●最近、GRAB(オンライン配車サービス)の運転手を騙るベトナム人による白タク被害(高額請求や盗難)の報告が相次いでいます。
被害例
事案1 タンソンニャット国際空港で、GRABアプリでタクシーを予約し携帯電話を見ながら待っていたところ、携帯画面を見せながら、「私がドライバーだ。」と近づいてくるベトナム人がおり、その者の車に乗ったところ、実は関係のない白タクで、法外な運賃を請求された。
事案2 GRAB配車手配後、運転手を騙る者の車に乗ってしまった。乗車後、手配を受けた本物の運転手から、「どこにいるのか。」と電話がかかってきたが、偽物運転手は携帯電話を取り上げて勝手にキャンセルし、後から法外な料金を請求された。
事案3 GRAB配車手配後、運転手を名乗る者の車に乗ろうとしたが、画面に表示される車番と異なり、その点を指摘したところ、「最近ナンバープレートを換えたばかりなので違う車番が表示されている。私があなたのドライバーだ。」と答えたので信用して乗車したが、やはり偽物ドライバーで、下車時に荷物から財布をすられた。
対策
1 GRABアプリに表示される車両情報と一致するかを必ず乗車前にご確認ください。場合によっては、GRABアプリを通じてドライバーに架電し本人確認を行ってください。
2 助手席に座るよう求められた場合は、ドライバーの行動に特に注意ください。またドライバーに財布を渡す、現金を数えさせる等の行為は絶対にお控えください。偽物ドライバーは、助手席に乗車するよう強く求める傾向があります。その後、法外な料金をふっかけ、財布の中身を見せるよう要求し、現金を盗んでいます。
3 GRABアプリは現金の支払いだけでなく、クレジットカードによる事前決裁も可能です。必要に応じて同サービスの利用も検討してください。
4 不幸にして乗車後、偽物ドライバーであることに気づいた場合、身の安全を確保することに細心の注意を払いつつ、下車の要求を検討してください。可能であれば下車後、車番を含む車両の写真を撮って、警察への通報等を検討してください。
なお、これまで当館が発出しましたタクシー被害に関する注意喚起は以下のとおりですので、こちらも参考にしてください。
タクシー及びバーやカラオケなどでの金銭トラブルの注意喚起(令和4年7月30日)
https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00685.html
タクシーに関する被害・トラブルの注意喚起(令和4年6月30日)
https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00666.html
また、総領事館では、日本人の方の犯罪被害の発生状況を踏まえて、安全対策に関する注意喚起等を行っております。万が一被害に遭われた際には、総領事館にもご連絡を頂きますよう、ご協力をお願いします。
○当館ホームページ(犯罪被害に遭ってしまったら)
https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00310.html
(送信元)