デンマーク外務省の渡航勧告の改訂(9月3日発表)(新型コロナウイルス関連情報)

【ポイント】

デンマーク外務省が渡航勧告の改訂を発表しました。9月4日16時から適用されます。

○日本は先週に引き続きオレンジ斜線付の国(入国制限の分類は黄色国)となり、日本からデンマークへの渡航者に適用される制限に変更はありません。

スウェーデンの国境地域(マルメ市など)は黄色になり、ワクチン接種を完了していない、または以前に感染したことがない旅行者は、デンマーク入国後に検査を実施する必要があります(16歳未満除く)。

1 デンマーク外務省の渡航勧告の改定

9月3日、デンマーク外務省は、9月4日16時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。日本は引き続き斜線付オレンジの国(感染リスクではなく当該国の入国制限によりデンマークからの渡航が困難もしくは不可能な国)に分類されます。

概要は以下のとおりです。

デンマーク外務省のプレスリリース)

https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=13D359D1-2BA9-4910-8504-040400F22E63 

EUおよびシェンゲン域内の国と地域の渡航勧告についての包括的な地図) https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/ 

(海外旅行の際の良いアドバイスやルール)

https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-udlandet 

(1)9月4日(土)16時から適用される渡航勧告の変更点の概要

EU/シェンゲン域内の国・地域)

●黄色になる国と地域

黄色になる国:クロアチア(下記の緑の地域を除く)

黄色になる地域:

オーストリア: Niederosterreich

イタリア: Bolzano

ノルウェー: Innlandet, Agder 及びTroendelag

スウェーデン:南スウェーデン (特にMalmo, Helsingborg 及びLund) 及び西スウェーデン(特にGoteborg)

●緑になる地域:スペイン:Asturias

●黄色国の中で緑のままの地域:クロアチア:Sjeverna Hrvatska

EU/シェンゲン域外の国・地域)

●斜線付きオレンジからオレンジ色になる国

イスラエル、米国

●黄色からオレンジ色になる国

コソボレバノンモンテネグロ北マケドニア

(2)クロアチアスウェーデンの国境地域が黄色に変更

●感染の増加により、クロアチア及び南スウェーデンや西スウェーデンなどの欧州の一連の地域が黄色に変わる。

●ワクチン接種を完了していない、または以前に感染したことがない旅行者は、入国後に検査を実施する必要があることを意味する。

●旅行者は、デンマークに戻った後、クイック検査ではなく、PCRテストを受けることが推奨される。

デンマークに入国する際の検査と隔離の要件)

https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-udlandet 

(3)多くの第三国が高い感染率によりオレンジ色に変更

EUのリストが更新され、(上記イスラエル、米国、コソボレバノンモンテネグロ北マケドニアの)6か国はEU域内への渡航のためのCOVID-19基準を超えているため、これらの国はリストから削除された。

●これは、デンマーク渡航勧告において当該国の色が変わることを意味し、感染のリスクが高いため、これらの国への不要な渡航は推奨されない。

●この勧告は、原則として、ワクチン接種を完了した人や以前に感染した人には適用されない。出発前に、渡航先でどのような入国制限が設けられているかを確認する必要がある。

(4)オレンジ色の第三国に居住する外国人の入国要件と検査要件

●オレンジ色の第三国に定住所を持つ外国人は、デンマーク渡航するためには承認に値する入国目的を持っている必要があり、デンマークへの入国時にCOVID-19検査の陰性証明書を提示する必要がある。

PCR検査は入国前72時間以内に実施する必要があり、抗原検査は入国前48時間以内に実施する必要がある。

(オレンジ色の第三国に居住する外国人などの入国制限)

https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-eller-via-danmark/for-udlaendinge-med-fast-bopael-i-udlandet#heading3 

(5)米国などOECD加盟国に定住する外国人を対象とする特別規則

●オレンジ色のOECD加盟国に居住する外国人の入国には、他の規則が適用される。これは特にイスラエルと米国が該当する。

●オレンジ色のOECD加盟国に居住し、ワクチン接種完了の条件を満たす外国人は、入国の目的に関係なく、また入国前にCOVID-19の陰性結果を提示する必要なく、デンマークに入国することができる。

●例えば、ワクチン接種を完了したアメリカ人観光客は、検査や隔離を必要とせずにデンマークを旅行できることを意味する。

(6)オレンジ色の国からの入国に際する検査と隔離の要件

●オレンジ色の第三国からデンマークに入国する人は、原則として、入国後に検査を受け、10日間隔離されなくてはならない。

●これは、入国後早くて4日目に受けるPCR検査が陰性になることによって中断できる。

●ワクチン接種を完了したデンマーク国民と、EU、シェンゲン、(日本などの)OECD加盟国、または黄色の第三国でワクチン接種を受けた人は、デンマーク入国後の検査および隔離の要件を免除される。

