツール】
一般的なCOVID-19 の情報はWhat’s App サポートライン(0600123456)で簡便に入手することができます。
これに加え,下記のサイトでは日々の感染者数の更新や南ア政府の感染対策に関する情報も入手できます。
・NICD(国立感染症研究所)
・COVID-19 Corona Virus South African Resource
参考:外務省海外安全HP
参考:当館HP 新型コロナウイルス関連情報
https://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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