在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルス対策に関するビルタノフ保健大臣記者会見(2月20日)

 2月20日,ビルタノフ保健大臣がコロナウイルス対策に関する記者会見を行ったところ,概要以下のとおりです。

1 大統領付属中央通信局において,本20日時点におけるコロナウイルス感染症の状況に関する記者会見が行われ,ビルタノフ保健大臣が発言した。

2 1月6日以降に中国から到着した国民に対し,居住地における恒常的な健康状態のモニタリングが実施されている。2万4千人以上が厳格な観察下に置かれ,2万3千人以上がコロナウイルス感染の兆候無しとしてモニタリングから除外された。

3 ビルタノフ保健大臣によれば,全体でカザフスタンに到着した48万8千人以上が検査された。本20日時点で,中国から脱出した524名の国民が14日間の検疫をコロナウイルスの兆候無く終了した。中国からロシア,ウズベキスタンに移送された者及びクルーズ船に乗船する4名のカザフスタン人にコロナウイルスの症状は発見されていない。ビルタノフ保健大臣は「カザフスタンにおいてコロナウイルス感染症の感染例は確認されていない」と強調した。

4 ビルタノフ保健大臣は,コロナウイルス感染症の感染拡大防止にかかるすべての措置がとられていると指摘した。2020年2月17日付け国家主任衛生医師令により然るべき変更が導入され,コロナウイルス感染症予防にかかる措置が強化された。

5 ビルタノフ保健大臣は,中国政府の公式発表によれば状況は安定しているように見えるが,世界全体,特に東南アジアにおいて感染拡大の潮流が見られると指摘した。カザフスタン保健省は,国際的状況に鑑み,コロナウイルス感染拡大防止を目的とする追加的措置を導入した。

(1)中国から到着した者は,隔離病棟においてカザフスタン入国日以降14日間の検疫下に置かれ,退院後は滞在地における10日間の遠距離モニタリングが行われる。

(2)第二レベルでコロナウイルス感染症が拡大している国から到着する者は,カザフスタン入国日以降,滞在地で24日間の医療観察を受ける。専門家が14日間各家庭を往訪し,10日間の遠距離モニタリングを受ける。同カテゴリーに属する国は,シンガポール,日本,タイ,韓国,香港,マカオ,台湾である。

(3)第二レベルのコロナウイルス感染症を伴う感染例が数例確認されているマレーシア,ベトナム,ドイツ,オーストラリア,米国,UAE,カナダ,イタリアを訪問した者は24日間の遠距離モニタリング下に置かれる。

(4)また,感染例のある国から到着する政府代表団の長,公用旅券及び外交旅券保持者,航空会社パイロット及び乗務員も24日間の遠距離モニタリング下に置かれる。

6 ビルタノフ保健大臣は,「政府の決定により2月3日から(航空機による)乗客の輸送は停止されているが,貨物を輸送する者及び第三国,すなわち韓国,UAE,ロシア(ママ)を経由して入国する者,過去14日間に中国渡航歴があり潜在的にウイルスを保持している者がまだ多く存在する」と対策強化の理由を強調した。

(何かあった場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047