●3月17日(火)正午過ぎ,ヨルダン政府により,新たな措置が発表されました。同措置は,外出・移動の制限,銀行,ショッピングモールを含む企業活動・医療の制限,公的機関の停止,紙媒体の新聞の発行停止等を含みます(但し,食料品店は開きます。)。
●3月16日(月)からヨルダン政府によりとられているヨルダンへの入国者の隔離措置は,アンマン市内のホテルでも行われています。
●3月17日(火)13時までに判明しているヨルダン国内の感染者数は累計35名です(うち1名は回復)。
1 ヨルダン政府による新たな措置
3月17日(火)正午過ぎ,ヨルダン政府により,ヨルダン国内における新たな措置が以下のとおり発表されました。同措置は,3月18日(水)午前8時より,2週間にわたり実施されます。
(1)外出・移動の制限
ア 真に必要な場合を除き,自宅からの外出を禁止。
イ 10人以上の集会を禁止。
ウ 県と県の間の移動を禁止。
エ 多人数を輸送する公共交通機関の営業を停止。
(2)企業活動・医療の制限
ア 医療・保健セクター,及び首相が指定する必要なセクター(具体的には産業・貿易・供給大臣が定める。また,労働者の勤務形態については労働省の定めに従う)を除き,すべての民間企業の営業を休止。
イ 病院,薬局,食料品店,パン屋,並びに食料,医薬品,水,電気,燃料の供給関連の企業は営業を継続。
ウ 銀行店舗は閉鎖し,ATMのみ利用可能。
エ 商業施設及びモールは原則閉鎖し,薬局と食料品店のみ営業。
オ 医療機関は,緊急の症例診察及び緊急手術に限定し,通常の診察及び医療行為は停止。
カ メディアの営業は継続するが,紙媒体の新聞の発行を禁止。
(3)公的機関の停止他
ア 首相が指定する機関を除き,公的機関を停止。
イ 陸路国境経由で帰国してくるヨルダン国民のため,隔離措置用のテントを設置。また,海外在留のヨルダン人には,そのまま海外に留まるよう呼びかけ。
2 政府の決定を受けた治安当局の措置
治安当局は,上記の政府の決定を受け,市民の安全を確保するため,適正な実力行使を含む,可能な限りの措置を採用する旨発表しました。
3 ヨルダン国内における感染者数
3月17日(火)正午までに判明しているヨルダン国内の感染者数の累計は35名であり(うち外国籍者は9名,またヨルダン人1名は回復。),内訳は以下のとおりです。
・3月2日:1名(既に回復)。
・3月15日:12名
・3月16日:16名
・3月17日13時までの時点:6名
(参考)
1 ヨルダン政府によりこれまで取られている隔離措置
ヨルダン政府は,3月16日(月)から,空港及び陸路・海路国境を通じてヨルダンに到着する全ての者を,14日間の隔離措置のため政府が指定する隔離施設に移送する措置を講じています。隔離先として,死海地域,アンマン,アカバに所在するホテルが指定されており,指定されたホテルは,当局により出入りを管理される等,一般利用者による利用は,停止されています。
2 上記以外の主なヨルダン政府の出入国制限等(3月17日現在)
・ヨルダンを発着する全ての航空便を停止(貨物輸送を除く)。
・陸路,海路及び空港を含む全ての国境は閉鎖(貨物輸送を除く)。
・教育機関を閉鎖(3月15日から2週間)。
本情報は,当局が公式に発表した情報を中心に掲載していますが,新型コロナウイルスをめぐる対応策は極めて流動的ですので,本情報の内容から更に変更されている可能性もあります。最新の情報を十分に確認してください。
外務省海外安全ホームページ
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班:担当 入江 及び 田口
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