デンマーク外務省の渡航勧告の改定（８月１４日から）（新型コロナウイルス関連情報）

【ポイント】

●デンマーク外務省が渡航勧告を改訂しました。８月１４日から適用されます。

○日本は引き続きオレンジ斜線付の国となり、日本からデンマークへの渡航者に適用される制限に変更はありません。

○赤色に指定されていたすべての国と地域が、オレンジ色に変更されます。

１　デンマーク外務省の渡航勧告の改定

デンマーク外務省は８月１４日１６時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。日本は引き続き斜線付オレンジの国（感染リスクではなく当該国の入国制限によりデンマークからの渡航が困難もしくは不可能な国）に分類されます。

概要は以下のとおりです。

（デンマーク外務省のプレスリリース）

https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=038BBC39-0629-433A-8753-BC47A05F162D　

（コロナポータル・各国の色分けとそれに伴うデンマーク入国規制）

https://en.coronasmitte.dk/rules-and-regulations/entry-into-denmark/categorization-of-countries　　

（１）８月１４日（土）１６時から適用される渡航勧告の変更点の概要

（EU/シェンゲン域内の国・地域）

●黄色になる国と地域

黄色になる国：イタリア（下記の緑色の地域を除く）

黄色になる地域

スイス：Bern, Freiburg, Solothurn, Aargau, St. Gallen, Thurgau, Zug

●黄色国の緑地域

イタリア：Piemonte, Valle d'Aosta, Liguria, Lombardia, Abruzzo, Molise, Campania, Puglia, Bolzano, Trento, Friuli-Venezia Giulia

（EU /シェンゲン圏以外の国と地域）

●赤からオレンジ色になる国：アルゼンチン、ボツワナ、コロンビア、キューバ、コスタリカ、エスワティニ、フィジー、イラク、イラン、マレーシア、モザンビーク、レソト、リビア、ザンビア、マラウイ、南アフリカ、チュニジア、ジンバブエ、ロシア、パナマ、ナミビア

●赤からオレンジになる地域

英国：イングランド、北アイルランド、スコットランド

なお、日本は引き続き斜線付オレンジ色の国（デンマークへの入国制限の分類では黄色の国）となります。

（２）赤色の国・地域の変更について

●COVID-19渡航勧告タスクフォースは、現在のすべての赤の国と地域を赤のカテゴリーから外すことを決定した。これにより、現在の２１の赤い国すべてと英国の３つの地方（イングランド、スコットランド、北アイルランド）が、８月１４日（土）１６時から赤ではなくオレンジ色になることを意味する。

●タスクフォースの決定は、デルタ変異株がデンマークと世界の両方で優勢になり、他のウイルス変異株（ベータとガンマ）を凌駕しており、デンマークでの感染コントロールにとってもはや特別に懸念されるものとは見なされなくなったという事実によるものである。同時に、デンマークの人口の大部分はワクチン接種を完了しており、ワクチンはデルタ変異株、特に病気の重篤化に対して優れた効果を発揮する。

●赤の国がなくなり、現在、最も厳しい渡航制限の対象の国はなくなったが、赤のカテゴリー自体はなくなっていない。タスクフォースは引き続き感染の推移を注視し、たとえばワクチンが効かない恐れのある新たなウイルス変異株が出現した場合や、特定の国や地域で感染の急増があった場合、当該国や地域を再び赤にすることを決定する可能性がある。

（３）オレンジ色の国について

●多くの国が赤からオレンジに変わるが、これらの国では引き続き厳しい渡航制限がある。デンマーク外務省は、ワクチン接種を完了しているか以前に感染したことがある場合を除き、オレンジ色の国への不要な渡航を避けるよう勧告する。

●デンマーク入国に際しては承認に値する目的の要件があるが、現在、外国人はビジネス出張、留学、家族の訪問などでデンマークに来ることができる。さらに、ワクチン未接種者に対しては、検査と隔離の義務が適用される。

（当館注：日本は斜線付きのオレンジですが、デンマーク入国制限の分類では黄色の国となります。日本からデンマークに渡航する方のうちデンマークに居住していない方（例：旅行者やビジネス出張者）は、入国後の検査に加えて、入国時に、入国７２時間前までに受けたＰＣＲ検査の陰性結果、または入国４８時間前までに受けた抗原検査の陰性結果の提示が求められますのでご注意ください。）

２　感染者数

８月１３日（金）１４時発表のデンマークの１日あたりの新規感染者数等の詳細は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。 (出典：デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド自治政府の最新発表) https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata　

感染者数合計：３３０，０８３名

●デンマーク

感染者数：３２９，０１０名（前日比＋１，０３８名）（死亡者２，５５８名，入院者１０１名、治癒者数３１３，７８５名）

●フェロー諸島

感染者数：９８７名（死亡者２名、入院者０名、治癒者数９６３名）

●グリーンランド

感染者数：２２１名（死亡者０名、入院者２名、治癒者数１３５名）

＜日本帰国・入国者への検査証明確認の厳格化（４月１９日から実施）＞

日本人の帰国者を含む全ての日本への入国者に対しては、すでに事前の出国前検査証明を求められているところですが、４月１９日より検疫における検査証明の確認が一層厳格化されています。出国時の搭乗手続や本邦入国時の検疫において、検査証明の有効性をめぐり、搭乗拒否や乗継地での足止め、また入国後の停留期間の延長など様々な混乱が生じています。

下記リンク先にて、厚生労働省が定める検査方法及び検査証明書記載内容などをご確認の上、原則として厚生労働省所定のフォーマットを使用願います。

（厚生労働省の検査証明書フォーマット）

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

（検査証明への記入サービスを行う当地医療機関等・当館HP）

https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#nihon_3　

※同医療機関は一例です。検査・記入サービスの利用料金等は病院ごとに異なります。

（「検査証明書の確認について（本邦渡航予定者Q＆A）」・当館HP）

https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100178984.pdf　

＜日本政府の水際対策に関する新たな措置(３月２日決定)＞

デンマークから日本に帰国する際は、出国前７２時間以内の検査証明が求められるとともに、帰国後は検疫所長の指定する場所（検疫所が確保する宿泊施設に限る）で待機いただき、入国後３日目に改めて検査を受けていただくことになります。その上で、陰性と判定された方については、検疫所が確保する宿泊施設を退所し、入国後１４日間の残りの期間を、自宅等で待機していただくことになりますので、ご留意ください。

（新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置）

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C038.html　

（水際対策に係る新たな措置・各種検疫・出国前検査証明フォーマットなど）

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html　

また、日本入国時に必要なアプリのインストール方法を、厚生労働省が案内しております。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html　

＜デンマークの入国制限＞

○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館ＨＰ等でご確認ください。

（デンマーク・コロナポータルサイト：デンマーク語）

https://coronasmitte.dk/　

（同：英語）

https://en.coronasmitte.dk