(ポイント)
●7月18日、リガ市内のスーパーマーケットに駐車中の自動車内から、邦人の旅券等が入ったバッグが盗まれる事件が発生しました。
●いわゆる「リレーアタック」と呼ばれる手口による被害とみられています。
●駐車中の車内に貴重品を置かないことはもちろん、電波を遮断するキーケース等の使用や、駐車した車両から車外に出る際、周囲や背後に不審者がいないかどうかを確認する、自宅に保管中のスマートキーの保管場所や方法に注意するなど、防犯対策に万全を期してください。
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7月18日、リガ市内のスーパーマーケット・スカイ(Karla Ulmana gatve 122)の駐車場に駐車中の自動車内から、邦人の旅券等が入ったバッグが盗まれる事件が発生しました。
防犯カメラ画像を解析した警察によれば、いわゆる「リレーアタック」と呼ばれる手口による被害とみられています。
「リレーアタック」とは、電子的にドアロックの開錠やエンジン始動の認証を行ういわゆる「スマートキー」が発する微弱な電波を、特殊な機器を用いて傍受・増幅し、これを共犯者に中継(リレー)を行いながら持ち主の自動車に向けて送信することで、自動車のドアを開錠、エンジンを始動し、自動車や車内の金品を盗むという手口で、必要な機器はインターネット等で簡単に入手可能とされています。
対策としては、駐車中の車内に貴重品を置かないことはもちろん、電波を遮断するキーケース等の使用や、駐車した車両から車外に出る際、周囲や背後に不審者がいないかどうかを確認すること等が挙げられます。また、自宅に保管中のスマートキーからも電波を傍受される可能性があるため、保管場所や方法には注意が必要です。
電波を遮断する方法には、スマートキーの節電モードを使用する方法や、アルミホイルや金属製の缶にもある程度の遮断効果が認められるという情報もありますので、スマートキーをお持ちの方は、自分に合った方法を試していただき、防犯対策に万全を期してください。
2023年8月29日
在ラトビア日本国大使館より
(代表)+371-6781-2001
(e-mail)consular@rg.mofa.go.jp