大使館からのお知らせ(カシミール地方の情勢に関する注意喚起)

【ポイント】

○ 7日、当国外相は、「インドがパキスタンに対する新たな攻撃を計画しているとの信頼できる情報がある。攻撃は4月16日から20日の間に行われる可能性がある。」と発言しました。

○ 一方、インド外務省は、同発言の内容を否定しました。

○ 今回の発言を受け、当国政府がどのような対応を取るかは未定ですが、再度領空飛行禁止措置等が取られる可能性も排除できません。

○ 両国の緊張の高まりにより、緊急事態が発生した場合に備え、自宅に十分な水・食料を備蓄するほか、旅券の残存有効期間を確認し、旅券の有効期限が1年未満となった場合には速やかに来館し、旅券の更新を行うなどの対応を行って下さい。

【本 文】

1 7日、パキスタンのクレーシー外相は、記者会見で「インドがパキスタンに対する新たな攻撃を計画しているとの信頼できる情報がある。攻撃は4月16日から20日の間に行われる可能性がある。」と発言しました。

2 一方、同日インド外務省は、上記クレーシー外相の発言の内容を否定しました。

https://www.mea.gov.in/media-briefings.htm?dtl/31211/official+spokespersons+response+to+queries+on+statement+made+by+pakistan+foreign+minister

3 今回の外相の発言を受け、当国政府がどのような対応を取るかは未定です。但し、パキスタン政府は、カシミール地方をめぐるパキスタンとインド間の緊張の高まりを受け、2月27日より、領空飛行禁止措置をとり、現在も一部の地域に領空飛行禁止措置が取られています。したがって、今回、再度全ての領空飛行禁止措置等が取られる可能性も排除はできません。

4 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、最新の情報を入手し安全確保に努めて下さい。また、更なる緊張の高まりにより、緊急事態が発生した場合に備え、自宅に十分な水・食料の備蓄を検討して下さい。加えて、旅券の残存有効期間を確認して下さい。タイ、シンガポールアラブ首長国連邦を始めとする周辺国への入国のためには旅券の残存有効期間が6か月以上必要ですので、旅券の有効期限が1年未満となった場合には速やかに来館し、旅券の更新を行うとともに、当国の滞在査証がいつまであるのかについても、併せてご確認をお願いします。

5 カシミール地方の一部には、外務省はかねてより危険レベル4(退避勧告)、レベル3(渡航中止勧告)を発出しているところ、同地域への渡航はやめてください。また、レベル4の地域に既に滞在されている方は、退避してください。

6 また、当国に渡航・滞在する邦人の皆様におかれては、テロ等不測の事態に巻き込まれることのないよう、これまでに発出されている当国各地域や周辺国に関する危険情報、スポット情報等最新の情報をよく確認した上で、安全に十分配慮した行動を心掛けるようお願いいたします。特に、これからラマダンとなることもあり、宗教施設及びデモ等で多数の人が集まっている場所には近寄らないよう注意してください。

また、会社や団体等組織に属する邦人の皆様は、本件につき組織内で情報共有を行ってください。

7 なお、外務省広域情報など当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○ 当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○ 外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C226.html

○ 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

  海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○ 緊急時の連絡先:+92−(0)51−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)