【注意喚起】新型コロナウイルスについて(その98:新規感染者数が4日連続で11,000人を超え、極めて高い水準で推移)

●1日あたりの新規感染者数が4日連続で11,000名を、また、死者は7日連続で450名を超え、極めて高い水準で推移しています。重症者数は、記録上過去最悪の5,642名に達し、極めて高い数値で推移しております。感染者数が急速、かつ、大幅に増大していますので、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。

●本日(14日)、ローハニ大統領は国家新型コロナウイルス対策本部会議にて、次の土曜日(11月21日)から、各都市の新型コロナウイルスの感染状況を考慮しながら、制限が実施される旨、発言しました。テヘラン市を含むレッド状態の地域では、真に必要な業種(以下グループ1)を除き最低でも2週間、閉業になります。

1 イラン厚生省の発表によりますと、本日(14日)の感染者数等は、以下のとおりです。

(1)新規症例件数:   11,203名(うち2,509名が入院)

(2)累積症例件数:  749,525名

(3)新規死者数:       452名

(4)累積死者数:    41,034名

(5)累積治癒数:   552,747名

(6)重症者数:      5,642名

(7)検査実施件数:5,464,191件

2 1日あたりの新規感染者数が4日連続で11,000名を、また、死者も7日連続で450名を超え、極めて高い水準で推移しています。重症者数は、記録上過去最悪の5,642名に達し、極めて高い数値で推移しています。

3 本日(14日)の当地における主な新型コロナウイルス関連報道は、以下のとおりです。

(1)ラーリー厚生省報道官発言

州別感染警告情報

【レッド状態】

テヘランイスファハン、コム、東アゼルバイジャン、南ホラサーン、セムナーン、ガズヴィーン、ロレスタン、アルダビール、フーゼスタン、ケルマンシャー、コフギルイェ・ボイェルアフマド、ギーラーン、ブシェール、ザンジャーン、イーラーム、ホラサーン・ラザヴィ、マーザンダラン、チャハールマハール・バフティヤーリ、アルボルズ、西アゼルバイジャン、マルキャズィ、ケルマーン、北ホラサーン、ハマダン、ヤズド、クルディスタン

※レッド(4段階の一番上:新たな陽性者が人口10万人あたり25人以上だった地域)。

【警告状態】

ホルモズガン、ファールス、ゴレスタン、シスタン・バルチスタン

(昨日から変更なし。)

※警告状態:イエロー(人口10万人あたりで新たな陽性者が1人〜9人)及びオレンジ(新たな陽性者が,人口10万人あたり10人〜24人)の地域。

(2)ライースィ国家新型コロナウイルス対策本部報道官(於:国家新型コロナウイルス対策本部会議)

●警告の段階に基づいて、それぞれの状態に比例した制限を実施する。その制限の効果を評価するには約2週間が必要である。その(2週間の)後に、制限の強化、延長が必要かどうか、決定することが出来る。

●レッド状態の都市では、日常生活に必要なものを供給する職種や、治安・安全保障関係の職種、人々の健康に関連する職種のような、真に必要な職業を除いて、すべての職種は2週間閉業となる。

●第一段階の調査に基づくと、テヘラン等、多くの州都を含む100以上の都市・郡がレッド状態である。また、オレンジ状態の150の都市・郡ではグループ3、4の職種が閉業となる。イエロー状態の155の都市ではグループ4の職種が制限下におかれる。

●発表された制限は職種に対してだけ関連しているのではなく、教育、学校、大学、文化・宗教的な行事も含まれている。すべての警告の段階において、リモートでの学校・大学教育、宗教・文化行事の実施という制限が2週間にわたって実施される。その後、それらの活動は再開するであろう。

●レッド状態の地域の官公庁では、3分の1の人員が、オレンジ状態の地域では2分の1の人員が、イエロー状態の地域では3分の1の人員が出勤する。

●レッドあるいはオレンジ状態の地域では、地元ナンバーの自動車は自分の都市から出たり、ほかの都市へと入ることは出来ない。地元ナンバー以外の自動車は(レッドあるいはオレンジ状態の地域に)入ることはできない。

(3)ローハニ大統領(於:国家新型コロナウイルス対策本部会議)

