●例年、特に年末年始は一般犯罪の発生が増加する傾向がみられます。インドネシアに滞在されている邦人の皆様におかれましては、以下のような事例が発生していることを念頭に、犯罪に巻き込まれないよう十分にご注意願います。
インドネシアにお住まいの皆様および旅行者の皆様へ
平成29年12月11日(大17第67号)
在インドネシア大使館
例年、特に年末年始は一般犯罪の発生が増加する傾向がみられます。インドネシアに滞在されている邦人の皆様におかれましては、以下のような事例が発生していることを念頭に、犯罪に巻き込まれないよう十分にご注意願います。
また、日本外務省より以下のとおり広域情報が発出されていますので、ご参考にしてください。
広域情報:「年末年始に海外に渡航・滞在される方へ 〜テロ・犯罪・感染症対策と「たびレジ」登録のお願い〜」
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C250.html
I 一般犯罪
1.犯罪事例
(1)強盗・スリ・置き引き
タムリン通りやスディルマン通りなど比較的大通りの路上や歩道橋で、複数人に取り囲まれ、鞄や衣類ポケットから貴重品や携帯電話等が盗まれる事案が発生。また、混雑したバスや電車内における携帯電話等のスリ被害のほか、ショッピング・モールなどで買い物に没頭している間に、鞄の中から貴重品が盗まれる、レストランで食事中に足下や椅子に置いていた鞄が盗まれる等の事案が、日本人の方がよく行くモール、レストランや有名ホテルなどでも発生。
(平成29年9月13日付当館からのお知らせもご参照下さい。
http://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase17_44.html )
(2)ひったくり
歩行中に通りすがりのバイクに後方から鞄をひったくられる被害が発生。
(3)パンク強盗
走行中の車をパンクさせ、タイヤ交換のため停止し車外に出たところを狙い、車内においてある鞄等を盗む事案が発生。
(4)車上ねらい
特に高速道路パーキングエリアで被害が多発。駐車中の車の窓ガラスを割り、ドアをこじ開け、車中に置いてあるものを盗む「車上荒らし」についても注意が必要。
(5)ATM詐欺
ATMカード差込口にカードが返却されないよう細工し、カードが返却されず困っている方に助けるふりをして声をかけ、偽のカードとすり替えるとともに、暗証番号を聞き出し、いつのまにか現金が引き出される。
(6)夜間・早朝にタクシー乗車中、警官の指示で停車させられ、何らかの理由をつけて違法であるとして金銭を要求。払わなければ警察へ連れて行く等と脅し、現金がなくともATMまで強制的に案内させられ、カードによる現金引き出しを強要されるケースもある。
2.犯罪事例への対策・注意事項
(1)外出する際、できるだけ貴重品は持ち歩かないようにし、歩行中や買い物中にも鞄や携帯電話など所持品に常に注意を払うこと。レストランなどで食事中も鞄からは目を離さず、できるだけ体から離さないようにする。
(2)徒歩で外出する際、可能な限り歩道橋は使用しない。やむを得ず歩道橋を使用する際は、できる限り2人以上で行動し、また、歩道橋の反対側と自分の後ろ側から不審者らが挟みうちにしようとしていないか常に警戒する。なお、被害に遭った場合は相手は武器を持っている可能性が非常に高いので、決して抵抗しない。
(3)徒歩で外出する際は、歩道では鞄を車道の反対側に持ち、たすき掛けに出来る鞄はたすき掛けにするなどして鞄を体の前方に保持する。
(4)荷物(特に鞄)を車内に残したまま車から離れない。自分が離れる場合には、運転手にできる限り車両から離れないよう伝える(もしも運転手も離れる際には仲間の運転手に一声掛けさせるなど)。
(5)私有車での事故や路上での修理の際は、できる限り運転手に対応を任せ、車内で待機する。やむを得ず車外に出る際は貴重品を体から離さないようにするほか、常に施錠を忘れない。
(6)商用などで多額の現金を携行する場合、必要最小限のスタッフ以外の現地スタッフに対して現金を携行している事を話さない(強盗団等に伝わる可能性を防ぐ)。
(7)ATMは可能な限り平日の昼間、銀行窓口店舗に併設されたATMを使用し、カードが返却されない等のトラブル時には直接銀行職員に対応してもらうようにする。週末にATMのトラブルが発生した場合、月曜日まで銀行は対応しないケースが多い。また暗証番号はいかなる場合でも他人に漏らさないこと。
(8)タクシーを利用する際には信頼できるタクシー会社を利用する。警察によると、万が一被害に遭った場合、身の安全を第一に考え抵抗せず、タクシーの窓ガラスやドア、トランク等に書かれてある「Nomor Pintu」(アルファベット2文字、数字3〜4文字で書かれた識別番号)を覚えておくと犯人を捜査するのに有効とのこと。
(9)パスポートを盗難、紛失された場合の手続き等の詳細は以下の大使館ホームページを参照。
http://www.id.emb-japan.go.jp/visaj_01.html#紛失
※当館でパスポート等の発給を受けた後、ご本人がインドネシアの入国管理局において出国等の手続きを行う必要がありますが、その手続には数日を要することもあります。また、その手続きが終わらないと当国から出国できないため、フライト変更等が必要となることも有り得ますので、ご自身のパスポートの管理にはご注意下さい。
