新型コロナウイルス(ラオス国内の確定症例8月11日及びサワンナケート県カイソーン・ポムヴィハーン市の往来封鎖(ロックダウン))

【ポイント】

〇8月11日、ラオスCOVID19対策特別委員会は、サワンナケート県98名、チャンパサック県80名、カムワン県60名、首都ビエンチャン30名、サラワン県12名、ボケオ県3名、ビエンチャン県1名、アッタプー県1名の計285名の新規感染者が確認された旨発表しました。これで感染者数は計9,161名になりました。

〇サワンナケート県カイソーン・ポムヴィハーン市において、感染者が市内各所に立ち寄っていたことが判明したため、8月9日、同市COVID19対策特別委員会は、8月9日21時から8月23日21時までの間、以下3のとおり往来封鎖(ロックダウン)命令を発出しました。

〇以下4のとおり、変異株への対応を含め引き続き感染予防に万全を期してください。

【本文】

1 8月11日、ラオスCOVID19対策特別委員会は、サワンナケート県98名(帰国労働者97名、市中感染1名)、チャンパサック県80名(帰国労働者78名、市中感染2名)、カムワン県60名(帰国労働者)、首都ビエンチャン30名(帰国労働者)、サラワン県12名(帰国労働者)、ボケオ県3名(市中感染)、ビエンチャン県1名(帰国労働者)、アッタプー県1名(市中感染)の計285名の新規感染者が確認された旨発表しました。これで感染者数は計9,161名になりました。

2 市中感染者の状況

(1)サワンナケート県の1名は、帰国労働者と接触のあったボランティア医学生

(2)チャンパサック県の2名は、国境警備員。

(3)ボケオ県の3名は、ラオス人、中国人、ベトナム人各1名。

(4)アッタプー県の1名は、サワンナケート県で研修を受け、アッタプー県に移動した医師。

3 サワンナケート県カイソーン・ポムヴィハーン市の往来封鎖(ロックダウン)命令

カイソーン・ポムヴィハーン市長命令第393号

2021年8月9日

 8月5日から市内で市中感染が発生し、感染の確認された9人の陽性者がサワンサイ市場、ミニマート、民間診療所等、市内各所に立ち寄っていたことが判明した。これを受け、市COVID19対策特別委員会は、市中感染が更に拡大するリスクが高いと判断し、関係各位に対策の厳守を要請せざるを得なくなった。そこで市長は次のとおり命令する。

1 ロックダウンの期間

8月9日21時から8月23日21時までカイソーン・ポムヴィハーン市のロックダウンを実施し、2021年4月21日付首相令第15号及び2021年8月4日付サワンナケート県知事令に基づく措置を厳格に実施する。

2 ゾーン指定

(1)Nonsavat村及びSOS学校をレッドゾーンに指定し、学校周辺の村をイエローゾーンに指定する。それ以外の村はグリーンゾーンとする。

(2)Nonsavat村及びSOS学校の出入りを禁止する。村行政当局と学校運営者は本通知の措置を厳格に実施すること。

3 夜間通行の禁止

21時から翌朝5時まで市内の通行を禁止する(許可車両は除く)。

4 市外との移動の禁止

(1)市内在住者の他郡、他県への移動を禁止する。また他郡、他県在住者の市内への移動を禁止する。ただし、サワンナケート県内に在住・勤務し、委員会の許可を受けた者を除く。

(2)他県、他郡から市内への旅客輸送乗り入れを一時停止する。貨物輸送は措置を遵守の上、平常どおり営業可能。

(3)病気、死亡、公務等による移動が必要な場合は、県・郡COVID19対策特別委員会の許可を受けること。

5 集まりの禁止

会議、パーティー、伝統行事、宗教儀式等の開催を禁止する。

6 外出禁止

(1)市内在住者の外出を禁止する。買物、病院、業務、農作業、生活必要品の販売等、必要な場合にかぎり外出を許可する。村行政当局は住民の出入りを管理すること。

(2)18歳以下の外出は、必ず保護者同行のこと。

(3)70歳以上の外出は、緊急の用事がない限り禁止する。

(4)外出が必要な場合は、人数を最小限にし、マスクを着用すること。

7 交代勤務の実施

(1)政府機関、国営・民間企業は、出勤する従業員の人数を絞り、交代勤務を実施すること。ただし、軍人、警察官、消防員、電気・水道・ごみ収集・通信等の公共サービスに従業する者、及び医療従事者は除く。