●制限を増やすことの目的は、人々にこの状況を1つの緊急事態だと完全に実感させることで、この状況を最小限の被害で乗り越えるために、皆が協力せねばならない。

●不要な往来と人の集まりを減らすことで、このウイルスを制御し、ウイルスの流行を予防することが出来る。しかし、残念ながら、あるサッカーチームの勝利を祝う群衆や、マシュハド市での宗教的な集まりといった報告されており、このような集まりは、我々を問題に直面させるのである。

●明確な症状のない患者を特定し、これらの人々を社会や人々から隔離することはきわめて重要であり、このことは検査を増やすことで可能になるのだ。感染者の隔離、通信技術省の支援のもとでの患者の追跡は実施されるであろう。

●本日、さらなる制限の実施のための決定がなされ、次の土曜日(11月21日)から、各都市の新型コロナウイルスの状況を考慮しながら、制限が実施される。(この措置は)新型コロナウイルスの終焉まで継続されるであろう。

●このウイルスの状況は変化しており、感染のスピードは9倍になっている。

(4)国家医療機器専門家機関総裁

●現在、市場において偽のマスクの生産、供給、販売が多くみられる。多くの人々は標準的を備えたマスクについて情報を持っておらず、市場において標準を満たしていない色付きのマスクが使用されており、人々のためになっていない。

(5)各グループの説明

●グループ1:生活必需品を扱うチェーン店、薬局・ドラッグストア、ナン屋、八百屋、スーパー、獣医・関係品店、精肉店、酪農品店、食品準備・テイクアウト業者、燃料・薬品・食品原材料業者、老人ホーム等、電気・ガス、暖房・空調業者、農業、鉱業、工業、漁業およびそれに付随する運送等業務、上下水道、官公庁、工業農協業関係及び自動車パーツ店、溶接・大工等、自動車・家電・電子製品等の修理業

●グループ2:アーケード、ショッピングセンター、非食料品を売るショッピングモール、スポーツの練習・試合を行う場所、聖域、巡礼地、モスク、礼拝所、菓子店、洋菓子店、ジュース店、アイスクリーム店、客を受け入れる料理店、男性理容室、自動車市場、車両にナンバープレートを付ける店舗、絨毯店、玩具店、家庭用品店、コピー店、内装業者、贈答品店、衣料品卸・小売店、布販売店、アトリエ及び写真店、不動産、カーテン店、家具店、靴・財布販売店、文房具店、仕立て屋、小間物店、化粧品・衛生用品店、菓子製造所、乾物店。

●グループ3:大学、神学校、技術・職業学校、語学学校、その他各種学校、図書館、保育園、屋内プール、映画館、劇場、博物館、庭園博物館、ホール、女性理容室、美容室。

●グループ4:社会的・文化的・宗教的な儀礼および集会の実施、レスリング・空手・柔道等接触の多いスポーツのクラブ、夜間学校、たばこ類を提供するカフェ、コーヒーハウス、チャイハネ、動物園、遊園地、行楽施設。)

4 感染者数が急速、かつ、大幅に増大していますので、最新情報を入手するとともに、以下を参考に感染予防に努めて頂き、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。

(1)飛沫感染を防ぐため、マスクの着用、ソーシャル・デイスタンシングを心掛け、いわゆる「三つの密」(密閉された空間で、密集しての密接な会話)を避ける。特に不特定多数の人がいる密閉された屋内にいることを避ける。

(2)接触感染を避けるため、アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目、鼻、口などに触れる前に必ず手洗いをする。

(3)体調不良の時は外出を控え、咳やくしゃみがあるときは、マスクを着用し鼻と口を覆う。マスクがない場合は、咳やくしゃみのときに手で抑えず、鼻と口をティッシュなどで覆い、その後手洗いを行う。

5 その他関連サイト

(1)厚生労働省ホームページによる周知

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ア 新型コロナウイルスを防ぐためには

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf

イ 一般的な感染症対策について

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593493.pdf

(2)国立感染症研究所ホームページ

https://www.niid.go.jp/niid/ja/

(3)外務省海外安全ホームページ

【広域情報】新型コロナウイルスに関する注意喚起

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C018.html

感染症危険情報】イラン

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_046.html#ad-image-0

6 連絡先及び問合せ先

在イラン日本国大使館領事班

電話:+98-21-22660710(代表)

FAX:+98-21-22660746

e-mail:consular@th.mofa.go.jp

HP:http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html

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