ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ
1 本日、ベルギー公衆衛生省が発表した新型コロナウイルスの感染傾向は以下のとおりです。
(1)感染者数(総数:392,258名)
・10月20日〜10月26日(注1)の平均:15,316名
・10月13日〜10月19日の平均: 11,308名
・変化:前週と比較して38%増加
(2)入院者数(3月15日以降の総数:29,192名)
・10月23日〜10月29日の平均: 618.4名
・10月16日〜10月22日の平均: 349.7名
・変化:前週と比較して77%増加
(3)死者数(注2)(総数:11,308名※)
・10月20日〜10月26日(注1)の平均: 79.4名
・10月13日〜10月19日の平均: 35.6名
・変化:前週と比較して123%増加
(注1)直近の3日間(当館注:10月27日〜10月29日)の新感染者及び死者数については、まだ統合されていない。
(注2)すべてのタイプの場所(当館中:病院、老人ホーム等)における死者。
(4)Rt値(実効再生産数)(当館注:1名の感染者が何人に再感染させるかを表す値。一般に「1未満」であれば収束傾向にあることを示すものとされています。)
・10月23日〜10月29日:1.375
(参照アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ(仏語))
2 本日、公衆衛生省による記者会見が行われましたので、主なポイントを以下のとおり御案内いたします。
(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)
https://www.info-coronavirus.be/en/live-pressconferences/
【ポイント】
●各指標の傾向は変わっておらず、警戒すべき状況。
●この1週間で初めて、新規感染者数が10万人を超えた。
●新規入院者数も多く、8〜9日毎に倍増している。
●死者数は6日毎に倍増している。
【新規感染者】
●ここ7日間の1日当たり平均感染者数は14,356名で、(前週と比較して)38%「のみ」増加となっているが、これは、10/21に感染検査の方針を変え、無症状の者は検査しなくなったため。以前であれば(無症状でも検査を行って)陽性と診断されていたケースはもはや新規感染者数に含まれない。
この2つの異なる検査方針に関し、国立公衆衛生研究所(Sciensano)は、ハッセルト大との協力の下、ここ数週間の数値の比較を行った。仮に方針を変えていなかったとすれば、新規感染者数の1日当たり平均人数は約18,000名と推定され、前週からの増加率は66%となり、これは以前と変わらない割合であり、先ほど述べた38%とは大きく異なる。
●ここ数週間で1日当たり平均65,000件の検査をしているが、陽性率に関しては以前はずっと低かった。現在は症状のある者のみを対象に検査を行っているため、このことは理解できる。しかし、望ましいことではない。国全体の陽性率は25%、すなわち検査を受けた4人に1人が陽性。ワロン地域では33%、すなわち3人に1人、特にリエージュ州では43%、すなわちほぼ2人に1人が陽性となっている。
●年齢層に関しては全体として、労働人口において新規感染者が増加し続けている。最も多いのは20〜60歳の層である。現在、感染者の半数が41歳以上の層となっている。70〜80歳及び90歳以上の層の感染者がより一層増えており、ここ1週間で倍増している。なお、20歳以下の新規感染者数は現在安定している。
●州別に見ると、西フランダース州及び東フランダース州の2州での増加率が高いが、絶対数に関してはエノー州、リエージュ州、ブリュッセル首都圏地域が引き続き最も多い。
【新規入院者】
●新規入院者数は増加し続けており、8日毎に倍増している。10/28(水)には1日で743名となり最大数を記録した。昨10/29(木)は673名であったが、この数も第一波の時より多い。ここ7日間での1日当たり平均人数は618名であり、内60%がこれまでと同様、ブリュッセル首都圏、エノー州、リエージュ州に集中している。その後に西・東フランダース州の2州が続き、それぞれ全体の10%程度を占める。
●現在の入院者数は6,187名、集中治療患者数は1,057名、うち約55%が人工呼吸器を使用している。集中治療患者数は8日毎に倍増し続けており、減少の兆候は見られない。仮にこの傾向が続き、我々の行動やここ数週間の措置の効果による変化が見られなければ、7日後に最大収容人数の2,000名に到達すると考えられる。
【死亡者】
●死者数は6日毎に倍増しており、速いペースとなっている。ここ7日間での1日当たり平均人数は79名、ここ数日では100名となっている。
●この数値の大部分がワロン地域での死者であるが、第二波によりワロン地域で最初にコロナ感染が拡大したので、このことは当然といえる。しかし、死者数の増加は全地域の全州で見られる。
【老人ホームでの状況】
●毎週金曜日に、老人ホームでの状況を報告している。ベルギー全体で見ると、地域毎にそれほど大きな違いはないが、ここ数週間で、数値が2倍、3倍となっている。ブリュッセル首都圏地域では状況は安定していたが、残念ながら継続しなかった。フランダース地域での状況は、ワロン地域及びブリュッセル首都圏地域よりも比較的良いが、残念ながらこれら2地域のすぐ後を追っている。
●10/13と先週の状況の比較データを紹介する。
(1)1,000人当たり新規感染確定件数
・フランダース地域:11名→25名
・ワロン地域:34名→67名
・ブリュッセル首都圏地域:13名→39名にそれぞれ増加。
(2)少なくとも感染者が1名いる老人ホームの割合
・フランダース地域:17%→31%
・ワロン地域:33%→51%
・ブリュッセル首都圏地域:27%→45%にそれぞれ増加。
感染者が1名も出ていない老人ホームの数は急速に減っており、今後が懸念される。
(3)10名以上の感染クラスターが出ている老人ホームの数は現在も少ないままであるが徐々に増加している。
・フランダース地域:3.4%→8%
・ワロン地域:7.1%→15%
・ブリュッセル首都圏地域:1.9%→15%にそれぞれ増加。
フランダース地域とワロン地域では倍増、ブリュッセル首都圏地域ではより高い割合で増加している。
【その他】
●次回の記者会見は11/2(月)11時予定。
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■■ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する感染者数等の情報を公表しています(毎日午前4時に更新)
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