オマーンにおける新型コロナウィルスの状況・対策(第8号)

【ポイント】

オマーン外務省ツィッターでは,感染国からの渡航者の入国を禁じるとしていますが,委細は不明です。

オマーンでの感染症例は6件増加し,計12件となりました。

○(参考:2日のオマーン保健大臣の記者会見における主な発言)

【本文】

1 2日夜遅く,オマーン外務省は,関係当局によれば,新型コロナウィルス対策として,感染諸国(国名不明記)からの渡航者は陸海空全ての国境においてオマーン入国が禁じられるとツイートしました。委細については現在確認中です。

2 3日夕刻,オマーン保健省は,ツイッターを通じて,オマーンでの6件の感染症例が新たに登録され,計12件となったと発表しました。

新たな6名の感染者は,いずれもイランへの渡航に関係しており,4名がイラン人,2名がオマーン人とのことです。

3 2日に行われたオマーン保健大臣の記者会見における主な発言は以下のとおりです。

(1)感染状況

 当国における6名の感染者のうち2名が治癒した。特に医療処置は必要なかった。国内での感染は発生しておらず,過去5日間,新たな症例は登録されていない。これは,良い兆候である。海外におけるオマーン人感染者はいない。

(2)検疫対象者及び対象国

現在,2367名が検疫下にあり,うち49名が施設検疫下で,残りは自宅検疫下にある。

中国,イラン,韓国,イタリアからの渡航者が入国後の検疫対象であり,日本とシンガポールからの渡航者に対する検疫は解除した(イタリアは新たに加わった)。また,オマーンと中国及びイランの直行便,そして,イタリアからの観光客チャーター便は運航停止としている。

(3)感染予防措置

検疫中の人々は,外出を避け,家族との接触も避けて欲しい。

検疫中でなくとも症状が見られる場合には,市場,モスク等の公共の場所への訪問は控えて欲しい。

感染予防の最善策は手洗いであり,握手を避けることはマスクや薬より有益である。

保健省コールセンター(電話24441999)は24時間対応している。

(4)その他

 新型コロナウィルスとの関係で,学校を閉鎖する状況にはない。