【医療情報】新型コロナウイルス関連情報(5月17日現在)

●報道によれば,アルゼンチン国内では8068名(昨日から263名増)の累計感染者数,うち373名の累計死亡者数,2569名の累計治癒数が報告されています。

●なお,当国に居住,または短期的に滞在している方を対象とした,全国強制隔離措置(以下「強制隔離と記載」)(DNU459/2020)が5月24日まで継続中です。また,非居住者の方々の入国の禁止も同日まで継続中です。また,ブエノスアイレス市においては外出時にマスク等で口元を覆うことが義務づけられており,違反した場合には罰金が科せられますのでご注意ください。

●短期渡航者やご帰国予定がある皆様におかれましては,強制隔離およびそれに伴う国内移動制限の長期化,国際便の減少を念頭に,出国を希望する場合には各交通機関の運行状況等について,最新の情報の収集に努めてください。

1 報道によれば,アルゼンチン国内では8068名(昨日から263名増)の累計感染者数,うち373名の累計死亡者数,2569名の累計治癒数が報告されています。

2 強制隔離関連

(1)強制隔離の新たな例外対象活動・サービスの追加

 16日,行政決定(810/2020)が公布され,政府はブエノスアイレス首都圏(AMBA)を除く全国で,以下の活動・サービスを強制隔離の例外対象として追加しました。

ア 登録済み宗教団体の教会,寺院,礼拝所での個々の近隣での宗教活動(人が集まるような式典等は不可)。

イ 鉄道車両,船舶,航空機の保守及び修理に係る活動・サービス。

ウ 鉄道,航空,河川または海上輸送サービスのための必須供給品およびスペアパーツの製造および提供。

エ パイロットの訓練等。

オ 国家社会保険機構(ANSES)職員の活動。

カ 労働安全衛生の専門家および技術者の活動。

キ 料金徴収を含む国道事業者の活動。

ク 保険会社,再保険業者及びその仲介業者による保険活動。

(2)ブエノスアイレス首都圏での感染拡大への懸念と政府の対応(報道)

 ブエノスアイレス市内の貧困地区では,既に1千以上の感染例があり,特にレティーロ駅周辺の地区には市全体で確認された症例の約30%が集中しているとのことです。一方で,ブエノスアイレス州の貧困地区では感染者数は完全には明らかになっておらず,現在ブエノスアイレス州政府が確認作業を行っています。こうした地区では,住民,特に若年層が強制隔離を遵守しない傾向もあるようで,特に感染拡大が懸念されています。同州政府では,州内の貧困地区の感染状況を逐次把握できるシステムを稼働させるなどして,約42万3千世帯が暮らしている約2千の貧困地区での感染を察知するとともに,感染拡大を防止しようとしています。

3 強制隔離およびそれに伴う国内移動制限 の長期化が見込まれ,見通しも不透明であるとともに,国際航空会社の多くが減便をしている現状から,短期渡航者やご帰国予定がある皆様におかれましては,マスクの着用, 手洗いやうがいの励行などの感染予防に努めるとともに,出国を希望する場合には,各交通機関の運行状況等について最新の情報の収集に 努めてください。(以上)