在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルスに関するトゥレウベルディ外相報告(2月11日)

 2月11日,トゥレウベルディ外相は政府会合において,新型コロナウイルス対策をめぐる中国との協力状況について報告したところ,以下のとおりです。

1 トゥレウベルディ外相は,カザフスタン領内でのコロナウイルス拡散防止に関して外務省により行われている作業を報告した。

2 トカエフ大統領から習近平国家主席宛にコロナウイルス対策をめぐり中国を完全に支持し,相応の支援を行う用意を表明した書簡が送られた。医療用手袋(100万双)及びマスク(50万個)を内容とした中国への人道支援の実施に関する問題が検討された。

3 このほか,外交ルートを通じた呼び掛けに従い,ユーラシア経済同盟(EAEU)加盟諸国の国民24人(キルギス人18人,ベラルーシ人5人及びアルメニア人1人)の退避に関する協力が行われた。ヌルスルタン市に到着後,直ちにビシュケク市に送られたキルギス人を除く人々は,検疫所に収容された。

4 中国側との合意に従い,2月11日,航空会社「エア・アスタナ」のフライトにより,217人のカザフスタン人がヌルスルタン市に移送され,翌12日には更に155人のカザフスタン人が移送される予定である。

5 中国側の要請に基づき,「エア・アスタナ」は2月10日,カザフスタンから中国人43人と中国大使館及び在アルマティ中国総領事館の最初の非商業貨物を移送した。同貨物の2回目の移送もまもなく行われる予定である。トゥレウベルディ外相は,「2月10日及び12日の退避の後,中国領内には我々の在外公館の職員及びその家族を含む343人のカザフスタン人が残ることとなる」と述べた。

6 カザフスタン大使館は,中国教育部と共にカザフスタン人に対して必要な医療・食料支援を確保する作業を行っている。

7 カザフスタン外務省及び中国所在の全てのカザフスタンの公館にカザフスタン人の相談を受け付けるホットラインが設置された。現状に関しては,カザフスタン外務省及び在中国カザフスタン公館の公式サイト,並びに,様々なSNS(facebook, instagram, telegram, weibo, wechat等)を通じて国民に適宜共有されている。

8 これまでに外務省の勧告に従い,カザフスタン人450人が自主的にカザフスタンに帰国した。トゥレウベルディ外相は,「これらの措置は,中国側との緊密な連携の下で行われている。このことは,中国領内に滞在するカザフスタン人に関連する全ての問題を建設的に解決することを可能としている。中国領内には,我々の国民の権利や利益を損ねる問題は全く存在しない」と述べた。

9 2月11日現在の駐中国大使館の情報によれば,中国領内で新型コロナウイルスに感染した人の中にカザフスタン人はいない。

(何かあった場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047