ナイジェリア沖における船舶襲撃による外国人誘拐(注意喚起)(続報)

●報道等によれば,昨年末から本年初めにかけ,ナイジェリア南部ほかにおいて,引き続き海賊が船舶を相次いで襲撃し,外国人を誘拐するという事案も発生しています。

●これまでのところ,日本人が巻き込まれたとの報告には接していませんが,関係者・関係機関等におかれては最新の関連情報の入手と安全確保に努めてください。

(1)報道によれば,昨年12月30日(月),ナイジェリア海域に近いカメルーン側近海において,海賊がギリシャ船籍タンカーを襲撃し,外国人船員8名(ギリシャ人5名,フィリピン人2名,ウクライナ人1名)を誘拐するという事案が発生しました。(一部報道では,外国人の誘拐には至らなかったまでも,同30日には他にも2件の海賊事案が発生していた模様です。)

 また,本年1月2日(木)深夜から翌3日未明にかけ,ナイジェリア南部デルタ州ウォーリ(Warri)市の河川地帯において,海中パイプライン敷設作業に当たっていた浚渫船が海賊の襲撃を受け,外国人作業員3名(ロシア人2名,インド人1名)が誘拐されました。(ロシア発報道によれば,当該3名は7日までに解放された趣。)

 いずれも日本人の被害は確認されておりません。

(2)ナイジェリア沖での同種事案は昨年初め辺りから多発傾向にあり,昨年2月,4月,7月に加え,12月にも相当数の外国人乗組員(ロシア人,ウクライナ人,インド人,トルコ人ギリシャ人,フィリピン人)が誘拐されています。誘拐の対象となるのは主に外国人であり,高額の身代金受け取りが目的です。

2 また,ナイジェリア沖における海賊関与事案は昨年一年間だけで延べ55件確認されており,海賊による発砲や暴行により乗組員や治安当局関係者(すべてナイジェリア人)が殺傷される事例も起きています。さらに,乗組員からの金品強奪も数多く発生しており,今後も同様の事案が一定頻度で起きることが想定されます。

3 これまでのところ日本人が巻き込まれたとの報告には接していませんが,関係者・関係機関等におかれては最新の関連情報の入手と安全確保に努めてください。

(現地在外公館連絡先)

◯在ナイジェリア日本国大使館(領事班/警備班)

電話:090-6000-9019 または 090-6000-9099

※国外からは(国番号234)90-6000-9019 または 90-6000-9099

夜間緊急連絡用電話:080-3629-0293

※国外からは(国番号234)80-3629-0293

ホームページ: http://www.ng.emb-japan.go.jp/j/

電子メール : visanigeria@la.mofa.go.jp

                           (了)