II 入管による検査等
1.入管による検査・調査等にかかる問題事例
(1)入管職員によるパスポート及び身分証確認
入管職員による日本人を含む外国人に対する滞在許可等の調査(主にパスポートやKITASなどのID原本の提示を求められ、パスポートの有効期限、滞在許可期限、登録住所、会社役職などについて不正などがないか調査しているとのこと。)が行われており、その際、パスポートの没収や金員の要求などの事案が発生。
(2)空港入管職員や税関職員による金員要求
ア 入国の際、入管職員から入国印を押されず、そのまま入国し、出国の際にトラブルになる事案が発生。
イ 空港において到着ビザ(VOA)で入国したにもかかわらず、パスポート上にVOAのシールが貼られないケースや、パスポート上にはビザ免除での入国印が押されてしまったケースが発生。
(平成29年8月1日付当館からのお知らせもご参照ください。
http://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase17_35.html )
ウ 出国時、前回入国時と今回入国時のビザの違いを指摘し、このままでは出国できないと脅し、金員を要求。
2.入管による調査等への対策・注意事項
多くは適法な調査、検問であり、拒むことは困難。他方、身分を詐称している者が行っている可能性等も排除できないことから、身体の安全確保及び被害抑制を最優先しつつも、以下のような対策が考えられる。
(1)入管職員から調査された際、担当係官の氏名、担当部署などを確認すると比較的早く調査が終了するケースがある。
(2)偽入管職員の場合、武装している可能性もあることから身の危険が伴うので、決して好戦的な態度はとらない。
(3)空港出入国の際、パスポートへの出入国印の押印の有無を確認する。また、事前にパスポートの残存有効期限、滞在許可の残存有効期限などを確認しておく。
(4)空港において入管や税関職員による金員要求に対しては、領収書の発行を要求し、担当係官の氏名や部署などを確認する。
(平成28年10月13日付当館からのお知らせもご参照下さい。
http://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase16_41.html )
3.ビザ免除での入国に関しては、特に以下の事項にも留意願います。
(1)商談や短期留学などの目的で来訪したが、誤ってビザ免除にて入国した場合、インドネシア入管法により罰金又は国外退去処分となる恐れがある(国外退去処分となると最低6ヶ月の再入国禁止措置が執られる)。
(2)ビザ免除入国後にVOAやビジネスビザなどへの切り替えは不可。
(3)VOAを申請した際は、米貨35ドルの領収書を受け取り、入国審査時に必ずVOAシールが貼られていることを確認する。また、領収書は念のため出国まで保管する。
(4)ビザ免除による入国の場合も、パスポートの残存有効期間は6ヶ月以上、ビザ欄空白ページが十分あることが必要。また帰路の航空券又は第三国への航空券の提示が必要なこともある。
(平成28年2月16日付当館からのお知らせもご参照下さい。
http://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase16_10.html )
III 上記に関し、何らかの被害に遭った、または対応に困った際には、身の安全を確保しつつ、時間を問わず大使館(021−3192−4308)へ連絡して下さい。
在インドネシア日本国大使館領事部
TEL 021−3192−4308
FAX 021−315−7156
○ 大使館ホームページ:http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html
○ 大使館閉館中の緊急連絡(24時間対応)
021−3192−4308(代表)
(続けて、1(日本語選択)のあと、2(緊急の用件)をプッシュしてください。)
○ 外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp
※ このメールは、在留届、メールマガジン及びたびレジに登録されたメールアドレスに自動的に配信されておりますので、重複して配信される場合があります。
※ 大変申し訳ありませんが、時間帯等によりましては、お電話が非常に繋がりにくくなっております。また、プッシュ回線でない場合は音声ガイダンスの操作に反応しないことがありますが、ご自身の電話機の設定を操作いただくことにより解消出来るようです。お手数ですが、緊急時等のため、前もってご自身の電話機の操作方法等をご確認しておいていただけますようお願い致します。
※ 在留届は緊急時の情報提供や安否確認等に必要となりますので、在留開始時や帰国(転出)時、在留届記載事項の変更時の届出を励行願います。https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/
届出済であっても配信されない場合は、まことに恐れ入りますが、最寄りの在外公館または外務省領事局政策課システムサポートデスク(E-Mail: ezairyu@mofa.go.jp 、TEL:03-3580-3311、内線4476又は5818)までご連絡ください。
※ このメールの発信元アドレスは配信専用のアドレスですので、このメールに返信することは出来ません。
以 上