●14日以上12ヶ月以内のPCR検査の陽性結果を提示することができる以前に感染した人々も、デンマークへの入国時に検査と隔離の要件を免除される。

●16歳未満の子供は、検査と隔離の要件が免除される。16歳から17歳までの子供は、ワクチン接種を完了した、または以前に感染したことがある親と一緒に旅行する場合、検査と隔離の要件が免除される。

デンマークに入国する際の検査隔離の要件)

https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-eller-via-danmark/lovkrav-ved-indrejse/krav-om-test-og-isolation-ved-indrejse 

(当館注:日本は渡航勧告では斜線付きオレンジ色ですが、入国制限の分類では黄色国となりますので、ワクチン接種を完了していない、または以前に感染したことがない旅行者は、入国後に検査を行う必要があります。一方、8月25日付けの領事メールでお伝えしたとおり、日本のワクチン接種証明書はデンマーク入国時にワクチン接種証明書として 使用可能です。有効なワクチン接種証明書を所持して、日本からデンマーク渡航した場合 陰性証明書の提示や入国後の検査は不要とされています。

有効と認められるには以下の要件に合致している必要があります。

○欧州医薬品庁(EMA)承認のワクチン接種完了後(2回必要なものは2回目 後)14日間が経過していること

○氏名等、ワクチン接種証明書に必要事項が記入されていること

○ワクチン接種完了後12ヶ月経過していないこと)

2 感染者数

9月3日(金)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細 は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。 (出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府グリーンランド 自治政府の最新発表) https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata 

感染者数合計:349,258名

デンマーク

感染者数:347,909名(前日比+697名)死亡者2,587名(前日比+3名),入院者137名、治癒者数333,484名)

フェロー諸島

感染者数:1,002名(死亡者2名、入院者0名、治癒者数997名)

グリーンランド

感染者数:347名(死亡者0名、入院者0名)

<日本帰国・入国者への検査証明確認の厳格化(4月19日から実施)>

日本人の帰国者を含む全ての日本への入国者に対しては、すでに事前の出国前検査証明を求められているところですが、4月19日より検疫における検査証明の確認が一層厳格化されています。出国時の搭乗手続や本邦入国時の検疫において、検査証明の有効性をめぐり、搭乗拒否や乗継地での足止め、また入国後の停留期間の延長など様々な混乱が生じています。

下記リンク先にて、厚生労働省が定める検査方法及び検査証明書記載内容などをご確認の上、原則として厚生労働省所定のフォーマットを使用願います。

厚生労働省の検査証明書フォーマット)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

(検査証明への記入サービスを行う当地医療機関等・当館HP)

https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#nihon_3 

※同医療機関は一例です。検査・記入サービスの利用料金等は病院ごとに異なります。

(「検査証明書の確認について(本邦渡航予定者Q&A)」・当館HP)

https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100178984.pdf 

<日本政府の水際対策に関する新たな措置(3月2日決定)>

デンマークから日本に帰国する際は、出国前72時間以内の検査証明が求めら れるとともに、帰国後は検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設 に限る)で待機いただき、入国後3日目に改めて検査を受けていただくことに なります。その上で、陰性と判定された方については、検疫所が確保する宿泊 施設を退所し、入国後14日間の残りの期間を、自宅等で待機していただくこ とになりますので、ご留意ください。

新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C038.html 

(水際対策に係る新たな措置・各種検疫・出国前検査証明フォーマットなど)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html 

また、日本入国時に必要なアプリのインストール方法を、厚生労働省が案内しております。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html 

デンマークの入国制限>

デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。

デンマーク・コロナポータルサイトデンマーク語)

https://coronasmitte.dk/ 

(同:英語)

https://en.coronasmitte.dk

(在デンマーク日本国大使館HP)

https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2

○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1 

<当館からのお願い>

●現在、当館では感染症予防対策の一環として、領事待合室に1度に入室できる方の数を1組ごとに制限しております。係員が順番にご案内いたしますので、それまでロビーでお待ちいただく場合があります。

また、来館時にサーマルカメラにて、非接触型の検温を行っております。体温が著しく高いと認められた方には入館をご遠慮いただく場合がありますので、ご理解の上、ご協力をよろしくお願いいたします。

●在留届を提出されている方で、日本に帰国(一時帰国を除く)された方は、「帰国者全員の氏名、帰国日」をご記入の上、当館領事班ryoji.han@ch.mofa.go.jp までメールでお知らせください。

詳しくは下記当館ホームページをご確認ください。

https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-zairyu.html

●在留邦人の方でコロナウイルスへの感染が確認された方や隔離措置を受けた方、入院された方は当館までご連絡ください。

【連絡先】

デンマーク日本国大使館領事班

電     話:3311-3344 (閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)

メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp

●在留届(3か月以上滞在される方)/「たびレジ」(3か月未満の渡航の方)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

スマートフォン用 海外安全アプリ

https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html

◎「たびレジ」簡易登録された方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete

◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やe-mailアドレスの変更等)、または帰国・転出等があればお知らせください。