リトアニア国内における新型コロナウイルス感染者等の状況(10月20日)

●10月19日付,リトアニア国内の新規感染者は,3,331人で非常に高い数字となっています。

●10月14日付,ECDC発表によると人口10万人あたりの感染者数で,リトアニアEUワースト1,人口当たりの死亡者数もワースト3となっています。

1 リトアニア国内における感染者等(10月19日)

新規感染者:計3,331名(先週12日:2,493名)

累計感染者:計376,089名

19日付死亡者:計11名(先週5日:17名)

累計死亡者:計5,511名(先週比:+203名)

注意:感染者数等は政府公式HP等で発表されたものですが,後に変更されることもあります。

2 報道内容

・シモニーテ首相は19日,諸聖人の日(11月1日),死者の日(11月2日)に関連した4連休による新規感染者数の増加を懸念していると述べました。「昨年はこの時期の連休が原因で感染状況の悪化を招いている。今年は4連休となることから,家族や親族訪問を考えている人には,感染リスクについて今一度熟慮し,再考を促したい」と述べました。現時点では移動制限の導入は考えていないとしましたが,高齢者のワクチン未接種者も少なくないことから、死者の日に恒例となっている親族訪問がこれらの高齢者にとってリスクとなる可能性について言及し,改めて再考を促しました。

・19日,ラトビアの検疫強化体制(Quarantine)導入に関してコメントを求められたチミリーテ・ニールセン議会議長は,イタリアやラトビアなどに比べると,リトアニアの規制は厳しいものではないが,ラトビアの例に倣って検疫強化体制の導入を検討するのは時期尚早であると述べました。

・19日,国立社会保健センター(NVSC)は,クラスター登録件数が1週間で720件から842件にまで増加したと発表,最も多いのが教育機関で590件,その他,医療機関,産業,サービス部門など,ほぼすべての部門でクラスターが増加しました。教育機関で発生しているクラスターについては,これまで通り,感染者数が10人以下の小規模なクラスターが多いとしています。教育機関クラスターの発生が多いのは,カウナス,シャウレイ,クライペダ,ビリニュス郡であり,少ないのはタウラゲ,テルシャイ,アリートゥス,ウテナ郡だということです。

NVSCでは,感染拡大を抑え込むためには,感染者・接触者の隔離,可能な限りのリモートワークの導入,不要不急の外出の自粛,正しいマスクの着用,ソーシャルディスタンスの確保,手や室内の衛生状況,ワクチン接種が重要であるとしています。

感染が判明すると,感染経路や濃厚接触者等の特定のために,NVSCが感染者に連絡を入れますが,感染者の増加に伴い,これらの作業に遅延が出ているため,感染者は自主的にオンライン調査票(https://atvejis.nvsc.lt/)に記入することが強く推奨されています。

・10月12日付,過去2週間のリトアニアの10万人あたりの感染者数は1,186.6人(先週998.5人)です。

・10月14日付,ECDC(European Centre for Disease Prevention and Control)によるとリトアニアは,14日間の10万人当たりの感染者数が972.23人でEUワースト1,人口当たりの死亡者数もワースト3と感染状況が悪化しています。(https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea

3 感染が疑われる場合のリトアニア国内の連絡先等について

【新型コロナ相談窓口】(1808)

在留邦人・旅行者の皆様に発熱と呼吸器系の症状が続くなど,新型コロナウイルスの感染が疑われる場合

ア コロナ相談窓口(午前8時から午後8時,英語可能)「1808」に電話をして状況を説明する。

イ 指示により病院に行く必要がある場合には,バスやタクシーの使用は出来ず,自家用車で行く必要がありますが,自家用車が無い場合には,自治体が搬送することが義務づけられています。指示に従ってください。

ウ 検査後は,検査結果が出るまで自主隔離となります。陽性で,入院の必要があると判断される場合には,救急車が来ます。

上記のようなドライブスルー検査を行っております。

詳しくは,

「こちら(https://www.lt.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00030.html)」

をご覧ください。

ドライブスルー検査以外にも,有料ではありますが,私設のクリニックで検査を受けることもできます。なお,リトアニア国内では,日本語で受診できる病院はありません。

4 感染症の予防について

  基本的なことですが,以下の対策を続けることが重要です。

(1)石鹸やアルコール等を用い,定期的な手洗いを励行する。

(2)外出先から帰宅すれば,手洗いとうがいを徹底する。

(3)なるべく公共交通機関や人込みを避ける。

(4)咳や発熱の症状のある人との接触を避ける。

5 大使館からのお願い

在留邦人の皆様におかれましては,リトアニアに滞在しているご友人やご学友等で未だ在留届を提出していない方がいらっしゃれば,登録するようお声がけをお願いいたします。また,既に帰国された方は,下記URLから帰国届けの提出をお願いします。

【在留届及び「たびレジ」への登録のお願い】

 海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。帰国届けも下記URLから行えます。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)

6 参考

(1)リトアニア政府コロナウイルス情報ページ(英語)

  http://koronastop.lrv.lt/en/

(2)リトアニア外務省コロナウイルス情報ページ(英語)

  https://urm.lt/default/en/important-covid19

(3)リトアニア外務省領事局ホームページ(リトアニア語)

  http://keliauk.urm.lt/lt/pranesimai

(4)リトアニア保健省

http://sam.lrv.lt/en/

(5)リトアニア保健省所轄国立社会保健センター

http://nvsc.lrv.lt/en/

(6)外務省海外安全ホームページ(日本語)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

(7)厚生労働省ホームページ(日本語)

https://www.mhlw.go.jp/index.html

【問合せ先】

リトアニア日本国大使館 Embassy of Japan in Lithuania

電話 +370 523 10462

FAX +370  523 10461

E-mail consular@vn.mofa.go.jp