ベオグラード市の財産犯罪について(注意喚起)

ポイント

・今年度に入り、主にスリ・ひったくり・置き引きといった窃盗事案が増加し、すでに邦人被害も複数件発生しています。

・窃盗被害が頻発しているのは大型ショッピングモール、中心部歩行者天国地域、空港付近、バス・トラム内です。

・また、直近では、デディニェ地域にて、空き巣被害も発生しておりますので、ご自宅に防犯対策を施し、外だけでなく自宅の安全の確保にもご注意ください。

1.今年度に入り、主にスリ・ひったくり・置き引きといった窃盗事案が増加し、邦人被害も複数件発生しています。

2.ひったくりやスリといった窃盗事案が頻発しているのは、大型ショッピングモール(ライチェバ、ウシュチェ、アダ等)、中心部の歩行者天国地域(クネズミハイロバ通り周辺部及びその脇道)、空港出口からタクシー乗り場にかけてまでの道路です。特に、買い物中や移動による疲れ、タクシー運転手との交渉時など、注意が散漫になっている方、女性や年長者、子連れの親が標的となりやすいようです。

また、これら窃盗団の多くは、組織的に行われる犯行であり、巧みに分業しています。これらの集団は、男性だけではなく、時に女性や就学期の児童もその構成員となっている可能性もあるので、注意を要します。

これらの犯罪の手口としては、主に犯罪集団の1人が、ターゲットの意識を色々な方法で引きつけ(話しかける、手を握る、押す、言いがかりをつける)、注意がそちらに向いている内に、他の者がポケットやバッグ等に入っている財物を盗むというものです。また、実際に着手してから完了までの時間も短い上、逃走までの経路や手法(4人グループでそれぞれが別々に逃げる、財布を持っていない陽動役に着目させ追いかけさせる)までも綿密に決まっているため、盗まれてしまえば自力で捕まえることは極めて困難です。

3.バスやトラム、電車といった公共交通機関における犯罪も散見されます。公共交通機関内においても、一見単独犯に見えて、実は集団での犯罪が多く、混み具合に対して不自然に密着してくる・ぶつかってくる場合は狙われている可能性が高いので、安全な場所へと移動する、貴重品については手に抱えて死守する、場合によっては乗り物から一旦降りるといった対策が重要です。

4.上記についていずれの場合も、財布がどこに入っているかが判明している場合、より一層狙われやすい傾向があります。そのため、バスカードは財布に保管しない、普段使いの小銭と大型紙幣を分ける、財布には現金のみで、クレジットカードやIDカード、運転免許証といった、盗まれて困るものを入れないといった方法も万が一の際のリスクを低減することにつながります。

5.加えて、直近では空き巣被害も発生しています。セニャクやデディニェ地域といった高級住宅地をあえて狙った窃盗団が存在するほか、監視カメラ付きの比較的中層アパートメントの部屋でも安心はできず、板やはしごを用いてバルコニーへ入り、窓枠をこじ開けて侵入し、金品を盗むという手口で犯行に及んでいます。空き巣は一般的に押し入り強盗と異なり不在を狙うものですので、どの部屋に誰が住んでいるのかを特定されないようにする、日中も電気を付けたままにして犯人に在・不在を悟られないようにする、何か不審な広告や物品等がポストや自宅ドアに挟まれていたら、窃盗団が長期不在の間の空き巣を狙っている可能性がありますので、それらを認知した際は、警察や周囲に相談するなどして、しばらくの間は注意願

います。

6.これらの情報は、これまでの情報の蓄積及び治安機関等からの限定的なアドバイスによるものですので、実際の犯罪形態・手口はこれ以外にも多岐にわたります。セルビア渡航・滞在を予定している方や既に滞在し生活されている皆さまにおかれましては、安全対策を講じ、くれぐれも犯罪被害に遭わないようにご注意ください。

【連絡先】

セルビア日本国大使館

担当/領事・警備班

住所: Tresnjinog cveta 13, 11070 Novi Beograd

電話: +381-11-3012800

FAX: +381-11-7118258

領事メールアドレス: consular@s1.mofa.go.jp

大使館ホームページ: http://www.yu.emb-japan.go.jp/

※領事窓口(除く土日祝日): 8:30-12:30, 13:30-17:00

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