3月12日配信「テングリ・ニュース」は,ビルタノフ保健大臣の記者会見内容を報じているところ,以下のとおりです。
1 カザフスタン大統領付属中央通信局での記者会見において,ビルタノフ保健大臣は,カザフスタンで全国的な検疫措置は導入されず,限定的な措置によりコロナウイルス感染のリスクを最小化するだけである旨発言した。
2 同大臣は,「我々が全国的な検疫措置を宣言しているのだという考え方が,なぜか流布している。そのようなことはない。話題となっているのは,祝賀を含む大規模行事の中止のみである。全てを閉鎖しなければいけない,ということではない。むしろ大統領は,中小企業が活動を継続できねばならないとの明確な指示を下した」と述べた。同大臣は,教育目的のサークルや部活動,フィットネスクラブその他の団体は活動を継続し,それらへの訪問が禁じられることはないことを確認した。同大臣は,「禁止されるのは大規模行事の実施のみである。その他については,衛生体制の強化が不可欠だ。施設の所有者は公共の場所を,定められたとおりに,あるいはこれまで以上に頻繁に消毒することが不可欠であり,そのために然るべ
きサービスが存在している」と述べた。
3 同大臣は,国内でコロナウイルスが登録された場合に政府が「プランB」を有していることに触れ,「思わしくないシナリオが展開する場合には,『プランB』により住宅地及び地域のレベルで一定の決定が宣言されうる。天災としての非常事態が宣言され,その際人々の移動に一定の制限が生じるかもしれない。現時点でそのような脅威は見いだしていない」と述べた。
4 同大臣によれば,カザフスタンに対してリスクとプレッシャーが増大していることを踏まえた措置の目的は,前もってウイルス拡散の予防に備えることにある。同大臣は,「ウイルスが両手を介して拡散することは,我々の誰もが知っている。WHOによれば,第一に備えること。リスクを無視してはならない。第二に,コロナウイルス患者の発見能力を持つこと。これは我々にある。第三に,伝播を押さえることだ。そのため,前もって,中止できる行事は中止しすべきなのである」と述べた。
5 同大臣は状況の中に良い兆候も見いだしている。同大臣は,「国民が対応してきた措置のおかげで,呼吸器系ウイルス感染症の季節的な感染率の低下が,すでに数字に表れている。このような前向きな効果もあるのだ」と付け加えた。
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(日本外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)
(内線)2851
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(内線)3047