(2)出勤しない者は、電話・インターネットを使って自宅で勤務すること。

8 教育機関の閉鎖継続

 教育機関の一時閉鎖を8月23日まで継続する。

9 各種サービスの営業停止

(1)民間診療所、パブ、カラオケ、サウナ、マッサージ・スパ、ナイトクラブ、カジノ、リゾート・プール・ガーデンレストラン等、各種観光施設、オンライン・ゲーム店、ナイトマーケット、美容室、理容店、Foodpanda等のデリバリーサービス、屋内・屋外運動施設、サッカー場、ゴルフ場、ペタング、バドミントンコート、ビリヤード場等の営業を停止する。

(2)レストラン・カフェは、持ち帰りにかぎり営業を許可する。店内飲食は禁止。

10 市場の営業時間

(1)5時から17時まで市場の営業を許可する。

(2)市場管理者は、販売者と利用者に対しマスク着用、対人距離の確保等の予防措置を徹底させるとともに、消毒用ジェルの設置、営業終了後の消毒液散布等を実施すること。

11 ミニマート・小売店の営業時間

(1)7時から20時まで営業を許可する。

(2)店舗管理者は、従業員と利用者に対しマスク着用、対人距離の確保を徹底させるとともに、消毒用ジェルの設置、営業終了後の消毒液散布等を実施すること。

12 必要品の買い占め・値上げの禁止

 マスク、消毒用ジェル、医薬品、医療器具、コメ、食品、飲料水等、生活必要品の買い占め、値上げを禁止する。

13 工場の操業停止

(1)レッドゾーン内にある工場は操業を一時停止すること。ただし、従業員のワクチン接種が完了している場合、従業員宿舎が工場敷地内に併設されている場合、生活必要品・医薬品・医療用品等を製造している工場の場合は、感染防止対策を徹底の上、操業することを許可する。

(2)レッドゾーン外にある工場は操業を許可するが、各種通知の措置を徹底すること。

14 検問所の設置、広報強化

(1)市外との出入り及び村間の移動を検査する検問所を設置する。

(2)新型コロナ関連情報の広報を強化する。

15 フェイクニュースの禁止

 フェイクニュースを拡散して社会を混乱させることを禁止する。

16 罰則規定

 本通知の命令に従わなかった者は、県知事令に基づき処罰する。

17 有効期間

 本通知の命令は署名日より有効。

カイソーン・ポムヴィハーン市長

4 従来と比較し感染・重症化しやすく、ワクチンが効きにくい可能性のある変異株がラオスを含む世界各地で報告され,急速に従来株からの置き換わりが起きつつある状況です。変異株に対する感染予防策は基本的に従来と同様ですが、引き続き関連情報に注意を払いながら,以下に従って一層の予防に努めてください。

(1)できる限り3密(密閉空間,密集場所,密接場面)を避け,家や職場などでは十分な換気を行う(30分に1回以上,数分間程度,2方向の窓を全開にする。窓が1つの場合にはドアを開ける。)

(2)流水で30秒以上かけた丁寧な手洗いを行い,また手洗いができない場合は擦式アルコール消薬(濃度60%以上95%以下のエタノール)を携行するなどの手指消毒を徹底する。

(3)人と会話等をする場合にはできる限り2m以上の距離をとる。距離がとれない場合にはマスクを着用する(マスク着用中は強い負荷の作業は避けて,こまめに水分補給をする。また,エアコンを使用するなど熱中症に注意する。)。

(4)マスクがない場合,咳やくしゃみをする際にティッシュやハンカチ,袖や肘の内側を使って口や鼻を押さえる(咳エチケット)。

(5)体調がすぐれない時には外出及び人との接触を控える

厚生労働省HP

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

 引き続き,当館からのお知らせ及びラオスCOVID19対策特別委員会の発表にご留意願います。

【問い合わせ先】 在ラオス日本大使館領事班

開館時電話:021-414-400〜403

閉館時緊急電話:020-5551-4891

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